①自社で一貫した管理
②科学的な知見(アーボリカルチャー / arboriculture)と現場の融合
③長期的な植栽管理メンテナンスの計画/プランニング
Toshi(都市の住環境)におけるLandscape(景観・風景)を、グリーン・マネージメント/Green Management(植栽の育成管理・植栽資産への付加価値管理経営)を通じてお客様と創造し、居心地の良い空間づくり、ライフスタイル/Lifestyle・資産価値の向上をグリーン/GREEN で提供します。
SERVICE
サービスグリーンマネジメント
①自社で一貫した管理
②科学的な知見(アーボリカルチャー / arboriculture)と現場の融合
③長期的な植栽管理メンテナンスの計画/プランニング
Toshi(都市の住環境)におけるLandscape(景観・風景)を、グリーン・マネージメント/Green Management(植栽の育成管理・植栽資産への付加価値管理経営)を通じてお客様と創造し、居心地の良い空間づくり、ライフスタイル/Lifestyle・資産価値の向上をグリーン/GREEN で提供します。
サービス
グリーンメンテナンス、樹木診断、コンサルティングの3部門が連携し、専門知識と技術を融合して、中⾧期的に植物を育成・管理します。これにより、景観や資産の付加価値を創造します。
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カナメモチの刈り込み
若手は刈り込み鋏でひたすらに刈り込みの特訓です
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人の往来が少ない週末の朝
静まり返った都心の官庁街で高木クスノキの剪定作業を行っています。歴史ある樹木が多く残るこのエリアでは、剪定ひとつにも高い安全性と景観への配慮が求められます。
剪定した時に、ふわりと漂うカンファーの香り。
それは天然の樟脳(しょうのう)、クスノキが持つ清涼な芳香です。
都市のど真ん中にいながら、樹木の生命力を肌で感じられる瞬間です。
クスノキの枝の間からに差し込む柔らかな日差しと、剪定した時の鋏の音だけが響く静寂の中、全体の景観を思い描きながら枝を整えます。
@asunaro_ltd
@tree.m.o.n.k.e.y.nakano
いつもお力添えいただきありがとうございます。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
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先月は海水浴場として人気の下田(南伊豆)へ現調に行ってきました。
下田には海岸ならではの植生を楽しめますが、いつも見て驚くのやはり険しい岩場の側面の隙間などに、激しい海風に根を張る土がほとんどない過酷な環境に耐えつつ美しい姿を見せてくれる植物です。
写真の順番でいくつかご紹介します。
・ハマボッス(浜払子)
・ハマヒルガオ(浜昼顔)
・アゼトウナ
・ボタンボウフウ(牡丹防風)
・イソギク(磯菊)
・イワタイゲキ
その中に、冬に黄色く染まる陽気な気分を与えてくれるイソギクとここ数年からホームセンターの園芸コーナーに必ず見かけると言っても過言ではないイワタイゲキと同じトウダイグサ科で花房が独特のユーフォルビア・カラキアスとその園芸品種の仲間が都内で植栽として鑑賞価値が高いことから、都内でも使用されることが多いです。
もちろん、植栽空間として自然のままの姿と雰囲気を再現するには無理がありますが、植物生産の進化と知識と技術のグロバリゼーションのお陰で未来に残していく植栽空間の可能性が更に拡大すると信じています。
トシ・ランドスケープ
加藤バンジャマン
@benji.ma.kato
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この春から自然教育研究センター様と連携し、世田谷区立桜丘農業公園にて、「みかん育成プロジェクト」をスタートいたしました。育てているのは、甘みと香りが調和した温州みかんの代表品種、「宮川早生(みやがわわせ)」です。その育成方法については、東京農業大学の大坪孝之名誉教授(元グリーンアカデミー講師)、森教授から、本日直接ご指導を賜りました。
