根系試掘調査
根系調査は、樹木の根の広がりや深さ、健康状態を確認する重要なプロセスです。特に都市での掘削工事や無電柱化の際、根系を適切に把握することで、工事による影響を評価し、対策を講じることができます。これにより、樹木の健康を守りつつ工事と共存が可能です。


根系試掘の役割
都市景観の向上や災害時の安全性確保を目指し、全国的に進められている無電柱化工事は、地中に電線共同溝を埋設するための掘削が必要となり、周辺の樹木に影響を与える可能性があります。地中掘削が伴うため、特に浅根性の樹木にとっては根系切断のダメージリスクが高まり、樹木の健康状態(樹勢)が悪化する可能性があります。工事の影響を最小限に抑えるためには、根系試掘が欠かせません。
根系試掘によって、樹木の根の広がりや深さ、健康状態を確認します。これにより、工事が樹木に与える影響を事前に評価することが可能です。
調査結果をもとに、掘削範囲や工法を調整できます。例えば、バックホウなど重機を使用せずに手掘りにすることで、樹木への影響を軽減できます。
試掘によるデータを基に、必要に応じて土壌改良や保護カバー設置など、樹木の保全策を講じることができます。
試掘を行うことで、樹木の移植適性度を診断することも可能です。根がどの程度健全か、どの方向に伸びているかといった情報は、移植時の掘削範囲や準備作業を決める上で非常に重要です。
掘削工事の樹木医立会い診断
街路樹の植樹帯や歩道、車道の下には普段見ることはほとんどありませんが、樹木の根だけでなく、電気・上下水道・ガスなど様々な埋設物があります。
それらの掘削工事の際に街路樹の根を傷めない様に適切に工事が行えるように樹木医が立会い、剪定してよい根、温存しておきたい根を判断し、剪定する根に関しても適切に処置する為のアドバイスや樹木医自ら剪定、防腐処理を行います。
掘削工事における診断の書式は、その工事ごとに最適な診断書を作成しております。

街路樹が都市環境で担う機能FUNCTION
調査事例




電柱設置工事に伴う根系調査立ち合い診断
歩道の切り下げ工事に際し、街路樹の根の伸長状況を確認し、適切な処理方法を検討しました。過去の工事で切断された根からの発根や腐朽も確認され、樹木医が剪定や防腐処理を行い、工事と街路樹の共存を図りました。街路樹は都市環境で多様な機能を持つため、インフラ設備との共存を目指し、適切な診断とアドバイスに努めています。




無電柱化・電線共同溝工事に伴う根系調査立ち合い診断
都内の無電柱化工事に伴い、街路樹周辺の掘削に関する樹木医の立ち合いで根系調査を実施しました。調査では、日々の剪定維持管理と根の分布状態に相関関係が見られ、過去の工事で切られた根からの発根や腐朽も確認されました。これらの情報を基に、適切な剪定や防腐処理などの処置を行い、工事と樹木保全の両立を実現しました。




下水道施設の撤去新設工事に伴う街路樹周辺掘削工事関の立ち合い診断
下水道施設の撤去・新設工事において、樹木医が街路樹周辺の掘削作業に立ち会いました。工事中、樹木の根や電気・水道・ガスなどの埋設物が存在するため、樹木医が適切な工事が行われるよう立ち会い、剪定すべき根と温存すべき根を判断し、剪定する根に関しても適切に処置するためのアドバイスや、樹木医自ら剪定や殺菌癒合剤の塗布による防腐処理を行いました。
根系試掘調査・立会い診断のご相談
掘削工事や無電柱化に伴う街路樹の根の調査、工事の立ち会いなど、お気軽にご相談ください。お問い合わせフォームかメールで承ります。










