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Service
サービス樹木とともに都市景観の未来を切り拓く
事業部門
グリーンメンテナンス部門、ツリーリスクアセスメント部門、ランドスケープコンサルティング部門の3部門が連携し、専門知識と技術を融合して、中⾧期的に植物を育成・管理します。これにより、景観や資産の付加価値を創造します。
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室内植栽のためのオーダーメイド壺
@junkopotter による本焼きの工程
#室内装飾 #植栽 #観葉植物 #壺 #art
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恵比寿ガーデンプレイスに隣接する恵比寿どろんこ山プレーパーク(恵比寿南一公園) @ebisu_playpark での植栽改修工事が続いています。
本日2026年2月14日。ここ恵比寿どろんこ山では、公園改修の関係者や来園者の皆様にお集まりいただき、高木の「植樹式」が執り行われました。
先日受賞した「緑の環境プラン大賞(国土交通大臣賞)」の取り組みである「森の入口プロジェクト」。その核となる、子どもたちを夏の酷暑から守り、遊びの種となる樹木たちが、ついに大地に根を下ろす瞬間です。
式の中で、わたくし樹木医・中村より、今回植栽する樹木たちの雑木林の王様「クヌギ」「コナラ」、季節を彩る「トウカエデ」、そして天然の石鹸の実がなる「ムクロジ」について、その魅力とこれからの楽しみ方をお話しさせていただきました。
そして、ただ植えるだけではなく、樹木がこれこら健やかに育つための大切な「作法」についても解説と実演を行いました。
ひとつは、「水極め(みずぎめ)」
植え付けの際、土と根の隙間に水をたっぷりと送り込み、泥の力で空気を抜いて根を密着させる技法です。棒で突いて土を締め固めるのではなく、水と土の泥状の流動性を利用して優しく、かつ確実に根を落ち着かせます。
もうひとつは、「水鉢(みずばち)」
幹の周りに土で土手を作り、水が外へ逃げないようにする器のことです。雨や水やりの水がしっかりと根元に染み渡るよう、職人が手作業で丁寧に形作っていきます。
集まってくださった皆様は、真剣な眼差しを受けながら祈りを込めるように植え付けを行ってくださいました。
樹木医の中村にとって、ここ渋谷区恵比寿は生まれ育った地元であり、季節の匂いを体で覚えた原風景です。大人になり、樹木と向き合うプロとして、思い出の公園の「これから」に関われること。そして今日、地域の皆様と共にこのスタートラインに立てたことを、心から光栄に思います。
今日植えた木々は、まだ若く細いかもしれません。
しかし、ここから先、子どもたちの成長と共に枝を広げ、心地よい木陰をつくり、心地よい風を呼び込んでくれるはずです。
私たちも、この場所が長く愛され続けるよう、引き続き改修に伴走してまいります。
新しく仲間入りした樹木たちを、どうぞよろしくお願いいたします。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
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恵比寿ガーデンプレイスに隣接する恵比寿どろんこ山プレーパーク(恵比寿南一公園) @ebisu_playpark は、子どもたちが「自分の責任で自由に遊ぶこと」を大切にしながら、時間や制約に縛られない遊びの中で、想像力や挑戦する心を育める貴重な場所です。
プレーリーダーが寄り添い、「やってみたい」を支えてくれる。そんな文化が、恵比寿のまちの暮らしの中に息づいています。
今回プレーパークの取り組みが「緑の環境プラン大賞」において、シンボル・ガーデン部門の国土交通大臣賞を受賞しました。
応募プラン「遊びを通して子育ち、樹育て『森の入口』プロジェクト」は、恵比寿南一公園内のプレーパークを対象に、シンボルツリーや葉・実で遊べる樹木の植栽によって緑陰環境を生み出し、酷暑の中でも子どもたちが健康で安全に遊べる場をめざす点が高く評価されました。