剪定手法について、造園の考え方と大きく異なる果樹生産の為の大胆な剪定の手法を直接ご指導いただき、果樹の収穫に重きを置いた剪定には新たな気づきが多くありました。
合わせて今回「草生栽培(そうせいさいばい)」という自然との共生を重視した管理手法を採用しています。地面に草を生やしたまま管理することで、土壌流出の抑制、保水性・通気性の向上、微生物の活性化など、果樹にとって理想的な生育環境を創出します。化学肥料や除草剤の使用も最小限に抑え、環境負荷を減らしながら、果実本来の美味しさと樹木の健やかな生育を支えています。
この農業公園での取り組みは、単なる農業実践にとどまらず、地域住民や子どもたちが自然の成長を“体験”できる環境教育の場としても大きな意義を持っており、命を育む営みへの理解や、食と緑への興味を育む貴重な機会になると考えています。
貴重なお時間をいただきありがとうございました。
「宮川早生」
早生品種の代表格として知られる、旬の甘さと芳醇な香りが魅力の温州みかんです。10月下旬から11月にかけて収穫が始まり、その果皮はほんのり黄緑色から鮮やかな橙色へと染まり、見た目にも季節感を届けます 。
宮川早生のみかんは、果実が濃密な甘さをまといながら、爽やかな酸味が後味を引き立てるバランスの良さが魅力。晩秋に光を浴びてじっくり熟したものは、糖度11度を超える“濃厚でとろける甘み”と評されます 。さらに、皮も薄く、ジョウノウ膜(薄皮)まで柔らかいため、子どもから高齢者まで手軽に皮をむき、美味しく味わえるのも大きな特長です。
【大坪 孝之(おおつぼ たかゆき)名誉教授について】
東京農業大学で長年にわたり果樹学の教育・研究に従事し、果樹園芸の第一人者として広く知られています。1939年広島県生まれ、東京農業大学にて農学博士号を取得。温州みかんやカンキツ類、ウメなどの剪定法・栽培管理・土壌整備に関する実践的研究と教育を主導してこられました。退官後も同大学の社会人向け課程「グリーンアカデミー」や、NHK『趣味の園芸』などを通じ、現場に根ざしたワークショップ形式の栽培講座で多くの市民や農家を指導。その実践重視のスタイルは、受講者からも高く評価され続けています 。
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本日、杉並区立済美小学校にて、弊社樹木医・高尾聡司が、学校の環境委員会の皆様、子どもたちに向けてビオトープの管理についてのレクチャーを行いました。動植物が大好きな有志の子どもたちも集まり、小さな手で落ち葉を集めたり、池の水辺を整えたりしながら、自然とのふれあいに目を輝かせていました。
このビオトープは、2024年2月に「済美の森再生プロジェクト」の一環として誕生したもので、地域・保護者・専門家・そして何より子どもたちの力を結集してつくられました。完成当日、池のまわりを跳びはねる子どもたちの歓声が、いまでも耳に残っています。「すごーい!」「やったー!」と笑顔ではしゃぐ姿は、自然の中でこそ生まれる、本物の学びと感動の瞬間でした。
それから約1年経ち四季の変化とともに、ビオトープは少しずつ姿を変えてきました。
冬にはコナラの落葉が池を覆い、湿地に生えたセリやユキノシタは厚く積もった葉に埋もれてしまいます。限られた空間ゆえに、手を加えながらバランスを保つことも必要です。この季節には落ち葉の掻き取りや藻類の間引き、水換えなどを行い、小さな生態系の維持に努めました。
そして春になり、池のまわりに新緑が満ちてくると、メダカや水生昆虫が再び顔を見せ、命が巡る気配に包まれます。子どもたちからは「葉っぱが出てきた!」「メダカが動いてる!」という声が聞かれ、自然の変化を全身で受け止める姿に、とても嬉しく、未来への希望を感じました。
今日のレクチャーでも、子どもたちは単なる作業ではなく、自分たちの手で自然と向き合うことの意味をしっかりと受け止めていました。落ち葉を取りながら、「このままにしておいたら池が浅くなっちゃうんだね」と気づく子や、池を覗き込みながら、「次はどんな虫が来るのかな」と話す子など、こうした積み重ねが、やがて環境を想い、守る行動へとつながっていくと強く思いました。
杉並は、わたくし高尾にとってとても大切な街です。この街で、こうして子どもたちとともに自然を育み、学び合える場に関われることは、何よりの喜びであり、責任でもあります。
今後も地域に根ざした活動を大切にしながら、自然と人が共に生きる風景を、子どもたちと一緒に守り育てます。ありがとうございました!
