世田谷区玉川田園調布の個人邸のお客様より、門扉・機能門柱・フェンス工事の外構改修工事のご依頼を頂きました。
この記事では、門扉・機能門柱・フェンスと化粧ブロックを入れ替えた外構工事の流れを写真で追いながら、鉄筋を入れて積むブロック塀について法令が定めている高さ・厚さ・鉄筋・基礎の決まりを、図と表でまとめています。
通り沿いからの目隠しと、お庭との一体感──ご相談の内容
元々施工されていたフェンスとブロックでは、
通り沿いから玄関アプローチの目隠しが足りないことがお客様のお悩みでした。
またお庭との一体感も向上させるために、
使用する部材の色味や質感にもこだわり、
お客様と検討を重ねました。

施工前の門まわり。既存の門扉とアルミフェンス、ブロック

施工前。通り沿いから見た既存の門扉とフェンス
既存の門扉の解体と、化粧ブロックの基礎・鉄筋
既存の門扉などの解体、基礎工事からのスタートとなりました。

化粧ブロックを据える作業スタッフ。足元に水平器

化粧ブロックをハンマーで叩き、高さを合わせる作業スタッフ

バケツのモルタルを扱う作業スタッフ。並べたブロックから鉄筋が出ている

ブロックをモルタルの上に据える作業スタッフ

ブロックから出た鉄筋と、先端の黄色い鉄筋キャップ

庭側の基礎。並べたブロックに縦の鉄筋と黄色いキャップ

庭石の並ぶ植え込みの際に立てた、ブロックの縦の鉄筋

ブロックの中に通した横の鉄筋と縦の鉄筋

庭側に積み上げたブロック

積み終えた化粧ブロックの表面
写真のとおり、積み上げるブロックの中には縦と横の鉄筋を通しています。ブロックの上から出ている鉄筋の先端には、黄色い鉄筋キャップをかぶせています。どちらも仕上がると見えなくなる部分です。
ブロック塀の鉄筋と基礎の決まり──建築基準法施行令 第62条の8
鉄筋を入れて積むコンクリートブロックの塀は、法令では「補強コンクリートブロック造の塀」と呼ばれ、建築基準法施行令 第62条の8 に、高さ・壁の厚さ・鉄筋・控壁(ひかえかべ)・基礎の決まりがあります。主な数値は次のとおりです。
| 項目 | 建築基準法施行令 第62条の8 の決まり |
|---|---|
| 高さ | 2.2m以下 |
| 壁の厚さ | 15cm以上(高さ2m以下の塀は10cm以上) |
| 壁頂・基礎・端の鉄筋 | 径9mm以上の鉄筋を、壁頂と基礎には横に、壁の端と角には縦に入れる |
| 壁の中の鉄筋 | 径9mm以上の鉄筋を、縦横に80cm以下の間隔で入れる |
| 控壁 | 長さ3.4m以下ごとに、径9mm以上の鉄筋を入れた控壁を設け、基礎の所で壁面から高さの5分の1以上突き出す |
| 鉄筋の端 | かぎ状に折り曲げ、縦の鉄筋は壁頂と基礎の横の鉄筋に、横の鉄筋は縦の鉄筋にかぎ掛けして定着する |
| 基礎 | 丈は35cm以上、根入れの深さは30cm以上 |
出典: 建築基準法施行令 第62条の8(e-Gov 法令検索)。高さ1.2m以下の塀では、控壁と基礎の決まり(第5号・第7号)が除かれます。縦の鉄筋を径の40倍以上基礎に定着させる場合の例外と、構造計算で安全が確かめられた場合の例外があります。

