Official Instagram
公式インスタグラム
Service
サービス樹木とともに都市景観の未来を切り拓く
事業部門
グリーンメンテナンス部門、ツリーリスクアセスメント部門、ランドスケープコンサルティング部門の3部門が連携し、専門知識と技術を融合して、中⾧期的に植物を育成・管理します。これにより、景観や資産の付加価値を創造します。
公式インスタグラム
樹木診断業務で移動している際に倒木した樹木を発見しました。
幹や根元には、大きなコフキタケが複数確認できました。
コフキタケは、樹木内部の腐朽と関係する代表的な木材腐朽菌のひとつです。ここまで大きな子実体が複数出ているということは、腐朽は最近始まったものではなく、かなり以前から内部で進行していた可能性が高いと考えられます。
倒木後の破断面を見ると、白色腐朽が進み、木材の強度が大きく失われていた様子が見られました。さらに、根元まわりでは本来樹体を支えるべき支持根の機能も、かなり低下していたように見えます。
もう一つ大きな要因として、幹が二股になっていたことがあります。
二股部分には「入り皮」と呼ばれる構造的な弱点が生じやすく、そこに腐朽や荷重が重なると、裂けるように破断することがあります。今回も、単純に根元から倒れたというより、二股部の弱点と根株の腐朽が重なり、最終的に耐えきれなくなったように見えました。
そして最後の引き金になったのが、昨日2026年6月3日の台風6号と梅雨前線による大雨だったと考えられます。
東京でも記録的な雨となり、河川の水位が上がったことで、通常の雨や風とは異なる負荷が樹木にかかった可能性があります。
樹木は、昨日今日の風だけで急に倒れるわけではありません。
多くの場合、内部の腐朽、根の劣化、幹の構造的な弱点、地盤や水流の影響が少しずつ積み重なり、最後に強風や大雨が引き金になります。
倒木は「台風のせい」で片づけられがちですが、実際にはその前から、木の内側では静かに限界が近づいていることがあります。
だからこそ、外から見える枝葉だけでなく、幹、根元、キノコ、二股部、地盤環境まで含めて診ることが、都市の樹木管理ではとても重要です。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
渋谷区恵比寿、個人邸のお庭に入りました。
サクラ、モミジ、スダジイ。
この三本が、お庭の輪郭をつくっています。
剪定と聞くと、枝を切ってサッパリするというイメージを思い浮かべるかもしれません。けれど私たちがしているのは、お庭に風が通り、光が落ちてくる道をつくることです。どこを抜けば、そしてどの枝を残せば、夏の風がひと筋、家のなかまで流れ込むのか。樹を見上げながら、そんなことを考えています。
作業を終えて見上げると、葉の隙間から光がこぼれ、風がするりと抜けていき、お客様も喜んでらっしゃいました。
ただ樹木を切るのではなく、その家で暮らす時間に、風と光を通すようなそういう仕事だと思っています。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
桜の診断
診断機器:PiCUS (ピカス)
...
剪定模型
幹は丸太杭、枝は竹、葉のかわりにプラスチック樹脂製のフェイクモスをまとわせた、株式会社明日檜の畑山樹木医 @asunaro_ltd がつくってくださった、剪定連絡のための樹木模型です。
生きている樹木に対して剪定は、やり直しがききません。一度落とした枝は二度と戻りません。だからこそ若手には、ハサミを入れる前に剪定した後の樹形のイメージや今後伸びるであろう枝のイメージを持ってほしいと思っています。
どの枝が骨格を担い、どこが混み合っているのか。光をどう樹冠の奥まで通すのか。模型であれば、その読みを何度でも繰り返せます。
この日は、枝先のひとつひとつを指でたどりながら、「ここを抜いたら、樹はどういう形になるかを語り合いました。生きた樹では許されない試行錯誤を楽しみました。手を動かす前に、まず眼を育てるような時間を、こうして社内でつくれることのありがたさを感じています。
道具の前に、眼。眼の前に、樹への敬意。畑山樹木医の手仕事に感謝申し上げます。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
今年も、毎年お手入れに伺っている江戸川区松本・寿昌院様の境内で、「臥竜の松」の緑摘み作業を無事に終えることができました。
推定樹齢は500年を超えるこのクロマツ。大正期の大風で幹を折られながらも枯れることなく、地を這う龍を思わせる今の姿へと、長い時間をかけて自らを作り変えてきました。「臥竜の松」という名は、その堂々たる佇まいに由来します。幹の内部はうつろになっていますが、葉色は今も青々と冴え、樹勢の確かさを伝えてくれます。
『葛西志』や『新編武蔵風土記稿』にも「奇木」と絵入りで記されたこの松は、現在は江戸川区登録天然記念物、そして景観重要樹木に指定され、「えどがわ百景」のひとつにも選ばれています。地域に長く守られてきた一本です。
緑摘みは、春に伸びた新芽(みどり)を手で一本ずつ摘み取り、樹形と樹勢の均衡を整えていく作業です。今年は新人スタッフも、樹木医や熟練の庭師に手ほどきを受けながら、一芽一芽に向き合いました。人の手でしか叶わない地道な仕事の積み重ねが、この姿を次の世代へと手渡していきます。
お近くにお越しの際は、ぜひ間近でその枝ぶりをご覧ください。500年の時を生き抜いてなお、静かに息づく生命の力に触れていただけるはずです。これからも末永くその姿を守り続けられるよう、一年一年、心を込めて手入れを重ねてまいります。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
事業の広がりにあわせて、現在の事務所を少し大きくすることになりました。
今日は職人さんが入ってくださって、フロアタイルと壁紙の貼り替えが進んでいます。床をまた一枚ずつ並べ直していく手つきを眺めながら、自分たちが普段、木とどう向き合っているのかを思い出すような時間でした。
フロアタイルは、今の事務所でも使っているサンゲツのWD-2129 ハーベストオークです。本物のカシの木とは違いますが、足元に木目の表情があるだけで、不思議と気持ちが落ち着きます。
...
