1級造園技能士の試験 竹垣・蹲踞・延段の実技と樹種判定161種、学科の範囲を1級の樹木医が解説

1級造園技能士 実技試験 竹垣 蹲踞 延段 施工図 模式図

1級造園技能士の試験は、竹垣・蹲踞・延段などを標準3時間で作る実技と、161種の中から20本の枝葉を見分ける判断等試験、50問の学科でできています。令和7年度の試験問題をもとに、課題の中身、材料と工具、学科の範囲を、1級造園技能士でもある樹木医がまとめました。

造園技能士の制度の全体と、1級・2級・3級の比べ方は、造園技能士とは 1級・2級・3級の実技と受検資格、取得のメリットにまとめています。この記事は、1級を受ける人が試験の当日までに知っておきたいことを、1本にまとめたものです。試験問題は、中央職業能力開発協会の技能検定試験問題公開サイトで見られます。閲覧だけが認められた公開なので、この記事では問題文や図面を写さず、中身を当社の言葉と模式図でまとめました。数字は2026年10月16日に確認したものです。

 

1級造園技能士とは ― 上級の技能者の基準

厚生労働省が定める試験の基準では、1級は「造園職種における上級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度」を基準にしています(2級は中級、3級は初級)。合格すると1級造園技能士を名乗ることができ、合格証書は厚生労働大臣名で交付されます。

項目 1級造園技能士
主な受検資格 造園の実務の経験が7年以上/2級に合格した後、実務の経験が2年以上/3級に合格した後、実務の経験が4年以上 など
試験 実技試験(製作等作業試験・判断等試験)と学科試験
合格基準 100点満点で、原則として実技試験60点以上、学科試験65点以上
実施の時期 年1回(前期)
建設業での扱い 造園工事業の一般建設業の主任技術者・営業所技術者/経営事項審査で1人2点/登録造園基幹技能者の講習の受講資格の一つ

出典: 厚生労働省職業能力開発局「造園技能検定試験の試験科目及びその範囲並びにその細目」、職業能力開発促進法施行規則 第64条の2〜第64条の4、中央職業能力開発協会「技能検定のご案内」、建設業法施行規則 第7条の3、国土交通省「経営事項審査の主な改正事項(令和3年4月1日改正)」

建設業での扱いの詳しいところは、紹介記事の「資格が仕事で役に立つところ」に書きました。

 

試験の流れ ― 学科、製作等作業試験、判断等試験

1級の試験は、次の3つでできています。

試験 内容 時間
学科試験 50問(真偽法25問・多肢択一法25問)/マークシート 1時間40分
実技 製作等作業試験 区画の中に竹垣・蹲踞・飛石・延段を作り、景石と植栽を配置して、小透かし剪定をする 標準3時間、打切り3時間30分
実技 判断等試験 20種類の枝葉を見て樹種名を答える 10分(1本30秒)

出典: 中央職業能力開発協会編「令和7年度技能検定 1級造園(造園工事作業)」の学科試験問題・実技試験(製作等作業試験)問題、同「令和8年度(前期)技能検定実技試験問題の概要」

1級造園技能士 試験 日程 学科 実技 判断等試験 東京都 令和8年度

1級の試験の流れ(東京都知事の公告と、中央職業能力開発協会の令和7年度の試験問題をもとに当社作図)

東京都の令和8年度前期では、申請の受付が4月6日〜4月17日、1級の学科試験が8月23日、造園の実技試験が11月11日までの間で東京都職業能力開発協会が指定する日でした。実技試験の問題は6月3日に公表されると告示されていて、課題を前もって知ってから練習できます。手数料は、実技試験18,200円、学科試験3,100円です(東京都知事「令和8年度技能検定前期実施について」令和8年3月2日)。

 

実技 製作等作業試験 ― 令和7年度の課題を詳しく

令和7年度の1級の課題は、幅2.5m・奥行2mの区画の中に、竹垣・蹲踞・飛石・延段を施工図どおりに作り、景石と植栽を決められた範囲に自由に配置して、最後に植えた中木を小透かし剪定するものでした。標準時間は3時間で、超えると、超えた時間に応じて減点されます。

1級造園技能士 製作等作業試験 竹垣 蹲踞 飛石 関守石 延段 板石 景石 小透かし剪定

1級の製作等作業試験の課題(令和7年度前期の試験問題の施工図をもとに当社が描いた模式図)

