樹木医による植栽管理における雑草のケミカルコントロール 

除草剤 発芽抑制剤 雑草  ケミカルコントロール 植栽管理 緑地管理

秋の除草剤・発芽抑制剤の散布で雑草をケミカルコントロールしています。

お客様からは、よくそんな樹木の近くで薬剤散布したら樹木が枯れてしまうのでは?
とご質問をいただくことが多くあります。

薬剤にもたくさんの種類があり、その中でも
・雑草の種類に合った薬剤
・適切な濃度、適切な散布量
・気温
などの環境に合わせた微調整を行うことで、
樹木が枯れたり傷んだりするリスクを抑えながら、雑草の抑制が可能です。

来春の雑草発芽抑制のための土壌処理剤であるターザインプロや、
現在生えている雑草を枯らす茎葉処理の除草剤の
アージラン、MCPP、シバゲン、フルハウスなど混合して散布しています。

除草剤 発芽抑制剤 雑草 ケミカルコントロール 植栽管理 緑地管理

除草剤 発芽抑制剤 雑草 
ケミカルコントロール 植栽管理 緑地管理

地被植物タマリュウの間から生える雑草に対しても、タマリュウに対して散布しても影響がほぼ出ない薬剤も使用することで、
植栽管理作業における除草の手間が大幅に軽減されています。

現在生えている雑草に適用する薬剤を選択する中で、居住者様や通行人の方への配慮として、薬剤の臭いも気にして薬剤を選定しています。

植栽や緑地の管理をしていく中で最も美観の面で大きな影響があるものが雑草への対応になります。
美観上、皆さまが気にされる点であることと合わせて、管理の手間・費用も非常に重要なポイントとなります。

今後人手不足がさけばれる昨今、我々プロが管理する場合でも、居住者の方の有志で管理される場合でも、
省力的な除草管理技術である「ケミカルコントロール(発芽抑制剤、除草剤、抑草剤散布)」について弊社管理実績をご紹介します。

発芽抑制剤や除草剤は、少ない回数の散布で雑草の発芽を抑え、また枯れさせることができます。
抑草剤は散布回数が増加するものの、土が流れたりしないように植被を維持したまま草高を低く抑える事が可能です。
コスト面では上記の薬剤散布は草刈を行う費用と、1回あたりのコストに大きな差はありませんが、
草刈に比べ作業時間は少なく、定期的な散布で草刈の頻度を減らしていくことができ、自主管理の中で肉体的な負担と費用面の両面からメリットが大きいと言えます。

除草剤や発芽抑制剤は農薬であり、自然志向がさけばれる昨今では使用しないに越したことはありません。
しかし農薬は、野菜作物の生産等を含めて我々の生活に広く関わりを持っています。
国が定める安全基準を守りながら、適切に使用することが出来れば景観や生活の質を向上させることが出来ます。
マンション管理組合様などからも、除草剤や発芽抑制剤の毒性について多くの質問を頂きます。

現在流通、使用されている除草剤は、人畜や環境に対する安全性や効能が試験され、国の機関に登録されたものになります。
農薬登録のために、メーカーは農林水産省に効能や毒性などについて申請を行い、
これを農薬取締法、毒物及び劇物取締法、食品衛生法などに基づいて、審査し登録されます。

除草剤、発芽抑制剤は、上記の様に登録をされ農薬登録番号を取得してある薬剤を
適切な使用方法で使用をすれば危険なものではありません。

散布につきましては様々なご意見があると思いますが、
・子どもやペットが遊ぶ植栽地なのか
もしくは
鑑賞目的の植栽なのか
によって使用する散布する範囲を限定しながら管理を行っている現場も御座います。
安全性と美観、管理費用の削減、省力化は常に植栽の管理を行う中でバランスが求められる部分になります。

適切な薬剤の選択や使用できる環境など
今後の植栽管理作業について検討されていらっしゃる場合にはご相談をお待ちしています。

株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊

関連記事

・マンションの植栽管理とは──年間の作業・費用の決まり方・業者選びを樹木医が解説(このテーマのまとめ)
・マンションの雑草管理(ケミカルコントロール)について 神奈川県横須賀市
・除草剤、発芽抑制剤の使用・安全性について
・緑地管理における芝生用除草剤・発芽抑制剤の散布
・空き家の庭木管理のご相談の増加

当社は、マンション・施設・社寺・行政の植栽管理の中で、病害虫の調査と対策を行っています。大きく育った樹木の診断や、高木の剪定もあわせてご相談いただけます。

「ケミカルコントロール」のサービス内容と、ご相談の窓口であるお問い合わせのページはこちらです。

人気の記事
最新の記事
おすすめ記事
  1. 登録されている記事はございません。
  1. 巨木 空洞 幹 苔 樹木の時間 樹木医 随想

    樹木は傷を治さない 樹木の時間 第8回

  2. ファコップ Fakopp 静的負荷試験 引張り試験 根返り 幹折れ 安全率 傾斜計 エラストメーター 樹木医

    ファコップ(Fakopp)の静的負荷試験(引張り試験)──根元の傾きと幹の伸び縮みから根返りと幹折れの安全率を見積もる方法と、動的な試験との違いを樹木医が解説

  3. 三保松原 静岡県 羽衣の松 マツ林 三大松原 クロマツ 防風林

    マツ枯れの症状を写真と図で見る──松が赤くなる時期と見分け方

  4. ケーブリング ロープ イチョウ 樹上 樹木医

    伐らずに支える──ケーブリングを選ぶとき、どんな木に付け、何を確かめるのかを樹木医が解説|高木・特殊伐採とケーブリング 第6回

  5. 庭師の伝統的な装い 腹掛け 乗馬ズボン 脚絆 地下足袋 植木鋏 松 図解

    庭師の服装の歴史 ― 江戸の職人装束から、海外のガーデナー・アーボリストの装備との比較まで

  6. 街路樹 働き 日陰 雨水 生きもの 憩い イチョウ 緑の効果 東京グリーンビズ

    緑の効果を「定量化する」と都は書いた──樹木医が測れるもの、まだ測れないもの|東京グリーンビズ連載 第3回 活かす

  7. 街路樹 樹冠 拡大 剪定 強剪定 比較 ケヤキ 日陰 東京グリーンビズ

    街路樹100万本の「樹冠を拡大する」剪定──都の方針を、現場で樹木を育てる側はどう受け止めるか|東京グリーンビズ連載 第2回 育てる

  8. 東京グリーンビズ まもる 大径木 樹木診断 樹木医 クスノキ

    東京グリーンビズが「大径木の樹木診断」を掲げたことを、樹木医はどう読むか──連載 まもる・育てる・活かす 第1回

  9. マイクロセコンドタイマー Microsecond Timer ファコップ 2点間 音の伝わる時間 樹木診断 樹木医

    マイクロセコンドタイマー(Microsecond Timer)の仕組みと使いどころ──幹の2点間を音が伝わる時間を測るファコップ社の機器と、ツリーソニックタイマー・ウルトラソニックタイマーを樹木医が解説

  10. クビアカツヤカミキリ 成虫 赤い前胸 樹皮

    クビアカツヤカミキリ 自治体の対策の最新情報──東京23区・小田原・尼崎

  1. 登録されている記事はございません。

関連記事