先に答え
マンションの植栽管理を任せる業者は、見積の安さだけでなく、作業の中身と回数が見積書で分かること、木の状態を見て先の計画を提案してくれること、台風や害虫のときに動いてくれることで選ぶのが大切です。植栽は管理組合が管理する附属施設の一つで、年間の費用は予算と事業計画に、大きな植え替えや作り直しは長期修繕計画に関わります。見直しは、予算を決める時期に合わせて進めると話し合いがしやすくなります。
マンション植栽管理を任せる「良い造園業者」の選び方
- マンションの外観を美しく見せる
- 住心地の良いマンションを作り、保つ
これらを手に入れ、また資産価値を維持するためには、「植栽管理」が欠かせません。
最初はいくら綺麗に植えられていても植物はどんどん育っていきますから、
定期的に手入れ(メンテナンス)をしてあげないと、
- 住環境や美観の悪化
- マンションの資産価値低下
にもつながってしまいます。
これらを管理し、綺麗に手入れしてくれるのが「植栽管理業者」です。
「植木屋」「造園業者」「造園会社」と呼んだほうが、馴染みがあるかもしれません。
造園業者に植栽管理の年間契約でお願いする際、
- もうちょっと費用を抑えられないか…?
- しっかりした手入れをしてくれているか心配…
- 問題点をすぐに提案してくれるか心配…
- 台風などの災害や害虫被害の際にすぐに対応に来てくれるのだろうか…
といったお悩みも、管理組合の方々からよくお聞きします。
ここでは、そんな植栽管理について、
- 造園業者によってのメリット、デメリット
- コストを抑えつつ、良質な植栽管理を行ってもらうには
- 「良い造園業者」とは?
といった内容について、お話ししていきます。
造園業者によってのメリット、デメリット
まずマンションの植栽管理を造園業者に依頼する場合、
- 管理会社と提携した業者
- 管理組合で直接選んだ業者
大きく分けて、上記2パターンに分かれます。
これら造園業者について、メリットとデメリットを知っていきましょう。
1:管理会社と提携した造園業者
一番多いパターンとして、マンション管理会社が選んだ造園業者にマンション建設時からそのまま契約しているといった事があります。
基本的にマンション建設時に施工を行った大手の造園業者さん(もしくはその関連の造園業者さん)が管理を行う事が多いと思います。
メリット
・管理組合が業者を選ぶ手間がなくなり、労力がかからない
・管理作業のスケジュールや、金銭的トラブルが少ない
その反面デメリットとして、当社にご相談いただく管理組合様からは、次のようなお声を聞くことがあります。
・年間の管理費用に対して、手入れの中身が見えにくい
・作業に来るのが別の下請けの会社で、細かい要望が伝わりにくい
・害虫の発生や台風の後に、すぐに来てもらえない
・相談や質問への答えが返ってくるまでに時間がかかる
といったご不満も多くあるようです。
・費用
・管理方法
などを明確にしたい場合、マンション管理会社と密な連絡・連携を取ることが重要です。
2:管理組合で直接選んだ業者
上記「1:管理会社と提携した造園業者」のような状況により問題を抱え、
マンション管理組合で造園業者を再検討される場合があると思います。
直接選ぶメリットとして大きいのが
・コストの適正化・無駄なコストの削減
・提案要望に関する対応が早く質の高い管理が行ってもらえる
・害虫の発生や台風の後などの緊急対応に迅速に対応してもらえる
ただしデメリットとして、
・実績など信頼できる業者なのか判断しにくい
・マンションの植栽管理を得意としていない場合がある
メリットとしてあげたコストの適正化や削減ですが、
植栽管理に対する知識や要望等がないまま
「前の業者が高かったから今度はとにかく安くしたい!コストダウンが最優先事項」
と安易に決めてしまうと管理・メンテナンスの質の低下に直結し、
後々思わぬトラブルにつながることもあります。
なぜならば植栽管理における費用の大部分は実作業における現場スタッフの手間であるからです。
2つの選び方の良い点と注意点を、表にまとめました(当社にご相談いただく管理組合様のお声と、当社の考え)。
| 比べる点 | 管理会社と提携した造園業者 | 管理組合で直接選んだ造園業者 |
|---|---|---|
| よくある始まり方 | 建設時に施工した造園業者(または関連の業者)が、そのまま管理を続ける | 今の管理に問題を感じた管理組合が、業者を選び直す |
| 良い点 | 業者を選ぶ手間と労力がかからない、作業の日程やお金のトラブルが少ない | 費用を適正にしやすい、提案や要望への対応が早い、害虫や台風のあとの緊急時に早く動いてもらえる |
| 注意点 | 手入れの中身が見えにくい、作業に来るのが下請けで要望が伝わりにくい、緊急時や質問への答えが遅れることがある | 信頼できる業者か判断しにくい、マンションの植栽管理を得意としていない業者もある |