実際、どろんこ山には日陰が少なく、近年の厳しい夏には暑さ指数を基準に開園方法を工夫しながら運営してきたといいます。「やはり木陰が欲しい」という切実な声に応えるべく、シンボルツリーの植樹に加え、複数の樹木の植栽や芝生整備、庇やウッドデッキ、木道の整備など、環境を更新していく計画が進められています。
先月11日の地鎮祭で土地の神様にご挨拶を済ませ、暦の上では春を迎えた今日(2026年2月13日)、いよいよ待ちに待った植栽工事がスタートしました。
本日、公園に仲間入りしたのは、これから心地よい木陰をつくり、遊びの種をまいてくれる高木たちです。
まずは、雑木林の王様「クヌギ」と「コナラ」です。
夏にはカブトムシやクワガタが集まり、秋には丸くて可愛いどんぐりや、帽子をかぶった細長いどんぐりを落としてくれます。
次に、カエルの手のような葉が特徴の「トウカエデ」です。
季節の移ろいとともに、燃えるような赤や黄色へと色づき、公園の風景を彩ってくれます。
そして、昔から羽根突きの玉に使われてきた「ムクロジ」です。
この木の実の皮は、水と混ぜて振ると「天然の石鹸」として泡立ちます。どろんこ遊びのあと、自然の泡で手を洗う。そんな体験も今後出来るかもしれません。
樹木医の中村にとって、渋谷区恵比寿は生まれ育った地元であり、子どもの頃から親しみ、遊び、季節の匂いを体で覚えた場所です。大人になり、樹木と向き合う仕事を続けてきた今、思い出のある公園のこれからに関われることを、私たちはとても光栄に感じています。
ここから先、木陰が増え、風が通り、子どもたちの遊びがもっと深く、もっと自由に広がっていく。そんな未来へ向けた本当のスタートです。
私たちも、渋谷区恵比寿のこの場所がこれからも長く愛され続けるよう、一本一本の樹木と丁寧に向き合いながら、公園の改修に伴走してまいります。
引き続きよろしくお願いいたします。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
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サクラの未来を守るために
地中の呼吸を取り戻す「土壌改良」と「エアレーション」
春の訪れとともに、私たちの心を温かく包み込む桜の美しさは日本の原風景そのものです。しかし昨今、都市の並木道や公園で、多くの桜が静かに悲鳴を上げていることにお気づきでしょうか。
都市部の桜にとって、今の生育環境はあまりに過酷です。
狭小な植栽帯(植え桝)は、年々巨大化する樹体に対し、根を伸ばすスペースが圧倒的に不足しています。さらに深刻なのが、公園などで多くの人が根元を踏み固めてしまうことによる「土壌の固結」です。
カチカチに踏み固められた土の中では、水や空気の循環が遮断され、根はまさに窒息寸前の状態にあります。枝先の枯れや樹勢の衰えは、こうした土の中の問題が引き起こすSOSのサインなのです。
桜の健康を取り戻す鍵、それは「根が呼吸できる環境」を再構築することに他なりません。樹木医の診断に基づき、現場の土壌硬度や根の張り方を分析した上で、最適な処置を行います。
【樹木医が選定する、桜のための再生処置】
• エアレーション工法
単に穴を掘るのではなく、高圧の圧縮空気を地中で一気に放出(爆発)させることで、その衝撃波により土壌に無数の亀裂(クラック)を走らせる技術です。
通常のショベルによる掘削では、養分吸収に最も重要な細根(さいこん)を切断してしまうリスクがありました。しかし、空気の力を使うこの工法なら、デリケートな根を傷つける事が少なく、隙間を作ることができます。
瞬時に生じた地中の亀裂は、そのまま酸素の供給ルートとなり、水の浸透経路となります。さらに、その隙間へ有機肥料や改良資材を高圧充填することで肥沃な環境へと生まれ変わらせます。
施工性の面においても植栽帯が狭い場所や、低木が密生している場所でも、ノズル一本でピンポイントに施工が可能です。
その他にも現場によって下記の工法を組み合わせて施工します。
• 圧縮エア式スコップ工法
天然記念物や保護樹木など、一本の根も失いたくない重要な樹木には、この方法を採用します。空気の力だけで土を吹き飛ばし、根系を露出させながら優しく土壌を入れ替える、極めて繊細なケアです。
