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サービス樹木とともに都市景観の未来を切り拓く
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グリーンメンテナンス部門、ツリーリスクアセスメント部門、ランドスケープコンサルティング部門の3部門が連携し、専門知識と技術を融合して、中⾧期的に植物を育成・管理します。これにより、景観や資産の付加価値を創造します。
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このアカマツは、お客様にとって長く庭園を見守ってきた大切な樹木です。昨年9月の追跡診断で樹勢の回復をご報告してから、およそ1年がたちました。今年も同じ方針でお世話を続けてきましたので、その後の経過になります。
振り返ると、2024年に樹木医診断した際は、葉の色がさえず、先端の小枝に枯れが見られました。
採取した枝葉を専門機関で調べたところ、主な原因は
「葉ふるい病(葉に斑点が出て落ちやすくなる病気)」
「ハダニ(葉の栄養を吸う微小なダニ)」
「マツモグリカイガラムシ(枝や葉の付け根に隠れて樹液を吸う虫)」の寄生も確認され、これらが木の力を奪い、病気が出やすい状態になっていました。
仕立てのマツのため、自然の中にあるマツに比べて、人の手による剪定となるため枝葉の量は少なくなり木が本来持つ抵抗力は常態的に弱っていた可能性がありました。「病害虫」と「仕立てることによる負担」という、二つの要因を抱えた状態でした。
2025年は「木の回復力を邪魔しない」ことを第一に、樹勢回復の計画を立てました。ハダニにはタイミングを分けて薬剤を散布し、マツモグリカイガラムシには潜んでいる場所まで薬が届くよう丁寧に処置しました。葉ふるい病には適した時期に殺菌剤を用い、感染源となる落ち葉はこまめに集めて回収しました。手入れは必要最小限にとどめ、木に余計な負担がかからない剪定に切り替え、土の状態も整えて、即効性のある液体肥料とゆっくり効く肥料を併用しながら、無理のない形で栄養を補いました。その結果、昨年9月の診断では新しく伸びた枝に勢いが戻り、葉色は健やかな濃い緑に近づいて、樹勢の回復をはっきり確認することができました。
今年の目標は、この状態を保つことでした。昨年ご提案した「やり過ぎない管理」を、そのまま続けています。特別なことは何もせず、増え始めの虫を軽く抑え、光と風の通り道を保つ手入れを繰り返す一年でした。
そして先日、今年の追跡診断を行ったところ、マツの状態は昨年よりさらに良くなっていました。
新しく伸びた枝は今年も勢いがありながら、むやみに伸びすぎることはなく、葉の量が増えて樹冠(木の上部)に厚みが出てきています。昨年「くすみが和らいだ」とお伝えした葉色は、濃い緑のまま安定しています。
昨年一部に残っていた虫の被害跡は、新しい葉に隠れてほとんど目立たなくなりました。ハダニはごくわずかで、カイガラムシの生きた個体も今回はほぼ見当たりません。葉ふるい病は2年続けて新しい発生が抑えられており、落ち葉の衛生管理と適期の薬剤散布が定着してきたと考えています。
枝先の枯れは新たに出ていません。風通しと日当たりの良い樹冠が保たれ、表土もほぐれた状態が安定して、真夏でも過湿・過乾に振れにくい土のままです。
一度きりの診断では、その時点の姿しか切り取れません。こうして年を追って同じ樹木を見せていただくと、回復が一時のものではなく、木自身の力として根づいてきたことが分かります。昨年が「治す」ための一年だったとすれば、今年は維持するための一年でした。木にとっては、今年のほうがずっと穏やかだったと思います。
今の状態であれば、引き続き緊急の処置は必要ありません。これからも過剰な手を入れず、季節ごとの観察と記録を重ねながら、木が自ら整える力を活かすお世話を続けてまいります。
引き続きよろしくお願いいたします。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村 雅俊