作るもの 位置と大きさ(施工図から) 仕様の要点
竹垣 区画の奥の左寄り/柱の間0.9m、柱の頭まで高さ1m 丸太柱・胴縁・立子・押縁・玉縁の順に作り、結束はシュロ縄で結び方と寸法まで指定
蹲踞 竹垣の手前の左 水鉢をふち石(つなぎ石)で囲み、海は砂で仕上げて水門石を4つ置き、筧を付ける
飛石・関守石 蹲踞の右手前 飛石を据え、平面図の位置に関守石を置く
延段 区画の手前の中央から右 ごろた石を敷き、右端に板石を据える/目地は土極め
景石・植栽 区画の右奥から中央(点線の範囲) 景石3個・中木1本・低木2株・下草14株をすべて使い、自由に配置する
小透かし剪定 植えた中木 すべての植栽の後に、樹木の特性をいかして自然樹形に剪定する

出典: 中央職業能力開発協会編「令和7年度技能検定 1級造園(造園工事作業)実技試験(製作等作業試験)問題」の仕様と施工図を、当社がまとめたもの

竹垣 ― 立子をすき間なく、決められた結び方でまとめる

1級の竹垣は、細い割り竹(立子)を縦にすき間なく並べて、横に渡した押縁で押さえる、向こうの見えない垣です。受検者向けの研修の要領では、建仁寺垣として扱われています(埼玉県花と緑の振興センター「令和8年度造園技術研修実施要領」)。試験問題の仕様では、作る順番が、丸太柱の埋め込み、胴縁、立子のかきつけ、押縁と玉縁(笠木)と決まっています。

施工図の詳細図では、左の親柱は地面から頭まで1m、右の間柱は親柱から0.9mの所で、立子の裏に隠れます。横の材は、立子の上端をふさぐ玉縁(地面から約0.83m)と、高さ約0.45mと約0.1mの押縁の3段で、胴縁は押縁と同じ高さで立子の裏を通ります(寸法は詳細図から当社が読み取ったもの)。

部材 支給される材料 使い方の主な指定
丸太柱 末口6cm・長さ約1.5mが1本、末口7.5cm・長さ1.6mが1本 埋める部分の防腐処理は不要/天端は切りそろえる
胴縁 唐竹 15〜20本じめ(4節上り、回り7〜9cm)1.5本 丸竹のまま使う/丸太柱にはくぎで止め、間柱にはシュロ縄2本使いで杭掛け
立子 山割り(割り竹)長さ90cm、1.08m幅分 左からかきつけ、始まりの3枚は末を上に/胴縁とはシュロ縄1本使いでかきつけ
押縁・玉縁 唐竹 7本じめ(4節上り、回り18〜20cm)1本 二つ割りにして使う/押縁はシュロ縄2本使いのねじれいぼ結び、玉縁はシュロ縄3本使いで結ぶ
シュロ縄 径3mm・長さ25m(黒)2束 試験場に水の入ったバケツが用意される

出典: 同上(仕様3.1と支給材料の表)

結束には、仕上がりの寸法まで指定があります。押縁の結び目は、しりをいぼの上端から40mmで切りそろえます。玉縁の結び目は、頭の出を玉縁の上端から70mmにとり、返しを入れて、玉縁の上端から下へ150mmのところで切りそろえます。胴縁と押縁が柱に付くところは節止めにし、竹の元と末を交互に使うことも決まっています。

1級造園技能士 竹垣 立子 押縁 玉縁 胴縁 ねじれいぼ結び シュロ縄

1級の竹垣のつくり(令和7年度前期の試験問題の詳細図と仕様をもとに当社が描いた模式図)

受ける人にいちばん伝えたい難所は、この竹垣です。立子をすき間なくかきつけ、押縁と玉縁を決められた結び方と寸法でまとめるところに、手の確かさがそのまま出ます。私が受けたときも、3時間の中で最初に手を付けたのは竹垣でした。

竹垣 立子 押縁 シュロ縄 造園工事 1級造園技能士

当社が施工した竹垣(立子を縦に並べ、横の竹で押さえる)

蹲踞 ― 水鉢、役石、海、筧

蹲踞は、茶庭などで手を清めるために、低い手水鉢を据えて役石を組んだものです(日本建築・美術の用語辞典 JAANUS)。試験では、水盤状の水鉢を台石に据え、まわりに役石を組み、ふち石で囲みます。

材料 寸法 数量・使い道
水鉢 径35〜45cm・高さ20〜25cm(水盤状) 1個
台石 径25〜30cm程度・厚さ20cm前後 1個
役石 天端面25cm以上・高さ30cm 2個(手燭石・湯桶石)
役石 踏面40〜45cm・厚さ10cm前後 1個(前石)
ごろた石 径5〜25cm・厚さ5〜25cm前後 1m²分(延段・水門石・ふち石用、予備を含む)
砂 ― 若干(海の仕上げ)
筧 こまがしら(木製)径7〜9cm・長さ18cm 1組(受検者が作って持っていく)

