レッドロビン(ベニカナメモチ)の「ごま色斑点病」対策 東京都杉並区
マンション植栽の生垣などとして良く植栽されるレッドロビン(ベニカナメモチ)ですが、ごま色斑点病という悩ましい病気が発生する場合があります。
ごま色斑点病は、4月中旬ころから新葉に次々と発病して秋頃まで続き、何年も感染が続くとやがて落葉して樹勢が次第に衰えてしまいます。
対策としては、感染した葉が伝染の発生源となるので被害枝や落葉は出来るだけ早く綺麗に回収することが必要です。現場によっては剪定や刈込を行った枝をすべて回収しないで植栽の根元に残置することもありますが感染を考えると好ましくない場合もあります。
枝葉の回収と合わせて殺菌剤散布などの防除の検討も必要です。ごま色斑点病は、毎年同じ時期、エリアに発病するため、その場所を経過観察すると発病の初期が判断できます。この発病初期の時期が薬剤散布の適期です。
農薬登録のある薬剤としては、レッドロビン(ベニカナメモチ)に適用のある農薬として、トップジンM水和剤(チオファネートメチル水和剤)、ベンレート水和剤(ベノミル水和剤)が適用があります。合わせて病気の発生前や発生初期の予防散布として胞子の発芽や形成の阻止に効果もあるダコニール1000(TPN水和剤)も併用しています。ダコニールは気温25℃以上で高温障害が出る場合がある為、注意が必要です。今回はベンレート水和剤2,000倍液と、ダコニール1,000倍液混合で散布しました。
今回の現場は、今年度から年間の植栽管理に入らせていただくことになりましたが、既に感染も広がっており被害も大きいため、樹木医の経過観察のもと、防除回数や管理作業の中での落ち葉清掃なども細かく対応して改善を目指していきます。
引き続きよろしくお願いいたします。
適切な薬剤の選択や使用できる環境など今後の植栽管理作業について検討されていらっしゃる場合にはお気軽にご相談ください。
株式会社トシ・ランドスケープ
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