• 割竹挿入縦穴式土壌改良法
ダブルスコップで掘削した縦穴に、節を抜いた割竹を挿入する伝統的な手法です。シンプルながら、地中深くまで確実に水と空気の通り道(通気孔)を確保できるため、長きにわたり信頼されています。
桜の命を守ることは、私たち専門家の技術だけでは完結しません。
地域の方々と自治体が手を取り合い、日々の変化を見守る「桜守(さくらもり)」の活動こそが、桜の寿命を延ばす大きな力となります。
樹木医として地域との対話を大切にしながら、専門技術でその想いを支えます。来年も、その先も、桜が変わらぬ美しさで咲き誇るよう、皆さまと共にその命を見守り続けていきたいと考えています。
ご依頼をいただき、誠にありがとうございます。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
#arborist #樹木医 #treedoctor #gardener #treecare
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路面店舗のテラス植栽の管理も行なっている某高級ジュエリーブランド様よりご依頼をいただいたオーダーメイドの壺の制作工程を拝見するため、陶芸作家 @junkopotter さんの工房を訪ねました。
以前の投稿では、粘土を一つひとつ丁寧に成形していく工程をご紹介いたしましたが、その後、作品はゆっくりと時間をかけて天然乾燥され、素焼きを経て、いよいよ最終段階へと進んでいます。今回は、作品の印象を大きく左右する「釉薬掛け」と「本焼き」についてお伝えいたします。
釉薬とは、陶磁器の表面を覆うガラス質のコーティングのことです。
防汚性や防水性を高め、器の強度を向上させるという実用的な役割を担うと同時に、その作品の表情や佇まいを決定づける大切な装飾でもあります。どのような質感を生み出すのか、どの程度の光沢を持たせるのか、その選択には、作家それぞれの美意識と繊細な感覚が映し出されます。
今回の壺は、ブランド様の世界観に寄り添い、細やかな光沢と透明感を湛えた、上品で洗練された仕上がりを目指しています。そのために光の反射をやわらかく受け止めながら、奥行きを感じさせるさりげないマチエールの演出を心がけています。
オーダーメイドだからこそ、それぞれの壺は一見似ていながらも、微細な肌合いの違いと唯一無二の質感が宿っており、空間を静かに引き立てる存在になります。
既製品ではやはり表現しきれない夢と物語がそこに繰り広げられていると感じています。
株式会社トシ・ランドスケープ
加藤バンジャマン正拓
@benji.masahiro.kato
#フランス #景観 #釉薬 #壺 #観葉植物
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私たちトシランドスケープはこの度、ドイツIML社製 @iml_wood_inspections の樹木診断機器「PiCUS(ピカス)」を導入いたしました。
かねてより弊社樹木医は、同社製の「RESI PD(レジ)」を用いた樹木診断を行ってまいりましたが、今回PiCUS(ピカス)」の導入により、非破壊診断の領域においても世界水準のアプローチが可能となります。
本導入に際し、徳島県にある正規代理店 @ysystems_kokusai_co_ltd より専門講師をお招きしてのデモンストレーション、さらには関東近県のPiCUS所有の樹木医の方々や学生さんをお呼びした交流会を弊社主催にて開催いたしました。技術の研鑽と情報の共有、そして「樹木医」としての使命を再確認する、熱気あふれる一日となりました。
今回導入したのは、
・PiCUS Sonic Tomograph(音波トモグラフィ)
・PiCUS TreeTronic(電気抵抗トモグラフィ)
の2機種です。
これらは、これまで経験や勘、あるいは打音検査といった主観に頼りがちだった樹木内部の評価を、客観的なデータとして「可視化」する画期的なツールです。
1. PiCUS Sonic Tomograph
