Official Instagram
公式インスタグラム
Service
サービス樹木とともに都市景観の未来を切り拓く
事業部門
グリーンメンテナンス部門、ツリーリスクアセスメント部門、ランドスケープコンサルティング部門の3部門が連携し、専門知識と技術を融合して、中⾧期的に植物を育成・管理します。これにより、景観や資産の付加価値を創造します。
公式インスタグラム
畑やかとうふぁーむ 訪問
@katochan9723
新潟県弥彦村の「畑やかとうふぁーむ」さんを訪ねました。代々木公園のコンテストガーデンでお世話になった加藤さんと渡部さんは、あのときと変わらず、植物に向き合う背中がまっすぐで、こちらまで元気をいただきます。
今回の目当ては、前々から参加したかった「苗づくり庭づくり講座」です。越後平野の広い大地に宿根草のポット苗がずらりと並び、青い葉と夏の花が圃場いっぱいに広がっていました。
6月のテーマは「夏に魅せるガーデンデザインと植え付け」。暑い季節に力を発揮する種類を、順を追って教えていただきました。夏の主役はキク科が多く、なかでもエキナセアは次から次へと花芽を上げてくれる頼もしい存在です。代々木公園のコンテストでも、ほとんどのガーデナーさんが迷わず選んでいた一株でした。
特に印象に残った3品種をご紹介します。
①ベロニカ・マリエッタ
深い青のとんがった花が、まわりの明るい色とぶつかり合って際立つ、背の高い種類です。30℃の暑さにも、冬の−20℃にも耐えるというから驚きました。見た目の繊細さとは裏腹に、ずいぶんと我慢強い。
②アリウム・ピンポン
まんまるい花と、かわいらしい名前で親しまれる秋植えの球根です。圃場ではポットで芽出しをさせておくことで、球根でありながら後から好きな場所へ置ける。今の時期からでも夏の景色を組み立てられるという発想が、なんともおもしろい。
③メリニス・サバンナ
今はまだ葉だけですが、秋になるとピンクのふわふわした穂を揺らす、オーナメンタルグラス(観賞用のイネ科)です。
苗の大きさや花色を実際に目で確かめながら、庭に植える順番で説明してくださるので、一般のお客様にもすっと入ってくる内容でした。まだ穂の出ていない株でも、「想像してください、秋にはこれくらいの穂が…」と両手で大きさを示しながら話される。その姿に、植物への尽きない愛情がにじんでいました。
直売の日は、畑を自由に歩きながら苗を手に取って選べるので、たくさんのお客様が訪れます。雪にも暑さにも負けない「丈夫な苗」を求めて、次々と車がやってくる。その光景に、安心して長く付き合える緑を大切にするお客様と、それを育てる生産者の思いが、静かに重なって見えました。
その様子を眺めながら、ふと自分の仕事のことを考えていました。
畑で「丈夫さ」として大切にされている性質は、これからの東京でこそ必要になるはずです。夏は年々厳しくなり、雨の降り方も荒くなる。そんな気候のもとでは、手をかけすぎなくても自分の力で立っていられる植物のいわゆるローメンテナンスの種類への要望が、東京など都市のの植栽でも確実に増えていくと感じています。
もうひとつ、お客様のもとで長く健やかでいられることです。これは私たちが日々向き合う植栽でも同じだとあらためて思いました。きれいに植わった瞬間がゴールではなく、そこから何十年と一緒に暮らしていく。生産者が苗に込めた「丈夫さ」を、植えたあとの管理で受け取り、次へつないでいくことが植栽を預かる私たちの役割なのだと考えていました。
身近な一株から未来の景色を思い描く時間は、ほんとうに贅沢でした。育てる人たちを内側から支えているものに、少しだけ触れられた気がします。
加藤さん、渡部さん、講座に参加させていただき、ありがとうございました。
株式会社トシ・ランドスケープ
吉沢怜美
...