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 高尾聡司
@soshitakao
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麻布台ヒルズ
「グリーン・サム・マーケット」
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近年脱炭素社会の実現などな求められる中、多くの企業が森林保全・植林活動といった自然環境への取り組みに積極的に関与するようになっています。そこにはCSR活動を超えた、企業の存在意義や未来志向の経営姿勢を可視化する意図が込められているように思います。
特に、社員が実際に現地に足を運ぶ社員参加型の植樹・森林体験イベントが注目されています。昨日株式会社ウッディーコイケ様が造林された秩父の森林にて開催された「下草刈りイベント」は、企業と自然が接点を持つ貴重な機会となりました。
私たち株式会社トシ・ランドスケープはこれまで、ウッディーコイケ様に対し、樹木医業務のほか、ロープワークを活用した特殊伐採業務において協力体制を築いてまいりました。今回のイベントでは、参加された企業の皆様に対して、弊社が秩父市内にて、ナラ枯れの被害を受けた樹木の特殊伐採等に取り組んでいることをご紹介いただきました。
こうしたイベントでの対話を通じて、単なる体験型イベントを超えた、環境課題への理解や企業間連携の深化、地域との共創の可能性が生まれていることを実感しています。
また、このような活動は、ESG経営における「環境」への取り組みとしても非常に意義深く、特に森林整備はCO₂吸収や生物多様性の保全といった点でも、企業の環境責任を実践する場として注目されています。さらに、社員にとっても日常業務とは異なる環境に身を置くことで、自然とのつながりを感じ、自社の理念への共感や帰属意識を深める機会となっているのかもしれません。
森林資源の活用は、将来的な炭素クレジットや木質バイオマス、自然素材の循環利用など新たな事業展開の芽ともなり得ます。今後、こうした取り組みが一過性のイベントに留まらず、企業文化や経営戦略に深く根づいていくことが、真の意味での「持続可能な企業」への道を開いていくといえるでしょう。
私たち株式会社トシ・ランドスケープも、都市部という特殊で制約の多い環境の中で、「自然循環」や「樹木との共生」をいかに実現するかを、日々の業務の中で問い続けています。樹木医としての視点からも樹木の健康と都市生活の調和をはかることが重要だと考えています。
また、街路樹や施設緑化だけでなく、教育機関や企業、地域住民と連携し、「木と生きる都市文化」を育てる活動にも力を入れていく方針です。自然環境と人間活動の接点にこそ、未来の都市が進むべきヒントがあると思います。
※CSR活動(Corporate Social Responsibility)とは、企業が利益追求だけでなく、社会や環境への責任を果たすための自主的な取り組みを指します。
※ESG経営とは、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)という3つの観点を重視しながら、持続可能な経営を目指す企業姿勢を意味します。
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社寺仏閣の宮板金の施工で日々活躍されている望月板金の石井太一郎さん @mochizuki_bankin からのご厚意で明治神宮御苑・花菖蒲の招待券をいただき、花の見頃を迎えた御苑を訪れました。
明治神宮御苑の花菖蒲は、かつて明治神宮造営当時に江戸系の花菖蒲が80種以上あったと伝えられています。その後も葛飾区・堀切など近郊から選び抜かれた品種が集められ、現在では約150種・1,500株が菖蒲田を彩ります。
新緑がまぶしい雑木林に包まれ、清正井(きよまさのいど)から湧き出る清らかな水に潤された菖蒲田は、ひときわ気品に満ちた空間を創り出していました。
私たち造園に携わる者にとって、こうした植物の構成と景観の調和には多くの示唆があり、湿地環境に根づく花菖蒲の凛とした姿には、都市における自然の在り方や、人と植物の共生のヒントが込められているように感じられました。
