先日、杉並区立大宮中学校にて開催された総合学習プログラム「働く人の話を聞く会」に、
弊社の樹木医・髙尾聡司が講師として登壇いたしました。
この講座は、生徒の皆さんがさまざまな職業に触れ、自分の将来について考えるきっかけをつくるキャリア教育の一環として行われているものです。今回は「木に関わる仕事の魅力とキャリア」をテーマに、樹木医・空師・庭師という三つの専門職についてお話をさせていただきました。
「木を守る仕事」ってなんだろう?「樹木医」
講座の冒頭、髙尾から「樹木医ってどんな仕事だと思いますか?」と問いかけると、「木を守る人!」「木のお医者さん?」と、元気な声が返ってきました。
「その通り。木も人間と同じように病気になります。樹木医は、原因を探って、治療をして、木を元気にしてあげる“木のドクター”です」と髙尾。さらに「木が元気でいることは、街の景観や生き物のすみか、そして人の暮らしにもつながっているんです」と伝えると、生徒の皆さんは真剣な眼差しで話を聞いてくれていました。樹木医は、一般財団法人日本緑化センターの研修を受け、資格審査に合格して登録される資格です(日本緑化センター「樹木医・樹木医補」)。
命綱をつけて、木の上で働く「空師」
続いて紹介したのは「空師(そらし)」という職業。あまり聞き慣れない言葉に、生徒たちも興味津々の様子でした。
「空師は、大きな木に登って枝を剪定したり、危険な木を安全に伐採したりする仕事です。専門的な技術と経験が必要で、なによりも安全第一。作業する人の命も、木の命も守らなければなりません」と説明すると、「そんな仕事があるなんて知らなかった」「実際に作業しているところを見てみたい!」と、素直な声が教室から上がりました。
季節を感じる空間を生み出す「庭師」
最後に紹介したのが「庭師」の仕事。
「庭師は、お庭を美しく整えるだけでなく、そこに流れる時間や四季の変化までを計算して空間をつくる仕事です」と話すと、「庭って職人さんが設計しているんですね」「今度、公園の木や花をもっとじっくり見てみたい」といった感想も寄せられました。
生徒たちの感想 “木の見方が変わった”
講話の最後には、生徒たちがそれぞれの職業に対する理解や感じたことを発表してくれました。
「樹木医は、木の健康を守るだけじゃなく、環境全体にも関わる大切な仕事なんだと思いました」
「空師は、ただ登るだけでなく、安全に作業する技術が必要ですごいと思った」
「庭師は、デザインや季節を考えて空間をつくる、職人技の仕事なんですね」
また、「この職業に就くにはどんな勉強が必要ですか?」という質問も多く出され、髙尾は「植物の知識だけでなく、理科全般、特に生物や化学の理解が役立ちます。そして何より、実際に木や自然に触れる経験が大切です」とアドバイスを送りました。

中学校の教室での講話
木に関わる仕事の“やりがい”と“学び”
今回の講座では、仕事の魅力だけでなく、中学生の今だからこそ大切にしてほしい視点もお伝えしました。
やりがい
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樹木医:歴史ある木が元気を取り戻したときの達成感
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空師:高い木の上から見る景色と、仲間と連携して作業する充実感
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庭師:お客様に喜ばれる喜びと、自分の仕事が長く残る誇り
中学生のうちに身につけておくこと
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自然に興味を持ち、木や植物をよく観察する習慣
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生物や化学を中心とした理科の学び
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人の話をしっかり聞く「コミュニケーション力」
最後に
私たちトシ・ランドスケープは、木とともに生きる仕事があることを子どもたちに伝えていくことも、私たちの仕事のひとつと考えています。今回の講座を通じて、生徒の皆さんが木に関わる仕事の奥深さと魅力を知り、少しでも将来の選択肢として考えてもらえたなら、うれしく思います。
ご協力いただいた杉並区立大宮中学校の先生方、生徒の皆さん、本当にありがとうございました。

生徒の皆さんへの講話
株式会社トシ・ランドスケープ
髙尾 聡司
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