先日、樹木医として目視診断をさせていただいた桜に、機械を使った診断で再度お伺いしました。
ドイツ製のRESI PDという機械で、細いキリが幹の中へ入っていくと、外からは見えなかった内部の状態が、抵抗値の変化として表れてきます。
目視や打音での診断では、腐朽している部位や枯れ枝の確認や、木槌による打音での音の変化、樹皮の張り、幹の傾き、枝の出方、その土地で、これまで数十年どのように管理されてきたかなど、現場でそうした小さな違和感を拾いながら樹木を見ています。樹木医としての知識だけでなく、これまで自分自身で剪定や伐採などの管理をしてきた経験も診断においてはとても活きてきます。
今回の診断させていただいた桜は、幹の内部では空洞化と腐朽の進行が確認されました。見た目だけでは、まだ元気に立っているように見えても、内部では力を失っていることがあります。
ただ、桜はそこからがまた面白い樹です。
幹が傷んでも、胴吹き枝やひこばえを出して、次の命をつなごうとする力があります。だから今回は、弱ってきた主幹だけを無理に延命するのではなく、勢いのある胴吹き枝や、状態を見極めたひこばえを活かしながら、少しずつ樹形を更新していく管理も視野に入れてお客様に提案をさせていただきました。
いわば、一本の桜の中で世代交代を進めていくような管理です。
ただし、ここで気をつけなければならないことがあります。
ソメイヨシノなどの桜は、多くが接ぎ木で増やされています。根元付近から出るひこばえは、植えた桜そのものではなく、台木由来の枝であることがあります。
つまり、何でも残せばいいわけではありません。
接ぎ木部分より上から出た胴吹き枝なのか。接ぎ木部分より下、地際から出たひこばえなのか。そこを見極めないまま育てると、守っていたつもりの桜が、いつの間にか別の性質の桜に入れ替わってしまうこともあります。
腐朽が進んだ桜を、ただ「危ないから伐る」「弱っているから残す」と二択で考えるのではなく、新たにどの枝に未来を託せるのかを考え、提案をさせていただくような樹木診断は、今の危険度を見る仕事であると同時に、その樹がこれからどう生きられるかを考える仕事でもあると思っています。
これからさらに都心部では老齢木、衰弱木が増えていく可能性が高い中で、長く生きる樹木と向き合うには、少し先の姿を想像する力と施工する経験値が必要なのかもしれません。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
樹木医 @andtrees_naohrn が、日本樹木医会の沖縄大会の合間に、沖縄市・胡屋十字路で倒れたガジュマルを見に行ってきました。
倒れたのは6月1日です。3年ぶりに沖縄本島を直撃した台風6号の風で、コザ・ミュージックタウン音市場の前に立っていた高さ10mほどのガジュマルが、根こそぎ横倒しになりました。お年寄りも子どもも木陰で涼み、夜にはライトアップもされてきた、十字路のシンボルツリーです。黒いネットが掛けられ、太い枝の切り口がいくつものぞいていました。
現場でまず思った点は根が浅いことでした。
ガジュマルは、枝先からたくさんの気根を垂らし、それが地面に届いて支柱根に育ち、横へ広がった重い樹冠を支えていきます。沖縄で防風林に使われてきたのも、もともと風と折り合いをつけて生きる木だからです。特性的に深い根で踏ん張るというより、支柱根を四方に張って体を支えています。
それにしても驚いたのは現地の対応です。
都内なら、倒れた木は早々に伐採・撤去されてしまうことが少なくありません。ところがここでは、道路管理者の南部国道事務所も、地元の方々も、「なんとか再生できないか」と木を残す道を探っていました。倒れたまま現場に置き、専門家の診断を待ってから動かすという手間のかかるやり方をされるその願いには、根拠もあるそうです。
ガジュマルはキジムナーが宿るといわれる多幸の木であると同時に、挿し木でもよみがえるたくましい木です。豊見城市の座安小学校では、台風で倒れた樹齢100年のガジュマルを、太い枝の挿し木で次の世代へつないだ例もあります。沖縄では、倒れたシンボルをもう一度育て直すことは、そう珍しい話ではないということを知り、倒れてもなお、この街でもう一度生きられないかと考えるその心意気に、正直、胸を打たれました。コザのガジュマルがこれからどんな姿で時間を重ねていくのか、一人の樹木医として、そっと見守っていきたいと思います。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
樹木医による桜の診断
樹木医による外観の目視、打音などの診断から確認した異常部位の内容と、樹木診断機器のアーボソニック3Dを使用して音波による解析データでイメージと一致しない箇所に、同じく樹木診断機器であるレジを使用して、腐っている部分と、腐っていない健全な木部の厚さについて確認しています。
樹木医の目、機械の特性を理解して総合的に精度の高い診断を目指しています。
...