樹木の周囲に複数のセンサーを設置し、それらをハンマーで叩くことで生じる音波の伝達速度を測定します。健全な木材であれば音は速く伝わり、腐朽や空洞があれば音は回り道をしたり減衰したりするため、速度が落ちます。 この速度差を解析し、樹木断面の健全度をカラーマップ(トモグラム)として描き出すのが本機の特長です。まさに樹木のCTスキャンとも言える技術で、外見からは分からない内部の腐朽範囲や空洞の位置を明瞭に映し出します。
2. PiCUS TreeTronic
Sonic Tomographが「構造(硬さ)」を見るのに対し、TreeTronicは「電気抵抗」を測定します。 木材の電気抵抗は、水分含有量やイオン濃度、細胞構造によって変化します。一般的に、腐朽菌が活動している湿った腐朽部は電気が流れやすく(低抵抗)、乾燥した空洞や健全な木部は流れにくい(高抵抗)という特性があります。 このデータを解析することで、「そこにある異常が『活動的な腐朽』なのか『乾燥した空洞』なのか」といった、音波だけでは判別しづらい詳細な性状診断が可能になります。
弊社が従来より運用しているRESI PD(レジ)は、極細のドリルを穿孔し、その抵抗値から木材の密度を実測する機器です。これは「微破壊」検査に分類されますが、その精度は高く、腐朽の進行度をピンポイントで数値化できる強みがあります。
PiCUSとRESI PD、この両輪を回すことのメリットは計り知れず具体的には下記のようなアプローチになります。
全体像の把握(PiCUS)
まず、非破壊であるPiCUSを用いて樹木断面全体のトモグラムを作成し、問題箇所(怪しいエリア)を特定します。
↓
確定診断(RESI PD)
特定された異常箇所に対し、ピンポイントでRESI PDによる穿孔調査を行います。
↓
データの補完
PiCUSの画像データと、RESIの実測データを突き合わせることで、誤診のリスクを減らし精度の高い診断結果が得られます。
神社の御神木や天然記念物といった貴重な樹木においては、「診断のために傷をつける」こと自体が憚られるケースが多々あります。しかし、倒木の危険性を放置するわけにはいきません。
ここで真価を発揮するのが、PiCUSによる「非破壊」からのアプローチです。 まずはPiCUSを用いて、樹体を一切傷つけることなく内部構造をスキャニングします。その結果、健全であることが確認できれば、無用な穿孔調査(RESI PDや成長錐など)を行う必要はありません。
万が一、重大な欠陥が疑われる場合にのみ、管理者様や所有者様と協議の上、必要最小限の範囲でRESI PD等の精密検査へと移行する。このように、まずは傷つけないという選択肢を提示できることは、長い年月の歴史を見守ってきた樹木への最大の敬意であり、樹木医としての誠実な態度であると私たちは考えます。
今回の機器導入と交流会を通じて感じたことは、樹木管理は「個の技術」から「データの共有と科学的検証」の時代へとシフトしている点です。
私たちは、伝統的な造園技術と最新の科学的知見を融合させ、一本一本の樹木が持つ固有の歴史を読み解きながら、最適な処置を提案してまいります。
お忙しい年度末の時期にお集まりいただきました皆様ありがとうございました。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
スタッフ一同
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スペインの樹木の管理
先日、スペインのバスク地方にあるサン・セバスチアンを訪れる機会がありました。
目的地へ向かう途中、海岸沿いの道を歩いていると、思わず足を止めてしまうような光景に出会いました。
歩道の両側に植えられた街路樹、世界各地で親しまれているスズカケノキ(プラタナス)の枝が、左右から伸びて互いにつながり、まるでアーチのように道を覆っていたのです。夏の強い日差しから歩行者を守る、緑のトンネルのようでした。
この景観が、最初からそのように計画されたものなのか、あるいは管理の過程で生まれた発想なのかは分かりません。ただ、偶然できあがったものではなく、人の手によって「美しい風景」を形にしようとした意図が感じられました。
一方で、冬の落葉期には、左右から歩道の中央に向かって伸びた枝がそのまま露出し、まるで樹木というよりも、構造物同士が溶接されているかのようにも見えました。
