樹木診断
樹木診断機器であるレジ(Resi PD)、アーボソニック3D(ArborSonic 3D)、ピカス(PiCUS)を所有し、経験豊富な専門家が豊富なデータをもとに診断することで、街路樹をはじめとする都市樹木の状態を適切に診断します。
資格
- 樹木医3名
- 街路樹・都市樹木診断士3名
- 植栽基盤診断士2名
- 農薬管理指導士1名
診断機器
- レジ(Resi PD)3台
- アーボソニック3D1台
- ピカス 音波トモグラフィ(Sonic Tomograph)1台
- ピカス 電気抵抗トモグラフィ(TreeTronic)1台
樹木の異常のサイン







周辺環境の変化
- 幹に直射日光が当たるようになった。
- 強風が直接当たるようになった。
- 日陰になった。
土壌の変化
- 根本周辺での土壌掘削工事
- 根本周辺での舗装工事
- 根本周辺での盛土や転圧
その他の変化
- 葉の量、色、大きさの不良。
- 枝の伸びが不良。
- 根本周辺の土壌の固結。
診断フロー

樹木点検・外観診断・機器診断



樹木点検
外観診断の必要な樹木」を抽出するという目的に加え、「維持管理の処置が必要な樹木」を抽出するために行うものであり、任意の点検という位置づけではあるが、強風等による被害状況の把握や、外観診断後の樹木の経過観察などのための実施を想定しています。





外観診断
樹木の健康状態を外部から観察して評価する方法です。葉の色や数、外傷、害虫の状況などから健康状態を診断します。花が咲かない、過度に剪定された枝、根が切られた樹木、害虫によって葉がなくなった樹木、原因不明の弱った樹木などは、まず外観診断を行い、異常を特定し原因を探ります。




機器診断
診断用の特別な機器(レジ・アーボソニック3D・ピカス)を用いて樹木の内部データ(腐っている箇所や空洞になっている箇所など)を得られます。
見た目では葉も茂り元気そうに見えても、根や幹の内部が悪くなっている樹木がある事が分かります。
診断道具
樹木の健康状態を診断するために、さまざまな専門的な道具を使用します。


打診用木槌
樹木の幹や枝を叩いて音の違いを確認することで、内部の空洞や腐朽の有無を判断するための道具です。木製で軽量に作られており、樹皮を傷つけずに調査が可能です。


鋼棒
土壌や幹に差し込んで、樹木内部や根の状態を確認するための道具です。腐朽や空洞、根の張り具合、土壌の締まり具合などを手の感覚で把握できる、非破壊の簡易診断ツールです。
レジ
レジは幹に細いキリを挿入して、その挿入していく際の抵抗値によって診断しています。
測定値はリアルタイムで機器の液晶画面に表示されます。この際、幹の内部が元気だとグラフは、大きな反応が出ますが、腐朽(幹の内部が腐っている)しているとグラフも低い値で横ばいになっています。見た目では葉も茂り元気そうに見えても、根や幹の内部が悪くなっている樹木がある事が分かります。



説明動画
レジについての詳細説明動画になります。レジの使用手順や装置についてご覧いただけます。
特徴

穿孔抵抗測定
貫入抵抗(キリの押し出し・回転速度)により腐朽診断が可能です。

非破壊(準)診断
針が非常に細いため、樹木へのダメージが最小限に抑えられます。

測定データのデジタル化
測定データの表示・記録を全てリアルタイムでデジタルにて処理します。
アーボソニック3D
アーボソニック3Dは、樹木内部の状態を非破壊で可視化する高性能な測定器です。木の円周に沿って複数のセンサーを等間隔に配置し、各センサーを軽く叩くことで、振動波の伝達時間を測定します。
このデータを専用ソフトウェアで解析し、2Dや3Dのマップとして表示することで、樹木内部の空洞や腐朽の有無を直感的に把握できます。この技術により、専門家だけでなく一般の方にも樹木の健康状態を分かりやすく提供し、保全や管理に大きく貢献します。

説明動画
アーボソニック3Dについての詳細説明動画になります。使用手順や装置についてご覧いただけます。
特徴

データの視覚化
2Dや3Dのマップとして表示することで、空洞や腐朽の有無を直感的に把握できます。

応力波速度測定
センサーを軽く叩くことで、振動波の伝達時間を測定・解析することが腐朽診断が可能です。

非破壊(準)診断
センサーの先端が細いため、樹木へのダメージが最小限に抑えられます。
ピカス
ピカス(PiCUS)とは、幹の周囲に打った多数の測定点の間を伝わる音波(応力波)の速さを計測し、幹の断面の内部を画像として可視化する音波樹木断層画像診断装置です。ドイツのIML Electronic社が製造・販売しており、当社ではレジ(Resi PD)と同じメーカーの機器として導入しています。
原理は単純です。健全な材では音波が速く伝わり、腐朽や空洞があると音波はそこを迂回するぶん遅くなります。この速度の差を色分けして、断面の様子を1枚の画像に描き出します。測定はハンマーで測定点を軽く叩くだけです。