出典: 同上(支給材料の表と、受検者が持参するものの表)

仕様では、海の深さは前石を基準に決め、砂で仕上げて、延段用のごろた石を使って水門石を4つ置きます。ふち石(つなぎ石)は天端をそろえます。筧は施工図に示されたとおりに設置します。寸法の指定が無いところは、平面図の感じになるように作ります。

1級造園技能士 蹲踞 水鉢 前石 手燭石 湯桶石 海 水門石 ふち石 筧 関守石

1級の蹲踞のつくり(令和7年度前期の試験問題をもとに当社が描いた模式図)

飛石・関守石・延段

蹲踞の右手前に飛石を1枚据え、その上に関守石を置きます。関守石は、縄を結んだ石を飛石の上に置いて、その先へ進まないように知らせる目印です(JAANUS)。試験では、玉石(径12〜15cm)で受検者が作り、持っていきます。

延段は、区画の手前の中央から右にかけての帯で、ごろた石を敷き、右端に板石(45cm×30cm・厚さ7cm以上)を1枚据えます。延段は、大小の石を寄せて敷いた園路です(JAANUS)。目地は土極めと指定されています。掘り出した土は、区画の中の整地に使います。

景石と植栽の自由配置、そして小透かし剪定

区画の右奥から中央にかけての点線の範囲は、景石と植栽を自由に配置するところです。支給されたものはすべて使います。

材料 寸法・規格 数量
景石 径25〜45cm(大・中・小) 3個
中木 モチ・シラカシ・サザンカ等、高さ1.5m以上(剪定する前のもの) 1本
低木 サツキツツジ等、高さ0.3m・幅0.3m 2株
下草 ヤブラン・オオバジャノヒゲ等(3芽立ち、コンテナ径10.5cm) 5株
下草 タマリュウ等(5芽立ち、コンテナ径7.5cm) 9株

出典: 同上(仕様3.3と支給材料の表)

仕様では、石は安定した景に据え、植栽は枝ぶりをいかした自然形にして、中木のほかは剪定しないことになっています。植え付けで水鉢(根元に水をためる土の輪)は作りません。すべての植栽が終わってから、植えた中木を、樹木の特性をいかした自然樹形に小透かし剪定します。

景石 据え付け 石工事 造園工事 1級造園技能士 クレーン

当社の現場での景石の据え付け

持っていく工具と、作って持っていくもの

使える工具は、試験問題の「使用工具等一覧表」に書かれたものだけです。同じ種類のものを予備として持っていくことはできます。

用途 持っていく工具など
測る・位置を出す 巻尺、水糸(糸巻も可)、水平器、遣方杭(位置出し棒/ピンポール相当品)、鉛筆
竹垣 のこぎり、竹ひきのこ、金づち、くぎしめ、くぎ抜き、くぎ袋、ペンチ又はプライヤー、きり(三つ目きり/充電式ドリルも可)、木づち(このきり)、竹割り(竹割りがま)、くり針(曲がり針)
石・土 スコップ(剣スコ/両面スコップ・移植ごて・手ぐわも可)、つき棒(きめ棒)、こうがい板(かき板/250〜300mm/地ならし用)、れんがごて(地ごても可)、目地ごて(目地べらも可)、かなじめ(必要に応じて)
植栽・剪定・片付け 木ばさみ(剪定ばさみも可)、手ぼうき、箕
身なりなど 作業服等、保護帽(ヘルメット)、作業用手袋(使用は任意)、飲料(熱中症対策・水分補給)
作って持っていくもの 筧(こまがしら〈木製〉径7〜9cm・長さ18cm)1組、関守石(玉石 径12〜15cm)1個

出典: 同上(使用工具等一覧表と、受検者が持参するものの表)。用途の分け方は当社による

充電式ドリルを使うときは、充電して持っていきます(予備のバッテリーも可)。工具に、寸法を測れるような目盛りなどの加工をすることはできません。試験中は、メモや参考書を見ること、携帯電話・スマートフォン・ウェアラブル端末(電卓の機能を含む)を使うことが禁じられています。危ない作業を続けると、試験を中止して失格になることがあります。

