現場仕事で、「安心」は装備の一部です
樹木医の中村です。今日は現場の技術や樹木の話から少し離れて、私たちが日々の業務を支えるために整えている「労災・保険」のことをお話しします。地味な話題に聞こえるかもしれませんが、造園・アーボリスト業界で働く者にとって、これは命綱と同じくらい大切なことだと思っています。
造園・樹木管理の仕事には、常にリスクがあります
私たちの仕事は、脚立を使用した剪定から、除草などの草刈、トリマーによる刈込、ロープワーク作業、高所でのチェーンソー作業、大径木の伐採、重機を使った搬出など、身体的なリスクと隣り合わせです。どれだけ安全管理を徹底しても、自然を相手にする以上、予測しきれない事態は起こり得ます。枯れた枝の強度が想定より弱かった、足場にしていた幹に空洞があったなど、現場に立ち続けてきた人間なら、誰もがそういう瞬間を知っているはずです。
そうした万が一に備えるのが労災保険(政府労災)ですが、実はこの労災保険だけでは、十分な補償をカバーしきれないケースがあります。たとえば、入院中の差額ベッド代、休業中の収入補填、あるいは後遺障害が残った場合の長期的な生活補償などは、政府労災だけでは行き届かないことが多いのが実情です。
株式会社トシ・ランドスケープでは、こうした政府労災の補償の隙間を埋めるために、AIG損害保険株式会社の「業務災害総合保険(ハイパー任意労災)」に加入しています。
この保険は、政府労災の「上乗せ」として機能するもので、通常の労災保険ではカバーしきれない部分を手厚く補償する仕組みです。業務中の事故によるケガだけでなく、入院・通院・手術・休業に至るまで、現場で起きうるさまざまなリスクに対して、包括的な補償が得られます。
社員だけでなく、協力業者にも適用しています
私がこの保険で特に重視しているのは、補償の対象範囲です。
トシ・ランドスケープの加入している保険は、自社の社員はもちろんのこと、現場で一緒に作業する協力業者やその従業員にまで補償を適用しています。造園業の現場では、複数の業者がチームを組んで一つの現場に入ることが日常です。そのとき、元請けの自分たちだけが守られていて、一緒に汗を流す仲間が守られていないという状態は、私の感覚では許容できません。同じ現場で一緒に仕事をし、同じリスクを負っている以上、補償も同じであるべきだと考えています。
「安全」は、文化として現場に根づかせるもの
保険に入っていれば安全だ、という話ではありません。大前提として、私たちは日々の現場で安全管理を最優先にしています。装備の点検、作業手順の確認、リスクアセスメントの実施。それらをやり尽くしたうえで、それでも起こり得る事態に備えるのが保険の役割です。
私は樹木の管理を「100年先を見据える仕事」だと考えていますが、それは同時に、一緒に働く人間の未来にも責任を持つということだと思っています。現場に出る人間が、自分の身体と生活がきちんと守られているという安心感を持てること。それが結果として、丁寧で質の高い仕事につながると信じています。
株式会社トシ・ランドスケープは、これからも現場で働くすべての人が安心して力を発揮できる環境づくりに取り組んでまいります。
株式会社トシ・ランドスケープ
中村雅俊