某フランス高級ジュエリーブランドのテラス植栽。設計から施工までに約1年を費やし、その後3年間のメンテナンスを経て、植物たちは少しずつ、設計段階のイメージを超えた「理想の空間」へと近づいています。
提案の際、お客様に夢や期待感を持っていただくことは不可欠ですが、あまりに綺麗すぎるイメージを作ってしまうと、現実が追いつかずにかえって落胆を招くリスクもあります。だからこそ、頭の中にあるビジョンをあえて「手描きの絵」で表現することが、最も絶妙なバランスを保てると感じています。
イメージが伝わり、ワクワクしてもらえるけれど、決して完璧すぎない。そして植物たちが時間をかけて成長し、いずれその絵を超えてくれたとき、お客様と共に本当の喜びを分かち合えるのだと感じています。
株式会社トシ・ランドスケープ
加藤バンジャマン正拓
...
廣尾稲荷神社様
有栖川公園にほど近い、子どもの頃から地元の私にとって廣尾稲荷神社さまの境内の樹木の管理を、樹木医としてお任せいただき、これほどありがたく、また身の引き締まる依頼はありません。
この社の歴史は古く、慶長の頃、二代将軍・徳川秀忠公が鷹狩りの折にお稲荷さまを勧請したのが始まりと伝えられます。かつて一帯は萩の名所で、地を舐めるように咲き乱れた花の様子から「ハギナメ稲荷」とも呼ばれたそうです。
弘化二年の大火で御神木の銀杏の幹の内側を炎に焼かれたそうです。それでもこの銀杏は、わずかに残った外皮の力だけで再び芽吹き、今も境内に立ち続けています。
今回手を入れたのは、長い歳月をかけて大きく枝を広げたクスノキでした。剪定とは、切ることではなく、この木がこの先の百年をどう生きていくかを、木と一緒に考える作業だと思っています。光と風の通り道を整え、社殿と参拝の方々を静かに見守りつづけられるよう、枝の一本一本に向き合います。
廣尾稲荷神社さま、ありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
樹木診断で熱海に来ています。
観光地のにぎわいから少し離れた、坂と眺望、緑と文化が重なる熱海らしい高台の街を歩いていると、ふとした隙間に植物が根を下ろしている姿に出会いました。
アロエ、ガクアジサイ、タマシダ、ランタナ
どれも本来は、人の暮らしの近くで植えられてきた植物ですが、石垣の隙間や塀の足元、乾いた斜面のわずかな土に入り込み、いつの間にかその場所の風景の一部になっていました。
タマシダは、石の隙間の湿り気のある所に葉を広げ、ガクアジサイとアロエは、かつて誰かの庭先にあった記憶を残すように、ランタナは種から芽吹いたかのように。
人が整えた緑とは違う、少し荒々しく、けれど不思議と惹かれる植物の姿です。都市の中には、管理された植栽だけではなく、こうして植物自身が居場所を見つけていく風景があります。街の余白に根を下ろし、その土地に馴染んでいくその姿を見ていると、都市と自然は完全に分かれているものではなく、いつもどこかで静かに重なり合っているのだと感じます。
街中の植栽がゆるく人と共生していける余白があれば良いなと思う一コマでした。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
わたしたちの会社について
グリーンマネジメント
①自社で一貫した管理
②科学的な知見(アーボリカルチャー / arboriculture)と現場の融合
③長期的な植栽管理メンテナンスの計画/プランニング
ブログ