令和5〜7年度の課題の移り変わり ― 3年とも同じ課題

技能検定試験問題公開サイトで見られる令和5年度・6年度・7年度の1級の製作等作業試験を比べると、施工図と仕様は3年とも同じでした。

年度 区画 竹垣 石の仕事 植栽と剪定 時間
令和5年度 2.5m×2m 立子を並べる竹垣(柱の間0.9m・高さ1m) 蹲踞・飛石と関守石・延段と板石 景石と植栽の自由配置、中木の小透かし剪定 標準3時間
令和6年度 同じ 同じ 同じ 同じ 同じ
令和7年度 同じ 同じ 同じ 同じ 同じ

出典: 中央職業能力開発協会編「技能検定 1級造園(造園工事作業)実技試験(製作等作業試験)問題」令和5年度・6年度・7年度

ただし、課題は年度で変わることがあります。受検する年は、公表された試験問題で必ず確かめる必要があります。

私は修業時代に、職場の資材置き場などで、仕事の後に公表された課題を繰り返し作り、時間を測って詰めていきました。一つひとつの作業はできても、3時間の中ですべてをきれいにそろえて終えるには、段取りが要るからです。

 

判断等試験 ― 161種の中から20本を見分ける

判断等試験では、会場に並ぶ20種類の枝葉を見て、樹種名を「樹種名一覧」の中から選び、その番号を答えます。令和7年度の1級では、第1表(46種)の中から5種、第2表(115種)の中から15種が選ばれる形でした。試験時間は10分で、1本の判定時間は30秒です。持っていくのは筆記用具だけで、試験中は参考書やメモ(試験問題への書き込みも)を見ることはできません。

1級造園技能士 判断等試験 樹種判定 第1表 第2表 20本 10分

判断等試験の出題と、各級の本数・試験時間(中央職業能力開発協会の令和7年度前期の試験問題などをもとに当社作図)

樹種名一覧は、前もって配られる製作等作業試験の問題の中に入っているので、出る範囲は事前に分かります。令和7年度の一覧は次の2つの表でした(番号は試験問題のとおり)。

第1表(1級だけ)46種

1 アオダモ(コバノトネリコ)2 アキニレ3 イスノキ4 イタヤカエデ5 ウメモドキ6 オオシラビソ7 オオハマボウ8 オガタマノキ9 オキナワキョウチクトウ10 ギョリュウ11 キンシバイ12 ギンドロ13 グミ類14 サンシュユ15 シナノキ16 シャシャンボ17 シロヤマブキ18 ソヨゴ19 タラヨウ20 ツガ21 テリハボク22 ドイツトウヒ23 トドマツ24 ナギ25 ナツハゼ26 ナンキンハゼ27 ニオイヒバ28 ハクウンボク29 ハマナス30 ハルニレ31 ヒイラギモクセイ32 フウ33 ブナ34 プルメリア35 ホルトノキ36 ミツバツツジ37 ミツマタ38 ムクロジ39 ムベ40 モンパノキ41 ヤブニッケイ42 ヤマボウシ43 ラクウショウ44 ランタナ45 リュウキュウマツ46 リョウブ

1 アオダモ(コバノトネリコ) 2 アキニレ 3 イスノキ
4 イタヤカエデ 5 ウメモドキ 6 オオシラビソ
7 オオハマボウ 8 オガタマノキ 9 オキナワキョウチクトウ
10 ギョリュウ 11 キンシバイ 12 ギンドロ
13 グミ類 14 サンシュユ 15 シナノキ
16 シャシャンボ 17 シロヤマブキ 18 ソヨゴ
19 タラヨウ 20 ツガ 21 テリハボク
22 ドイツトウヒ 23 トドマツ 24 ナギ
25 ナツハゼ 26 ナンキンハゼ 27 ニオイヒバ
28 ハクウンボク 29 ハマナス 30 ハルニレ
31 ヒイラギモクセイ 32 フウ 33 ブナ
34 プルメリア 35 ホルトノキ 36 ミツバツツジ
37 ミツマタ 38 ムクロジ 39 ムベ
40 モンパノキ 41 ヤブニッケイ 42 ヤマボウシ
43 ラクウショウ 44 ランタナ 45 リュウキュウマツ
46 リョウブ

※ 13「グミ類」は、ナツグミ・アキグミ・ナワシログミのいずれか

出典: 中央職業能力開発協会編「令和7年度技能検定 1級造園(造園工事作業)実技試験(判断等試験)問題」第1表(A〜Eの樹木)