弊社の樹木医 @andtrees_naohrn が、日本樹木医会の沖縄大会に参加しています。本日6月5日、那覇で総会と樹木医講演会、そして夜には全国から集まった樹木医たちの交歓会。
明日6日は、沖縄本島の北部と南部に分かれてのエクスカーションです。樹木医がこうして島じゅうの樹を歩いて見て回る機会は、そう多くありません。
樹木医会の全国大会は、ただ講演を聞く場ではありません。北は北海道から南は沖縄まで、ふだんはそれぞれの土地で一本一本の樹と向き合っている人たちが、年に一度、同じ場所に集まる。うまくいった話よりも、むしろ「あのとき、どう判断したか」という迷いのほうを、立場を越えて持ち寄って話が深まります。私はこの空気こそ、この会のいちばんの値打ちだと思っています。
しかも今年は沖縄です。
本土での樹木を診てきた身からすると、亜熱帯の樹はまるで別の生きものです。気根を太い幹のように地面へ下ろしていくガジュマル。潮風を受け止めるために集落を囲って植え継がれてきたフクギの並び。台風と塩害という、本土とは桁の違うストレスのなかで、それでも何百年と立ち続けてきた樹たちがいます。土地が違えば、樹のまもり方も変わってきます。その違いを、机上ではなく現地の幹に手を当てて確かめられるのが、エクスカーションのある全国大会の醍醐味だと思います。
@andtrees_naohrn の同期の大山樹木医、そしてニッソーグリーンの相川樹木医など、所属も世代も違う樹木医の方々と色々な情報交換と交流ができていると連絡が届いています。一本の樹を前にして率直に語り合えた時間が、めぐりめぐって東京で診る一本の判断を確かにしていくと思います。樹木医という仕事は、こういう横のつながりに支えられているのだと、あらためて感じています。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
樹木診断業務で移動している際に倒木した樹木を発見しました。
幹や根元には、大きなコフキタケが複数確認できました。
コフキタケは、樹木内部の腐朽と関係する代表的な木材腐朽菌のひとつです。ここまで大きな子実体が複数出ているということは、腐朽は最近始まったものではなく、かなり以前から内部で進行していた可能性が高いと考えられます。
倒木後の破断面を見ると、白色腐朽が進み、木材の強度が大きく失われていた様子が見られました。さらに、根元まわりでは本来樹体を支えるべき支持根の機能も、かなり低下していたように見えます。
もう一つ大きな要因として、幹が二股になっていたことがあります。
二股部分には「入り皮」と呼ばれる構造的な弱点が生じやすく、そこに腐朽や荷重が重なると、裂けるように破断することがあります。今回も、単純に根元から倒れたというより、二股部の弱点と根株の腐朽が重なり、最終的に耐えきれなくなったように見えました。
そして最後の引き金になったのが、昨日2026年6月3日の台風6号と梅雨前線による大雨だったと考えられます。
東京でも記録的な雨となり、河川の水位が上がったことで、通常の雨や風とは異なる負荷が樹木にかかった可能性があります。
樹木は、昨日今日の風だけで急に倒れるわけではありません。
多くの場合、内部の腐朽、根の劣化、幹の構造的な弱点、地盤や水流の影響が少しずつ積み重なり、最後に強風や大雨が引き金になります。
倒木は「台風のせい」で片づけられがちですが、実際にはその前から、木の内側では静かに限界が近づいていることがあります。
だからこそ、外から見える枝葉だけでなく、幹、根元、キノコ、二股部、地盤環境まで含めて診ることが、都市の樹木管理ではとても重要です。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
渋谷区恵比寿、個人邸のお庭に入りました。
サクラ、モミジ、スダジイ。
この三本が、お庭の輪郭をつくっています。
剪定と聞くと、枝を切ってサッパリするというイメージを思い浮かべるかもしれません。けれど私たちがしているのは、お庭に風が通り、光が落ちてくる道をつくることです。どこを抜けば、そしてどの枝を残せば、夏の風がひと筋、家のなかまで流れ込むのか。樹を見上げながら、そんなことを考えています。
作業を終えて見上げると、葉の隙間から光がこぼれ、風がするりと抜けていき、お客様も喜んでらっしゃいました。
ただ樹木を切るのではなく、その家で暮らす時間に、風と光を通すようなそういう仕事だと思っています。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
桜の診断
診断機器:PiCUS (ピカス)
...
剪定模型
幹は丸太杭、枝は竹、葉のかわりにプラスチック樹脂製のフェイクモスをまとわせた、株式会社明日檜の畑山樹木医 @asunaro_ltd がつくってくださった、剪定連絡のための樹木模型です。
生きている樹木に対して剪定は、やり直しがききません。一度落とした枝は二度と戻りません。だからこそ若手には、ハサミを入れる前に剪定した後の樹形のイメージや今後伸びるであろう枝のイメージを持ってほしいと思っています。
どの枝が骨格を担い、どこが混み合っているのか。光をどう樹冠の奥まで通すのか。模型であれば、その読みを何度でも繰り返せます。
この日は、枝先のひとつひとつを指でたどりながら、「ここを抜いたら、樹はどういう形になるかを語り合いました。生きた樹では許されない試行錯誤を楽しみました。手を動かす前に、まず眼を育てるような時間を、こうして社内でつくれることのありがたさを感じています。
道具の前に、眼。眼の前に、樹への敬意。畑山樹木医の手仕事に感謝申し上げます。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
...
わたしたちの会社について
グリーンマネジメント
①自社で一貫した管理
②科学的な知見(アーボリカルチャー / arboriculture)と現場の融合
③長期的な植栽管理メンテナンスの計画/プランニング
ブログ