昨年2022年に玄関アプローチをオージープランツを中心にしたデザインで植栽の施工を
させていただいたお客様のお庭のメンテナンスに伺いました。
世田谷区のお宅の玄関アプローチに、前の年に植えたオージープランツの植栽を、1年後に手入れした記録です。オーストラリアやニュージーランドなど、原産地の違う植物を組み合わせた植え込みなので、植物ごとに剪定の時期や手の入れ方が違います。その違いを、海外の植物園や園芸協会の資料をもとに書き添えます。
植えて1年、緑が育ったアプローチ
この一年で植栽が順調に生育してお客様のイメージに合った、みどりがモリモリの雰囲気になりました。
- オージープランツ ネイティブプランツ メンテナンス 植栽 メラレウカ アカシア
- オージープランツ ネイティブプランツ メンテナンス 植栽 メラレウカ アカシア
- オージープランツ ネイティブプランツ メンテナンス 植栽 メラレウカ アカシア
- オージープランツ ネイティブプランツ メンテナンス 植栽 メラレウカ アカシア
メンテナンスで全体のバランスを整える
メンテナンスで全体のバランスを整え、お客様にも大変ご満足いただけました。
- オージープランツ ネイティブプランツ メンテナンス 植栽 メラレウカ アカシア
- オージープランツ ネイティブプランツ メンテナンス 植栽 メラレウカ アカシア
- オージープランツ ネイティブプランツ メンテナンス 植栽 メラレウカ アカシア
- アカシア ブルーブッシュ 剪定 メンテナンス 職人 造園
- アカシア ブルーブッシュ 剪定 メンテナンス 職人 造園
オージープランツの剪定──植物ごとに時期と強さが違う
同じ植え込みの中でも、花の後に切る植物、ほとんど切らずに傷んだ枝や葉だけを取る植物、強く切ると芽が出にくくなる植物があります。この植え込みの植物と、写真の説明にあるアカシアについて、資料にある手入れの目安を表にまとめます。時期は資料の国(英国・オーストラリア)の季節で書かれているので、そのまま東京の月には置き換えられません。
| 植物 | 資料にある手入れの目安 | 資料 |
|---|---|---|
| メラレウカ(リナリフォリア) | 花の後に剪定する、花は春から夏 | 南オーストラリア州の植物園ほか |
| グレビレア | 剪定は少なくてよい分類、傷んだ枝・混んだ枝・交差した枝を取る | RHS(G. rosmarinifolia の品種の例) |
| ウエストリンギア | 剪定の少ない常緑低木の分類、見苦しい枝を春の半ばから後半に軽く取る、手入れをせずに間延びしてから強く切ると芽吹かない | RHS、オーストラリア植物協会 NSW |
| アカシア | 育った木は最小限の剪定にとどめ、枯れた・傷んだ枝を取る、多くは強い剪定を嫌う、剪定は霜の心配がなくなった春の半ば | RHS |
| ユーフォルビア・ウルフェニー | 花の終わった茎を晩夏か秋に地際まで切る、樹液は皮膚と目を刺激するので手袋を着ける | RHS |
| ニューサイラン | 枯れた葉や傷んだ葉は春に取る | RHS |
| コルジリネ・トーベイダズラー | ふつうは剪定しない | RHS |
出典: Royal Horticultural Society の植物の記載・剪定の分類(RHS Pruning Groups)・アカシアの剪定の手引き、Australian Plants Society NSW「Westringia fruticosa」、Botanic Gardens of South Australia ほか「Plant Selector+ Melaleuca linariifolia」
写真の説明にある「ブルーブッシュ」は、オーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州に自生するアカシアの一種(Acacia covenyi)の呼び名です。オーストラリア国立植物園の資料は、この木を生け垣にするなら密な形を保つために定期的な剪定が要るとしています。
また引き続きご相談お待ちしております。ありがとうございます。
前の年に植えた12種と原産地
昨年植栽した植物のリストになります。
■メラレウカ・スノーインサマー
■ツワブキ・ギガンチア
■ホスタ・ビッグママ
■アガベ アメリカーナ
■ニューサイラン銅葉
■レプトスペルマム・カッパーグロウ
■モクマオウ
■ウエストリンギア白斑
■ユーフォルビア・ウルフェニー
■グレビレア・ココナッツアイス
■グレビレア・グラスファイヤー
■コルジリネ・トーベイダズラー
12種の原産地を図にすると、オーストラリアの植物を中心に、ニュージーランド、日本・東アジア、米国南部からメキシコ、地中海沿岸の植物を組み合わせていることが分かります。各植物の学名と性質は、植えたときの記事「オージープランツ植栽 東京都世田谷区」の表にまとめています。

図: 植えた12種の原産地(記事 7330 の図。出典は図の中に記載)
まとめ
前の年に植えたオージープランツの植え込みは、1年で順調に育ち、お客様のイメージに合った緑の多い雰囲気になりました。メンテナンスでは全体のバランスを整えています。組み合わせた植物は原産地が違い、資料では、花の後に切るもの、ほとんど切らないもの、強く切ると芽吹きにくいものがあるとされています。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
よくある質問
Q1. オージープランツは、いつ剪定すればよいですか。
植物によって違います。資料では、メラレウカは花の後、ユーフォルビア・ウルフェニーは花の終わった茎を晩夏か秋に切るとされ、コルジリネはふつう剪定しないとされています。時期は資料の国の季節で書かれています。
Q2. ウエストリンギアを強く切り戻してもよいですか。
オーストラリア植物協会 NSW の資料は、定期的に剪定せずに間延びした株を強く切ると、芽吹かないことがあるとしています。
Q3. ユーフォルビアの手入れで気をつけることはありますか。
RHS は、ユーフォルビアの樹液が皮膚と目を刺激するとしています。手入れのときは手袋を着けます。
出典・参考情報
・Royal Horticultural Society「RHS Pruning Groups」「Acacia: pruning」と植物の記載(グレビレア、ウエストリンギア、ユーフォルビア、ニューサイラン、コルジリネ)
・Australian Plants Society NSW「Westringia fruticosa」
・Botanic Gardens of South Australia ほか「Plant Selector+ Melaleuca linariifolia」
・Australian National Botanic Gardens「Acacia covenyi」
個人のお宅では、大きく育った高木の剪定や特殊伐採、樹木医による樹木診断を承っています。お問い合わせフォームからのご相談をお待ちしています。
関連記事
・焼杉板の外壁と植栽の相性 日本の美意識(このテーマのまとめ)
・オージープランツ植栽 東京都世田谷区
・個人邸 植栽工事 東京都渋谷区





























