フランス人スタッフの加藤バンジャマンです。都内在住のフランス人のお客様からパティオ(中庭)の植栽改修工事のご依頼をいただきました。
今回は和よりの緑豊かな雰囲気で、金魚かメダカを育てられる水鉢を置きたいのが一番のご要望でした。
環境条件としては、半日陰〜日陰で、地植えできるところがないのと植栽できるスペースもかなり制限されていることから、
適切なプランターと耐陰性のある植物選びから始まります。
改修前
白いタイルも汚れやすく主張が強かったので、植物にフォーカスが入るように、
下段のスペースを黒玉石砂利で調和させながら、上段と下段で白黒のコントラストを作ることにしました。
また、壁の竪樋の存在感も気にされていたので今回は天然の晒し竹を用いてパイプを隠しました。
プランターは既存のものを極力再利用しながら、KONTON by Yamatei の、
植物を際立たせながらコンクリート打ちっぱなしの壁面に合うような黒色のシンプルな長方形のプランターと、
自然石に似た風合いを持つ釉薬仕上げのプランターを追加しました。水鉢は落ち着いた水色のものを用いています。
- 水鉢と筧、竹で隠した竪樋
- 水鉢とプランターを置いたパティオ
植物は半日陰〜日陰の環境でも生育可能な耐陰性のある植物を選びました。
シンボルツリーとしてイロハモミジを配置し、
葉っぱの存在感と艶のある緑豊かさを強調するシュロチク、
シンプルでエレガントな直線で目を落ち着かせるオオトクサや、
ツワブキ、モミジバホタル、タマシダ、プテリス (シダ類)を選びました。
また、和のアクセントとして、今回は青竹で筧を作って、
ポンプで水鉢の水が循環するように設置しました。
雨が少なく夏の猛暑が激しい都内ではプランター植栽に欠かせない自動灌水も、
カクダイ製の移動式コンピューターとミニスプリンクラーで各プランターまで水がしっかり届くようにしています。
- 青竹の筧から水鉢へ
- 上から見たパティオ
- 植栽作業中のパティオ
最後に豆知識になりますが、Patio(パティオ=中庭)の語源についてですが、
15世紀のスペイン語では家の中心となる四角い露天の空間を意味しています。
地中海辺りのスペイン、ギリシアなどでは、暑さ対策としては多くの家は外側に面した窓がなく、
パティオが家の中を明るくしてくれる役割を持っていたのだそうです。
その真ん中に雨水を溜めるための噴水か水鉢も設置されていることも多かったそうです。
時代が経つに連れてパティオも人間の暮らしと共に発展していき、
今では鑑賞、またはリラックスする空間がメインの役割です。
ご依頼をいただきありがとうございました。
株式会社トシ・ランドスケープ
加藤バンジャマン
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