日頃から樹木と向き合う仕事をしている身として、本来の樹形から離れていくその姿に、少し切なさを覚えたのも事実です。しかし、樹木への負担や管理の継続性といった課題はいったん脇に置き、夏に生い茂った緑の天蓋の下を歩く心地よさを想像すると、この管理方法を一概に否定する気持ちも和らぎました。
美しさの感じ方は、人それぞれの育った環境や経験によって異なるものだと思います。
ただ、樹木に関する知識や管理・診断の技術が進歩している今だからこそ、安全性を大切にしながら、人の都合を優先する管理から一歩進み、樹木が本来持っている自然で美しい姿を引き出す管理へと目を向けていくことの大切さを、改めて感じました。
株式会社トシ・ランドスケープ
加藤バンジャマン正拓
@benji.masahiro.kato
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樹木は、言葉を発しません。
どれほど幹が太く、青々とした葉を茂らせていても、その内側で静かに進行する腐朽や、構造的な危うさを外見だけで完全に判断することは、熟練の樹木医であっても困難な場合があります。
私たちトシランドスケープはこの度、樹木診断機器「ピカス(PiCUS)」を購入し、「LiDAR」による3次元計測データを合成した動画を公開しました。
最新技術のデモンストレーション」ではなく私たちが目指す根拠(エビデンス)に基づく樹木管理」の在り方を体現した記録です。
「ピカス(音響波樹木内部診断機器)」は、いわば樹木のCTスキャンです。
幹の周囲にセンサーを設置し、音の伝わる速度を計測することで、木を傷つけることなく内部の腐朽や空洞を画像化します。
健全な木質部は音を速く伝え、腐朽や空洞は音を遅らせます。これまで「経験と勘」に頼らざるを得なかった内部の状態が、客観的なデータとして私たちの目の前に現れます。これにより、倒木リスクの有無を数値的根拠を持って判断することが可能になります。
一方、動画内で樹木の輪郭を無数の点で描き出しているのが「LiDAR(ライダー)」によるスキャン技術です。
レーザー光を照射し、対象物までの距離を正確に測ることで、複雑に入り組んだ枝ぶりや樹皮の凹凸、そして樹木が立つ地形そのものを3次元の「点群データ」として記録します。
LiDARの真価は、その「正確な形状把握」にあります。
樹高や枝張り、重心の位置をミリ単位でデジタル空間に再現することで、強風時にどの枝に負荷がかかるか、重心がどこにあるかといった力学的解析への応用も視野に入ります。また、季節や年月の経過による変化をデジタルアーカイブとして残せる点も、長期的な樹木管理において大きな意味を持ちます。
ピカスが見る「内部の健康状態」と、LiDARが捉える「外部の構造」。
この二つを合成した動画は、樹木の総合的な情報となります。
私たち株式会社トシ・ランドスケープの樹木医がこの技術を用いる理由は、ただ一つ。「残せる木」と「危険な木」を正確に見極め、人と樹木が共存できる環境を守るためです。
内部が空洞化していても、外側の強度が十分であれば、適切な処置でその命を繋ぐことができます。逆に、外見が立派でも、構造的なバランスが崩れていれば、早期の対策が必要です。
高度な機器による「客観的データ」と、樹木医としての「知見」。この両輪があって初めて、その木にとっての最適な処方箋を書くことが出来ます。
「なんとなく不安だから伐る」のではなく、「データに基づき、管理して活かす」。私たちは最新のテクノロジーを駆使し、都市の緑と安全を守り続けていきます。
#arborist #樹木医 #御神木 #アーボリスト #treecare
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樹木医としてインタビューコンテンツを提供させていただいた、BAUM様のPOP-UPイベント「Bloom Within - 内なるつぼみを咲かせる」へ足を運びました。
会場は下北沢のBONUS TRACKです。冬の凛とした空気が残る中、ギャラリーに足を踏み入れると、一足早い春の香りに満ちていました。