お盆休みを利用して、社内の有志で千鳥ヶ淵の桜並木を歩いてきました。実際に千代田区の樹木に多く携わられた金原樹木医をお迎えし、並木の現状とこれからの課題を現地で考える研修会です。
千鳥ヶ淵緑道では今年4月、ソメイヨシノが1本、お濠の側へ倒れました。根元から折れており、前夜の雨と強風が引き金になったとみられます。幸いけが人はなかったそうですが、並木の一角にその跡がある状態で歩くと、学ぶ側の目つきも変わります。
幹には、緑色のウレタンのようなモノが充填した施工が見られました。空洞や傷口を塞ぐ処置は、雨水や虫の入り口を減らす目的で古くから行われてきたものです。近年ではウレタン充填のような施工は少なくなってきているので、この施工がいつ、どのような判断で行われたものかとても興味があります。
一方で、不定根誘導の処置がされている桜が多数ありました。不定根とは、幹など根以外の場所から二次的に出てくる根のことです。幹の空洞の部分に、ピートモスや水苔のような自然素材を詰めて光を遮り、地面の中に近い環境をつくると、幹の内側から不定根が伸び、やがて土に達して、弱った根に代わって水分や養分を運ぶ通り道になっていきます。詰め物に肥料分を混ぜないのは、根をその場で太らせず、地面まで伸ばしたいからです。効果が見えるまで数年かかる、樹木自身の力を借りる治療です。詰めて塞いだ施工の跡と、不定根が力強く根づいた跡がひとつの並木の中にその移り変わりがそのまま残っているのが印象的でした。
枝に巻かれていたのは「スカシバコン」。桜の樹皮の下で形成層を食害するコスカシバというガに対して、フェロモンで雄の交信を乱し産卵を減らす資材です。幼虫が樹皮の下に潜ってしまうと薬剤が届きにくいため、一帯にまとめて設置する方法が取られています。この虫は傷んだ樹皮や傷口に好んで産卵しますから、傷口の手当てとも考え方としてはつながっています。
この並木の始まりは明治にさかのぼります。
明治14年(1881)頃の写真には、すでに堀端へ移植されたばかりの桜が写っています。明治31年(1898)には、当時の英国公使アーネスト・サトウが公使館前に自ら桜を選んで植え、東京府に寄贈しました。サトウの内妻は、公使館に出入りしていた植木職人の娘だったという話も残っています。その次男・武田久吉は、キュー王立植物園で学んだ植物学者になりました。日本山岳会の創立に関わり、尾瀬の保護でも知られる人ですが、昭和44年(1969)に千鳥ヶ淵に面した石垣でヒカリゴケが見つかったとき、その調査・同定に当たった植物学者のひとりでもあります。この生育地は昭和47年(1972)、「江戸城跡のヒカリゴケ生育地」として国の天然記念物になりました。父が桜を植えた濠で、息子が苔を調べていたというとても歴史とストーリーを感じました。
明治の桜の多くは戦災で失われ、いまの並木は戦後の植栽です。緑道そのものも、もとは明治39年(1906)に敷かれた路面電車の専用軌道の跡で、都電の廃止を経て、昭和54年(1979)に千代田区が緑道として整備した際に桜が植えられました。2004年からは区の「さくら再生計画」のもと、サポーターや基金の仕組みでこの景観が支えられています。このあたりの歴史は、「千代田のさくら」のサイトで小藤田正夫さん(東都町造史研究所)が連載中の「時代を継ぐさくら」に、当時の写真とともに詳しくまとめられているので興味がある方はぜひご覧ください。
戦後に一斉に植えられたソメイヨシノが、各地で樹齢を重ねています。金原樹木医から教わった技術や歴史背景ことなどを私たちの現場にも持ち帰り活かしていきたいと思いました。
金原先生おすすめの裕祥食府 九段下店のニラレバー炒め定食、とても美味しかったです。ご馳走様でした。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
夏期休業のおしらせ
平素は格別のお引き立てをいただき
厚くお礼申し上げます。
休業期間
2026年8月8日(土)
~2026年8月16日(日)
休業期間中にいただいたお問合せについては、
営業開始日以降に順次返答させていただきます。
株式会社トシ・ランドスケープ
