移植適性度診断
樹木を別の場所へ移植する際には、その樹木が移植に適しているかを評価することが重要です。特に都市部の街路樹では、上部の枝が電線に接触している場合や、根元の植え桝が狭く適切な根鉢の寸法が確保できない場合があり、移植が難しいケースもあります。樹木の健康状態や根系の広がり、周囲の環境を総合的に評価し、移植の可否や最適な方法を慎重に判断します。

診断の主な評価項目
建物の建設に伴い、道路の自費工事等、既存の街路樹の移植、既存の街路樹の撤去において樹木医の診断が必要となる場合があります。この診断では、樹木が移植に耐え得るかどうかを多角的に評価するため、以下の観点に基づき総合的な調査を行います。
- 01
現状の樹木の健全度
外観・樹勢・病虫害・腐朽などの確認
- 02
根系まわりの環境調査
根鉢の確保状況や植え枡の形状など
- 03
工事スケジュールと移植適期の整合性
- 04
根回しや養生措置の実施状況
- 05
移植先の土壌条件や周辺環境の適合性
診断には目視・打音検査なども併用し、科学的根拠に基づいた判断を行います。その結果に基づき、適切な移植手法の提案や、移植が困難な場合の代替措置・リスク軽減策を提示いたします。


診断の進め方
現地での樹木診断は1日間です。樹木の健全性や植栽環境を踏まえ、行政・事業者双方にとって適切な判断材料を提供しています。
診断書の提出は現地での診断後最短1日間で作成可能です。
試掘を行うことで、樹木の移植適性度を診断することも可能です。特に根系の広がりや形状、健康状態を詳細に把握することで、移植の可否や適切な方法を判断できます。移植後の活着率向上にも大いに寄与します。
調査事例




歩道の切り下げ工事に伴う移植可否診断
歩道の切り下げ工事に際し、街路樹の根の伸長状況を確認し、適切な処理方法を検討しました。過去の工事で切断された根からの発根や腐朽も確認され、樹木医が剪定や防腐処理を行い、工事と街路樹の共存を図りました。街路樹は都市環境で多様な機能を持つため、インフラ設備との共存を目指し、適切な診断とアドバイスに努めています。
移植適性度診断のご相談
工事に伴う街路樹や敷地の樹木の移植・撤去の判断など、お気軽にご相談ください。お問い合わせフォームかメールで承ります。










