東京都港区麻布台にある、フランスの高級ジュエリーブランドのブティックに併設された二つのテラス庭園の植栽デザインを担当させていただきました。
「愛の国」と聞いて、私が真っ先に思い浮かべるのはフランスです。
もちろん、愛とは一言で語り尽くせるものではありません。情熱的で儚く、時に深く静かなその存在は、誰にとっても特別なかたちを持っています。
今回は、私たちが手がけたとあるテラス庭園のプロジェクトを通じて、この“愛”というテーマについてお話ししたいと思います。
フランスの高級ジュエリーブランドからのご依頼
2023年、弊社樹木医の髙尾聡司と共に、フランスの某高級ジュエリーブランドが手掛ける都内ブティックに併設されたテラス庭園の植栽デザインを担当させていただきました。
ジュエリーという芸術を通して、愛をあらゆるかたちで表現し続けてきたブランド様。
打ち合わせを重ねる中で自然と浮かび上がってきたテーマは、やはり“愛”でした。
ふたつのテラスに込めた「二元性」
テラスは二つあり、それぞれ異なる表情を持つ空間設計を求められました。
ブランドのジュエリーと同じく、華やかさと静けさ、動と静、光と影――二元性を内包する空間づくりが大前提となりました。
- ジャノメエリカの花
若々しい愛を描くテラス
一つ目のテラスでは、“若々しい愛”をテーマに掲げました。
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ツツジ
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ユキヤナギ
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サルスベリ
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青枝垂れモミジ
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ブーゲンビリア
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セアノサス
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スモークツリー
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ノムラモミジ
日本の四季を織り交ぜながら、華やかで生命力にあふれる植栽を施しました。
春から秋にかけて次々と花が咲くこの空間では、季節の移ろいとともに愛の色もまた、移ろい続けています。
- ユキヤナギの花
- セアノサスの青い花と、奥のノムラモミジ
成熟した愛を描くテラス
対するもう一つのテラスは、“成熟した愛”をテーマとしています。
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ヒマラヤスギ
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プンゲンストウヒ
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ナンヨウスギ
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トクサ
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アトラスシーダー・ペンデュラ
落ち着きと重厚感を湛えた常緑の樹々たちが、青みがかった静かな空気を醸し出し、
時が止まったかのような静謐な美しさを演出しています。
- プンゲンストウヒと東京タワー
- アトラスシーダー・ペンデュラとトクサ
- 枝垂れるアトラスシーダーとテラスのソファ
時とともに育つ庭園
オープンから約1年半が経ちました。
植物たちは季節ごとに表情を変えながら、それぞれの役割を果たし、庭園としての完成度を深め続けています。
私たちもまた、その個性を最大限に活かすため、日々丁寧に手入れを行い、空間を育てています。
植栽による空間設計は、図面を引いて終わるものではありません。
そこに“植える”という行為があり、そして“育て続ける”という時間の積み重ねがあって、初めて本当の完成へと近づいていくのです。
感謝を込めて
このような素晴らしい機会をいただきましたブランド様へ、心より感謝申し上げます。
これからも、植物を通じてかたちづくる「物語」を、大切に紡いでまいります。
株式会社トシ・ランドスケープ
加藤バンジャマン
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