代表取締役・樹木医 中村雅俊
写真の樹木はヒトツバカエデです。
秩父特伐班
民家裏の高木のロープ伐採です
中長期の植栽管理計画をたてる為のランドスケープコンサルティング
樹木の状態だけでなく、お住まいの皆様の生活にとっての魅力や課題について現場をまわって調査します。私たちのご提案には日々の植栽管理作業の時の現場視点が活きてきます。
山形駅前大通りの街路樹、ユリノキの診断に、当社の樹木医チームで参加させていただきました。株式会社環meguru( @meguru_inc )の松沢樹木医からご相談をいただいての協働です。
この路線では、これまで樹木医による診断が行われてこなかったそうです。倒木の危険性が高い個体が見つかったことをきっかけに、環meguruさんが2025年から外観診断とピカスによる機器診断を積み重ねてこられました。
今回、当社はレジ(Resi PD)を持参して根株の診断を担当し、あわせてピカスで調べた箇所をレジで確かめ直しました。ピカスは音の伝わり方から断面全体の状態を推定する機器、レジは細いドリルの抵抗値で内部の密度を一本の線として読む機器で、原理が違います。面で捉えるピカスと、点を確かめるレジを比較検証すると、どこがどれくらい弱っているのかの判断はずいぶん確かなものになります。
倒木のリスクは、幹の空洞だけで決まるものではありません。地際から根株にかけての状態は、立ち姿からは見えにくい割に支持力に直結します。
ユリノキは成長が早く大きくなる樹種です。根系については一般的に太く真っ直ぐ地下深くへ伸びる「直根性(深根性)」の傾向が強いゴボウ根を持ち、横方向へも中程度に広がらと言われています。
そして剪定の具合や、立地環境、地上部の重さを根がどう支えているのかなど診断機器を使う前の外観から読み取れる部分を考察して総合的に判断する意味があると考えています。
山形では、樹木医や樹木診断という仕事の認知がまだ十分ではないと伺いました。リスクが把握されないまま管理が続いている街路樹も、少なくないのかもしれません。診断のデータが揃えば、何かが起きてから動く管理ではなく、こうありたい姿から逆算する管理に変えていける未来があるかもしれません。一本ごとの結果が、次の年の管理計画の根拠になります。
松沢樹木医は今年5月に一般社団法人やまがた樹木医協会を設立され、事務局長を務めておられます。その土地に診る人、関心を持つ人が根づいていくことが、街路樹の管理にとっては確かな形だと思います。私たちは機器と診断の技術を持ち込む立場として、その積み上げにご一緒できればと考えています。
街路樹は、問題が起きてから対応する対象ではなく、道路空間をつくる資産として扱われていくものだと思います。今回の診断が、そのためのきっかけのひとつになれば幸いです。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
山形市内 レジ診断
レジのデータを一本ずつ検証しながら
本日から2泊3日の山形県での樹木診断です。
山形駅前の郷土料理のお店「いなか料理 甚平衛」で
@meguru_inc 松沢樹木医と打ち合わせです。
店内にまさかの、切り株デザインのクッションが置いてあったので、打ち合わせ内容も当然かなり濃密に…。ここがもし腐朽していたら、開口空洞だったら、ピカスなら、レジなら…と話が尽きません。切り株で3時間話ができるのは樹木医くらいでしょう。
貴重な情報交換をいただきありがとうございました。
山形は8月5日(水)から、花笠まつりが始まるようです。
渋谷区の神社様の高木夏期剪定
#樹木医 #arborist #treecare #御神木 #アーボリスト
わたしたちの会社について
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①自社で一貫した管理
②科学的な知見(アーボリカルチャー / arboriculture)と現場の融合
③長期的な植栽管理メンテナンスの計画/プランニング
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