| うまく進めるには | 費用や管理方法を明確にしたいときは、管理会社と密に連絡を取る | 安さだけで決めない(費用の大部分は現場の作業の手間で、質の低下に直結する) |
出典: 本記事の本文(当社にご相談いただく管理組合様のお声と、当社の考え)
コストを抑えつつ、良質な植栽管理を行ってもらうには
また、一般的な植栽管理だけでなく、
「マンション」に特化した植栽管理を行っている造園業者を探してみてください。
植栽管理というと、
・管理会社に任せきり
・毎回形式的に行いがち
・経年した分だけ剪定している
というイメージを持たれがちな分野です。
このネガティブなイメージに対し、良質な管理をしている所では
・「中長期的な計画」を立案
・樹木医をはじめとした「専門家の意見・技術」を活用
することで、コストを抑えつつ
・住心地の良い住環境の提供
・マンションの資産価値向上
を実現することができます。
植栽管理は管理組合の仕事 予算と長期修繕計画との関係
国土交通省の『マンション標準管理規約』では、植栽は、塀や駐車場、外灯設備などと並ぶ附属施設の一つに挙げられています(別表第1)。管理組合は、こうした共用部分等の保安・保全・保守・清掃などを業務として行い(第32条)、収支予算と事業計画、長期修繕計画の作成や変更は、総会の決議を経て決めることとされています(第48条)。
また、国土交通省の『長期修繕計画作成ガイドライン』(令和6年6月改定)の標準様式では、修繕工事の項目の中に「植樹 整備」があり、性能向上工事の例にも「外部環境(外構、植栽、工作物等の整備)」が挙げられています。毎年の手入れの費用とは別に、大きく育った木の更新や植栽の作り直しを、長期修繕計画に入れて計画的に進める考え方です。
国の2つの資料で、植栽と管理組合の仕事が出てくる所をまとめました。
| 資料と場所 | 書かれていること |
|---|---|
| マンション標準管理規約 別表第1(附属施設) | 塀、フェンス、駐車場、通路、自転車置場、ごみ集積所、排水溝、排水口、外灯設備、植栽、掲示板、専用庭、プレイロット等建物に附属する施設 |
| 同 第32条(管理組合の業務) | 組合管理部分の保安、保全、保守、清掃、消毒及びごみ処理、修繕、長期修繕計画の作成又は変更に関する業務など |
| 同 第48条(総会の議決事項) | 収支予算及び事業計画、長期修繕計画の作成又は変更などは、総会の決議を経なければならない |
| 長期修繕計画標準様式 様式第3-2号「Ⅳ 外構・その他」②附属施設 | 植樹 整備(記載例の修繕周期は24〜28年) |
| 同「Ⅴ 性能向上工事項目(例)」 | 外部環境(外構、植栽、工作物等の整備) |
出典: 国土交通省「マンション標準管理規約(単棟型)」(令和7年改正)第32条・第48条・別表第1、国土交通省「長期修繕計画標準様式・長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント」(令和6年6月改定)様式第3-2号(p.14・p.15)、記載例(p.114)
当社の経験では、業者の見直しは、次の年度の予算と事業計画を決める時期に合わせて進めると、理事会や総会での話し合いがしやすくなります。
見直しを考えるきっかけ
当社にご相談いただく管理組合様のお悩みで多いのは、次のようなものです。
- 植栽が年々大きく育ち、それにつれて維持管理の費用も増えている
- 毎年同じ作業の報告書は届くが、枯れた場所の植え替えや、数年後の管理方針の提案がない
- 建物の大規模修繕は終わったが、植栽は傷んだままになっている
- 見積の内訳が分かりにくく、今の費用が妥当なのか判断できない
見積書を比べるときの見方
当社の現場での目安として、複数の業者の見積を比べるときは、金額の合計だけでなく次の点をそろえて見ることをおすすめします。
- 作業の項目と回数(高木の剪定、生垣の刈込み、除草、病害虫の防除、清掃など)
- 作業の対象と数量(高木の本数、生垣の長さ、芝や地被の面積など)
- 剪定枝や刈草の処分費が含まれているか
- 台風や害虫の発生など、緊急時の対応の取り決め
- 作業後の報告書の有無と中身(作業前後の写真、気づいた異常の記録など)
- 樹木医などによる木の状態の点検が含まれているか
項目や数量がそろっていない見積は、金額だけを比べても判断を誤りやすくなります。
業者の見直しの進め方
- 今の契約内容(作業の項目・回数・金額)と、困っていることを整理する
- 植栽の現状を見てもらい、見積と、数年先までの管理の考え方を提案してもらう
- 見積を項目と数量をそろえて比べ、理事会で話し合う
- 予算と事業計画に反映し、総会で決める

当社では、植栽管理に関するご相談とお見積りは無料でお受けしています。当社がお引き受けしているマンションの年間管理の内容は、マンションの植栽管理(植栽管理・メンテナンス)のページにまとめています。
「良い造園業者」とは?