図: 補強コンクリートブロック造の塀の主な決まり(出典: 建築基準法施行令 第62条の8)
大阪府北部地震のあとに示された、ブロック塀の点検のチェックポイント
平成30年(2018年)6月18日の大阪府北部地震では、ブロック塀の倒壊による死傷事故が起きました。これを受けて国土交通省は、既存のブロック塀の安全点検のためのチェックポイントを公表しています。世田谷区の「塀・がけ・擁壁等の安全性」のページでも、このチェックポイントを使った点検が呼びかけられ、不適合や不明な点があれば専門家に相談するよう案内されています。
同じページでは、ブロック塀等の撤去工事の費用に対する助成制度と、シンボルツリー・生垣・植栽帯などの緑化の助成(緑化に伴うブロック塀等の撤去も一部が対象)も紹介されています。対象や条件は、それぞれの制度のページで確かめる必要があります。
門扉・機能門柱・フェンスの役割
門まわりの部材と、今回の工事で選んだものを表にまとめました。色は、門扉・機能門柱・フェンスをそろえています。
| 部材 | 主な役割 | 今回の工事 |
|---|---|---|
| 門扉 | 敷地の出入り口を開け閉めする扉 | 開き門扉(親子仕様)、チェリーウッド色 |
| 機能門柱 | ポスト・照明・インターホン・表札の機能をまとめて設置できる門柱 | チェリーウッド色 |
| フェンス | 敷地の境を囲い、通りからの視線をさえぎる | 横格子(ランダム)、チェリーウッド色 |
| 化粧ブロック | 鉄筋を通して積む塀の本体 | エスビックのブロック(製品名は記事の後半) |
機能門柱の役割は LIXIL の製品の説明による。門扉・機能門柱・フェンスの製品名も記事の後半に記しています。
完成後には緑豊かなお庭とチェリーウッド色の門扉、フェンス、機能門柱
そして、ブラウン系の化粧ブロックが美しく調和した形で仕上がりました。
- リクシル LIXIL 門扉 玄関アプローチ フェンス
- リクシル LIXIL 門扉 玄関アプローチ フェンス
- エスビック リブロック
- リクシル LIXIL 門扉 玄関アプローチ フェンス
- リクシル LIXIL 門扉 玄関アプローチ フェンス
- リクシル LIXIL 門扉 玄関アプローチ フェンス
- リクシル LIXIL 門扉 玄関アプローチ フェンス
お客様からもお喜びの声を頂くことができました。
ご依頼頂きありがとうございました。
今回使った門扉・機能門柱・フェンス・ブロック
LIXIL 開き門扉AA
TS1型 親子仕様
チェリーウッド
LIXIL 機能門柱
アクシィ2型
チェリーウッド
LIXIL フェンスAA
YR1型(横格子ランダム)
チェリーウッド
エスビック ブロック
リブロックRX
1W シルキーグレー
よくある質問
Q1. ブロック塀の高さに上限はありますか?
A. 鉄筋を入れて積む補強コンクリートブロック造の塀は、建築基準法施行令 第62条の8 で高さ2.2m以下と決められています。壁の厚さは15cm以上(高さ2m以下の塀は10cm以上)で、高さが1.2mを超える塀には、長さ3.4m以下ごとに控壁を設けます。
Q2. ブロック塀には鉄筋が必要ですか?
A. 補強コンクリートブロック造の塀では、径9mm以上の鉄筋を壁の中に縦横80cm以下の間隔で入れ、壁頂と基礎には横に、壁の端と角には縦に入れることが、建築基準法施行令 第62条の8 で決められています。今回の工事でも、積み上げるブロックに縦と横の鉄筋を通しました。
Q3. 機能門柱とは何ですか?
A. ポスト・照明・インターホン・表札の機能をまとめて設置できる門柱です(LIXIL の製品の説明による)。今回は、門扉・フェンスと同じチェリーウッド色の機能門柱を選びました。
出典・参考情報
・建築基準法施行令 第62条の8(塀)(e-Gov 法令検索)
・世田谷区「塀・がけ・擁壁等の安全性」(2025年12月26日更新)
・LIXIL「機能門柱」
個人のお宅では、大きく育った高木の剪定や特殊伐採、樹木医による樹木診断を承っています。お問い合わせフォームからのご相談をお待ちしています。
関連記事
・焼杉板の外壁と植栽の相性 日本の美意識(このテーマのまとめ)




