音波トモグラフィ
ドリルで幹の内部まで穿孔するレジが「微破壊診断」と呼ばれるのに対し、ピカスは直径3mmに満たない細い釘を浅く打つだけですので、樹体への負担はごくわずかで済みます。大切にされているシンボルツリーや御神木のように、傷を最小限にしたい樹木ではこの点が大きな利点になります。
測定点を増やすと、音波の通り道の数も大きく増えます。測定点がn個あれば、通り道はn×(n−1)÷2本。12点では66本のところ、36点では630本になります。通り道が密になるほど、内部の欠陥の位置や形、大きさをより正確に描き出せますし、大径木や断面の形が整っていない樹木でも輪郭を忠実に捉えることができます。







電気抵抗トモグラフィ(トロニック)
トロニック(PiCUS TreeTronic)とは、幹内部の電気の通りやすさ(電気抵抗)の分布を画像にする電気抵抗トモグラフィ装置です。ピカスの測定で打った釘をそのまま使い、測定点に最大100Vの電圧を順に加えて、幹の内部に生じる電場の歪みから電気抵抗の分布を計算します。
木材の電気抵抗は、含水率や水に溶けたイオン、細胞の構造に大きく左右されます。腐朽が進んだ部分は水分が多く、電気が通りやすくなる傾向があります。このため、音波だけでは捉えにくい初期の腐朽や湿った領域を補って見ることができますし、亀裂の影響で音波の画像が不鮮明になった場合の読み解きにも役立ちます。
特徴

樹体への負担がごくわずか
直径3mmに満たない細い釘を樹皮の内側まで浅く打つだけで、測定後は抜き取ります。御神木や霊木、記念樹、天然記念物樹木のように大径木で、傷を避けたい樹木にも用いられています。

大径木にも対応
開発元のソフトウェアマニュアルは、測定点の間隔をおおむね15〜40cmに収めることを推奨しています。ピカスはセンサーが12個の機種でも、ソフトウェアと併用すれば測定点を最大99点まで設定できる仕様になっています。

2つの画像を重ねて読む
音波は材の力学的な性質を、電気は材の化学的な性質を映します。性質の異なる2枚の画像を重ね合わせることで、その領域が空洞なのか、腐朽なのか、それとも健全なのかという見立ての精度が上がり、残存壁厚(健全な材が幹の外周にどれだけ残っているか)をより正確に読むことができます。
面で捉えるピカス、点を確かめるレジ
ピカスは音波で断面全体を画像にする非破壊診断、レジは細いドリルを差し込んで穿孔抵抗の変化を記録する微破壊診断です。原理がまったく違うからこそ、両方の結果を突き合わせると、どこがどれくらい弱っているのかの判断はずいぶん確かなものになります。当社では、まずピカスで断面全体を把握し、画像で気になった箇所があれば必要に応じてレジで確認する、という組み合わせを基本にしています。
ご報告と費用
機器の画像は、判断の材料であって答えではありません。東京都建設局の街路樹診断等マニュアルでも、総合判定は外観診断の判定と機器診断による腐朽空洞率をあわせて総合的に行うものと位置づけられています。私たちも同じ考え方で、樹形、根元の状態、立地、土壌、管理履歴を重ねて判断します。
断面画像(音波・電気抵抗)、外観診断の所見、総合判定、今後の管理の考え方をまとめた報告書としてお渡しします。行政・自治体のご担当者様、管理組合の理事会や学校内でのご説明にそのまま使える形で作成しています。
樹木診断は有償です。現地の状況を見たうえでお見積りします。樹木医診断・土壌調査・高木管理・特殊伐採は、全国各地へ出張します。
樹木診断の事例









※ 「レジストグラフ」は、穿孔抵抗測定器を指す通称として、日本の樹木診断の現場で広く使われています。ただし、RESISTOGRAPH® は RINNTECH 社(ドイツ)の登録商標で、当社が使用している「レジ(Resi PD)」は IML 社(ドイツ)の製品です。両者は製造しているメーカーが異なります。
樹木診断のご相談
木の状態が気になる、診断の進め方や費用を知りたいなど、お気軽にご相談ください。お問い合わせフォームかメールで承ります。