今回の展示は、作家の小川糸さん、西加奈子さんによる言葉、染色家の小室真以人さんによる色彩に、樹木医である私、中村の科学的視点を表現いただきました。
私のパネルでは、「桜に宿るエネルギーと香り」についてお話ししました。桜のあの美しいピンク色は、アントシアニンという成分によるものです。それは本来、厳しい冬の寒さや紫外線から身を守るための「盾」であり、自らを鼓舞する「化粧」のようなものです。
普段、私は診断や治療という実務的な視点で樹木と向き合っていますが、こうして小川さんや西さんの紡ぐ物語、そして小室さんが蕾から引き出した「いのちの色」と並ぶことで、科学的な事実がひとつの文学のように響き始めていることに心を揺さぶられました。
会場には、そんな桜の多面的な魅力を体現した限定コレクションが並びます。ハンドウォッシュやオードトワレから漂うのは深く静謐な「サクラツリー」の香りでした。
花びらの可憐な甘さだけではなく、大地に根を張る幹のウッディな力強さ、そしてほころび始めた蕾の青々しい瑞々しさが重なり合い、それは私たちが現場で樹皮に手を添えた時に感じる、樹木そのものの感覚でした。
また、会場では「フレグランス オーナメント」をつくるワークショップも体験しました。
木製のモチーフを選び、そこに小室さんが桜で染め上げた淡いピンク色の紐を結びつけていく作業。指先で木の温もりと桜色の繊細さを感じながら完成させました。
この特別な空間は、本日2026年2月6日(金)から2月8日(日)までの3日間の開催です。
時間は11:00から20:00まで(最終日のみ17:30最終入場、18:00終了となります)。
冬の間じっとエネルギーを蓄え、春を待つ桜たち。その「内なるつぼみ」が解き放たれる瞬間を待つ緊張感と美しさが、会場全体を包み込んでいました。
樹木医として、日々木々の声なき声に耳を傾けていますが、このイベントを通して改めて教えられた気がします。桜が咲くということは季節の現象ではなく、厳しい冬を越えた生命が放つ、力強いメッセージなのだと思います。
駅から向かう道沿いにはジュウガツザクラが可憐に咲いていました。
貴重な機会をいただきありがとうございました。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
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杉並区内にて区が指定する「貴重木」であるクスノキの剪定業務に従事いたしました。
この「貴重木」という称号は杉並区には一定の基準を満たした樹木を保全する「保護樹木」制度がありますが、貴重木はそのさらに上位に位置する特別な存在です。
優れた樹容を持ち、歴史的価値や地域の風景に不可欠であると認められた樹木だけがその名を冠し地域の宝と言える存在です。
なかでも常緑広葉樹であるクスノキは、四季を通じて艶やかな濃緑の葉を茂らせ、圧倒的な量感で空間を満たします。無機質なビルや住宅が立ち並ぶ杉並の空にあって、天に向かい大きく枝を広げるその姿は、都市景観に有機的な潤いを与え、見る人の心に安らぎをもたらしてくれています。
地域のシンボルにハサミを入れる責任を胸に、高所作業車とロープワークを併用しました。
建物や電線に干渉する外周の枝は、高所作業車を用いて安全かつ効率的に整える一方、機械のアームが届かない樹冠の深部や、繊細な判断を要する枝については、クライマーがロープワークでアプローチします。
クスノキの持つ雄大な樹形を損なわないよう、樹上から全体のバランスを俯瞰し、風と光が通り抜ける透かし剪定を施しました。クスノキ本来の美しさを引き出し、次の季節へと健やかに繋ぐことができました。
私たちは、これからも一本の樹木が持つ景観への貢献力を正しく評価し、その価値を守り抜く意識を持って管理を提供してまいります。
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わたしたちの会社について
グリーンマネジメント
①自社で一貫した管理
②科学的な知見(アーボリカルチャー / arboriculture)と現場の融合
③長期的な植栽管理メンテナンスの計画/プランニング
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