また、花菖蒲を引き立てる周囲の木々の配置や水の流れ、園路の設えにいたるまで、細部に至るまで丁寧に整えられた景観設計は、長い年月をかけて育まれた知恵と手仕事、そしてこのような環境において植物が健康に育まれている背景には、目に見えない細やかな管理と自然との呼吸のような調和があるように思えました。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
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このたび、東京都内にて樹木診断のご依頼をいただき、弊社の樹木医 @soshitakao と @andtrees_naohrn が、樹木医を志す若手スタッフ を伴い現地に伺いました。
都市の樹木は、私たちに四季折々の彩りや木陰などの癒しをもたらすかけがえのない存在です。一方で、人の往来や車両交通によって根が締めつけられる「踏圧被害」や、工事などによる根のダメージなど、目に見えにくいストレスにさらされています。こうした都市環境下において、樹木の健康を的確に見極めることは、人と緑が安全に、そして豊かに共生していくために欠かせません。
樹木医による診断には、大きく分けて二つのアプローチがあります。
一つは「外観診断」です。葉の色や付き方、幹や枝の損傷、害虫の発生、根の露出や傷など、外側から観察可能な情報をもとに、樹木の健康状態を評価します。
そしてもう一つが外観診断の次のステップとして「機器診断」があります。弊社ではドイツ製の診断機器 レジストグラフIML RESI PD500(@iml_wood_inspections)と、ハンガリー製のアーボソニック3Dを導入しており、幹内部の腐朽や空洞の有無を精密に解析できます。
その中でレジストグラフについては、微細なドリルを幹に挿入し、その際の抵抗値をグラフ化することで、内部の健全度を可視化します。見た目には元気そうでも、内部が損傷しているケースもあり、科学的根拠に基づいた判断が求められます。
今回の診断でも、外観と機器の両側面から多角的に評価を行い、木が抱える課題を明確化しました。弊社樹木医の指導のもと、若手職人たちも真剣なまなざしで学びを深め、機器の操作や診断のポイントを記録していました。
こうした診断によって、
・倒木などの危険性がある樹木
・経過観察が必要な樹木
・健全な樹木
を明確に分類し、それぞれに応じた管理方針をご提案します。
また、弊社は一昨年より「街路樹診断協会」に加入し、診断技術の研鑽を続けております。日々更新される知見をもとに、都市の緑と景観を守る取り組みを、人の暮らしと緑が調和する都市づくりのために今後も積極的に進めてまいります。
株式会社トシ・ランドスケープ
@toshi.landscape
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街路樹の移植適性度診断
都市の再開発や道路の自費工事に伴い、既存の街路樹を移植または撤去する際には、樹木医による専門的な診断が求められる場合があります。
当社では、樹木医兼街路樹診断士が樹木の健全性や植栽環境を踏まえた「移植適性度診断」を実施し、行政・事業者双方にとって適切な判断材料を提供しています。
診断では以下の観点を中心に総合的な評価を行います:
•現状の樹木の健全度(外観や樹勢の確認)
•現地の土壌や周辺環境
•工事と移植適期の把握と提案
•根回しや養生措置の有無
•移植先の環境
これらの情報をもとに、街路樹が移植に耐え得るか否かを科学的かつ実務的に判断し、必要に応じて代替措置やリスク軽減策を提案いたします。
また本件では、若手スタッフの育成も兼ねて、診断道具の使用方法や判断基準について実地での説明を行いました。こうした日常業務における学びが、将来的な提案力の向上や安全かつ持続可能な緑のマネジメントに繋がると考えています。
樹木医としての役割は、単に木を「残す・伐る」の判断を下すことではなく、限られた都市空間の中で樹木と人との共生を図ることにあります。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
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