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ナラ枯れ コナラ 樹木医診断・処置

昨年2020年から東京都内で、ナラ枯れ被害のご相談を多くいただいております。

今年に入っても夏になり、葉が赤くなってきたことで
被害に気付かれたお客様からご連絡が相次いでおります。

その中で、ナラ枯れ被害にあいながらも部分枯れで収まっている樹木の
剪定と薬剤散布処置の対応に伺った案件のご紹介をいたします。

コナラという樹木になりますが、このように樹冠の上部のみ枯れが起きています。

被害にあったナラ類の樹木の幹の根元部分から目の高さあたりまでをよく見てみますと、
画像のように粉をふいたかのような無数のフラス(木くず)が出ていることに気づきます。

ナラ枯れ被害においては、上記の被害木のコナラのように、
穿孔を受けても樹木の防御反応によって全てが枯れてしまうわけではありません。

一般的な都内の植栽樹木ですと下記の樹種が対象となり被害にあいます。

■コナラ属
コナラ、クヌギ、イチイガシ、アカガシ、アラカシ、ウラジロガシ、シラカシ、ウバメガシ

■シイ属
スダジイ、ツブラジイ

■マテバシイ属
マテバシイ

■クリ属
クリ

 

被害のメカニズムとしては、

①6~7月 前年の枯れた樹木などから新成虫が脱出して活動し始めます。
②6~10月 少数の雄が健全な対象木に穿孔し、他のカシノナガキクイムシの仲間を集めます。(集合フェロモン)
③集合したカシノナガキクイムシによって集中的に穿孔被害にあいます。※上記のフラスがたくさん出る状態です。
④7~9月 被害にあった樹木は、カシノナガキクイムシの穿孔被害と、保菌するナラ菌の繁殖によって急激に枯死します。

このサイクルを毎年繰り返すことになってしまうため、
カシノナガキクイムシが活動を開始する前やその時に薬剤散布を行ったり、
枯れた樹木を伐採し処分し、来年そこから成虫が脱出されないようにして、
流れを断つ必要があります。

今回はそのような中ですでに被害にあってしまった樹木のため、
枯れている部分をロープワーク・ツリークライミング剪定除去を行い、
穿孔を受けた幹には、スミパイン乳剤(MEP剤)を50倍に希釈し散布しました。

 

現在弊社トシランドスケープでは、
都市部の植栽樹木へのナラ枯れ被害に対する予防薬剤は下記を推奨しています。

微量注入用 ウッドキングDASH (農林水産省第23301号)

樹幹注入方式で、殺菌剤を注入しナラ菌の繁殖を防ぎます。
微量注入用ウッドキングDASHには、従来のボトル型殺菌剤と比べて、
安定した効果、省力化などのメリットもあり、これらによって低コスト化を実現しています。
樹体内の薬剤成分は2年間は維持されて枯死予防効果が持続します。

他にも、
川崎市の公園のナラ枯れ対策の一例では、
かしながホイホイ・フリー アース製薬
という資材が施工されていました。
ごきぶりホイホイ」の粘着技術を応用し、
カシナガ飛来範囲の調査脱出時の捕獲
目的としてカシノナガキクイムシ調査シートです。
カシナガを大量に捕獲することにより、
ナラ枯れ被害の拡散を防止します。

詳しいナラ枯れのメカニズムや防除方法
下記のリンクも大変わかりやすいため、ご参照ください。
ナラ枯れ – 国立研究開発法人 森林研究・整備機構
ナラ枯れ被害と防除 – 愛知県

 

弊社ではナラ枯れに関する予防から、伐倒伐採処置まで一貫して対応可能です。
お気軽にご相談ください。

株式会社トシ・ランドスケープ

 

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