先日、東京都杉並区にある神社様より、境内の高木剪定のご依頼をいただきました。
神社の中に佇む一本一本の樹木には、特別な意味があります。なかでも御神木とされる木々は、
神さまの依代(よりしろ)として、古くから人々の祈りや願いを受けとめ、
静かに、けれど確かに、時を重ねてきた存在です。
そんな神聖な木々に手を入れるというのは、
私たちにとっても大きな責任であり、何よりも「敬意」が欠かせません。
今回の作業では、樹高20メートルを超える立派なケヤキの剪定を行いました。
現場は交通量の多い道路に面しており、安全面にも細心の注意が必要な状況でした。
作業は、高所作業車とツリークライミング・ロープワークを併用しながら、
経験豊富な空師(ツリークライマー)と地上スタッフが連携して慎重に進めていきました。
- 高所作業車と樹上のクライマー
- 枝の上に立つクライマー
- 大枝の上のクライマー
- 高所作業車のバケットからの作業
中心となったのは、弊社の樹木医でもあり空師でもある髙尾です。
樹木の状態を見極めながら、どの枝をどう剪定するかを的確に判断していくその姿には、
長年木と向き合ってきた者だけが持つ深い洞察と技術が表れます。
また、若手のクライマーたちも、ベテランの指示を的確に読み取り、
自ら考えて動けるようになってきており、その成長には私たちも胸が熱くなります。
- 樹冠の上部のクライマー
- 樹上のツリークライマー
神社にある木々は、ただそこにあるだけで、
参拝に訪れる人々の心を穏やかにし、癒しを与えてくれます。
それはまるで、大きな存在にそっと見守られているような感覚です。
しかし一方で、木々も長年の成長によって内部に空洞ができたり、
周囲の環境の変化によってストレスを受けたりすることがあります。
見た目には元気そうでも、内部では不調が進んでいるということも少なくありません。
これからの時代、樹木の管理には「安全性」や「景観の美しさ」はもちろんのこと、
「樹木の健康寿命を延ばすための視点」や「地域との調和」といった
観点もますます重要になってくると感じています。
私たち樹木医にできることは、木々の声なき声に耳を澄まし、
その場の風景や文化、歴史、そして未来の人々へとつなぐ橋渡しをすることだと考えています。
株式会社トシ・ランドスケープでは、これからも日本の伝統や自然、
そして人々の暮らしに寄り添う樹木管理を大切にしていきたいと考えています。

このたびは、大切な御神木を私たちにお任せいただき、心より感謝申し上げます。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
樹木医 髙尾聡司
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※ 「ツリークライミング」は、株式会社ツリークライミングワールドの登録商標です。当社の記事では、ロープとハーネスで樹木に登って作業する技術を指す言葉として使っています。




