信頼でき、技術も確かな「良い造園業者」とは、
・見積もりが明確(金銭トラブルがない)
・確かな知識、最新技術などを持つ
・有資格者や専門家がおり質問になんでも答えてくれる
・積極的に改善案をなど提案をあげてくれる
といった点が挙げられます。
トシ・ランドスケープについて
・「樹木医」など専門家の知見
・これまで現場で培ってきた植栽管理経験や提案力
・スタッフ全員現場主義でムダを極力少なくした企業姿勢
・一貫して自社施工でワンストップで対応(※下請けには出しません)
をもとに、独自のノウハウを提供しています。
・その日、その場の管理だけでなく、中長期的な計画をもとにした植栽管理
・樹木医が直接作業・点検に携わり、植栽に関する異常を迅速に発見、対応
・ご依頼者様と密にコミュニケーションを取り、限られた予算内で最大限の管理を実施
といった「ムダを省いた低コスト(適正価格)で質の高い植栽管理」に重点を置いています。
・明確で分かりやすい植栽管理計画
・確かな知識、技術の提供
など、これまで以上の植栽管理をご提供致します。
現状の植栽管理に疑問や不満がございましたら、
トシ・ランドスケープに、お気軽にお問い合わせください。
無料で現地でお打ち合わせ、お見積りを致します。
株式会社トシ・ランドスケープ
植栽管理作業の施工実績 一例
■マンション植栽 高木の樹勢確認とケーブリング支柱点検 目黒区自由が丘
■銀杏岡八幡神社様 御神木剪定 東京都台東区浅草橋
■聖公会神学院様 世田谷区用賀
■オオシマザクラ 剪定・土壌改良 大田区中央
■保存樹木クスノキ 剪定作業 板橋区
■東京アメリカンクラブ様 エントランス高木剪定 港区麻布台
■銀杏岡八幡神社様 樹木伐採 東京都台東区
■大田区多摩川 マンション・集合住宅 保存樹木伐採
■渋谷区恵比寿 個人邸 高木サクラ剪定
■世田谷区北烏山 マンション・集合住宅 高木樹木伐採
よくある質問
Q1. マンションの植栽管理は、誰が決めるのですか。
国土交通省のマンション標準管理規約では、植栽は附属施設の一つで、その保守や清掃は管理組合の業務とされています。収支予算と事業計画、長期修繕計画の作成や変更は総会の決議事項なので、植栽管理の費用や大きな植え替えも、理事会で話し合ったうえで総会で決めるのが基本です。
Q2. 植栽管理の業者は、何を基準に選べばよいですか。
見積の安さだけでなく、作業の中身と回数が見積書で分かること、木の状態を見て先の計画を提案してくれること、台風や害虫のときに動いてくれること、作業後の報告が分かりやすいことを基準にすることをおすすめします。
Q3. 見積を比べるときは、どこを見ればよいですか。
作業の項目と回数、高木の本数や生垣の長さなどの数量、剪定枝などの処分費が含まれているか、緊急時の対応、報告書の中身をそろえて比べます。項目や数量がそろっていないと、金額だけを比べても判断を誤りやすくなります。
Q4. 植栽は長期修繕計画に入れるものですか。
国土交通省の長期修繕計画作成ガイドライン(令和6年6月改定)の標準様式では、修繕工事の項目に「植樹 整備」があります。毎年の手入れとは別に、大きく育った木の更新や植栽の作り直しを長期修繕計画に入れて、計画的に進める考え方があります。
Q5. 業者の見直しは、いつ始めればよいですか。
当社の経験では、次の年度の予算と事業計画を決める時期に合わせて進めると、理事会や総会での話し合いがしやすくなります。今の契約内容と困っていることを整理し、植栽の現状を見てもらって見積と提案を受けるところから始めます。
出典・参考情報
- 国土交通省『マンション標準管理規約(単棟型)』 附属施設に植栽(別表第1)、管理組合の業務(第32条)、総会の議決事項(第48条)
- 国土交通省『長期修繕計画標準様式・長期修繕計画作成ガイドライン』(平成20年6月、令和6年6月改定) 修繕工事項目の「植樹 整備」、性能向上工事項目の例「外部環境(外構、植栽、工作物等の整備)」
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