第2表(1級・2級)115種

1 アオキ2 アカギ3 アカマツ4 アコウ5 アジサイ6 アセビ7 アベリア8 アラカシ9 イチイ10 イヌシデ11 イヌツゲ12 イヌマキ13 イロハモミジ14 ウバメガシ15 ウメ16 エゴノキ17 エゾマツ18 エゾヤマザクラ19 エノキ20 エンジュ21 オオデマリ22 カイズカイブキ23 カクレミノ24 ガジュマル25 カツラ26 カヤ27 カリン28 カルミヤ29 カンヒザクラ30 キョウチクトウ31 キンモクセイ32 クスノキ33 クチナシ34 クヌギ35 クロガネモチ36 クロマツ37 ゲッケイジュ38 ケヤキ39 コウヤマキ40 コデマリ41 コナラ42 コブシ43 サカキ44 ザクロ45 サザンカ46 サツキツツジ47 サルスベリ48 サワラ49 サンゴジュ50 シダレヤナギ51 シマトネリコ52 シモツケ53 シャリンバイ54 シラカシ55 シラカンバ56 ジンチョウゲ57 スギ58 スダジイ59 センリョウ60 ソメイヨシノ61 タイサンボク62 タブノキ63 チャボヒバ64 デイゴ65 トウカエデ66 ドウダンツツジ67 トキワマンサク68 トチノキ69 トベラ70 ナツツバキ71 ナナカマド72 ナンテン73 ニシキギ74 ニセアカシア75 ネズミモチ76 ネムノキ77 ハギ78 ハクモクレン79 ハナカイドウ80 ハナスホウ(ハナズオウ)81 ハナミズキ82 ヒイラギ83 ヒイラギナンテン84 ヒサカキ85 ヒノキ86 ヒマラヤスギ87 ヒメシャラ88 ヒヨクヒバ(イトヒバ)89 ピラカンサ90 フクギ91 ブラシノキ92 プラタナス93 ブルーベリー94 ベニカナメモチ95 ボケ96 ポプラ97 マサキ98 マテバシイ99 マンサク100 マンリョウ101 ムクゲ102 ムクノキ103 メタセコイア104 モクマオウ105 モチノキ106 モッコク107 モモ108 ヤブツバキ109 ヤマブキ110 ユキヤナギ111 ユズリハ112 ユリノキ113 ライラック114 レンギョウ類115 ロウバイ

1 アオキ 2 アカギ 3 アカマツ
4 アコウ 5 アジサイ 6 アセビ
7 アベリア 8 アラカシ 9 イチイ
10 イヌシデ 11 イヌツゲ 12 イヌマキ
13 イロハモミジ 14 ウバメガシ 15 ウメ
16 エゴノキ 17 エゾマツ 18 エゾヤマザクラ
19 エノキ 20 エンジュ 21 オオデマリ
22 カイズカイブキ 23 カクレミノ 24 ガジュマル
25 カツラ 26 カヤ 27 カリン
28 カルミヤ 29 カンヒザクラ 30 キョウチクトウ
31 キンモクセイ 32 クスノキ 33 クチナシ
34 クヌギ 35 クロガネモチ 36 クロマツ
37 ゲッケイジュ 38 ケヤキ 39 コウヤマキ
40 コデマリ 41 コナラ 42 コブシ
43 サカキ 44 ザクロ 45 サザンカ
46 サツキツツジ 47 サルスベリ 48 サワラ
49 サンゴジュ 50 シダレヤナギ 51 シマトネリコ
52 シモツケ 53 シャリンバイ 54 シラカシ
55 シラカンバ 56 ジンチョウゲ 57 スギ
58 スダジイ 59 センリョウ 60 ソメイヨシノ
61 タイサンボク 62 タブノキ 63 チャボヒバ
64 デイゴ 65 トウカエデ 66 ドウダンツツジ
67 トキワマンサク 68 トチノキ 69 トベラ
70 ナツツバキ 71 ナナカマド 72 ナンテン
73 ニシキギ 74 ニセアカシア 75 ネズミモチ
76 ネムノキ 77 ハギ 78 ハクモクレン
79 ハナカイドウ 80 ハナスホウ(ハナズオウ) 81 ハナミズキ
82 ヒイラギ 83 ヒイラギナンテン 84 ヒサカキ
85 ヒノキ 86 ヒマラヤスギ 87 ヒメシャラ
88 ヒヨクヒバ(イトヒバ) 89 ピラカンサ 90 フクギ
91 ブラシノキ 92 プラタナス 93 ブルーベリー
94 ベニカナメモチ 95 ボケ 96 ポプラ
97 マサキ 98 マテバシイ 99 マンサク
100 マンリョウ 101 ムクゲ 102 ムクノキ
103 メタセコイア 104 モクマオウ 105 モチノキ
106 モッコク 107 モモ 108 ヤブツバキ
109 ヤマブキ 110 ユキヤナギ 111 ユズリハ
112 ユリノキ 113 ライラック 114 レンギョウ類
115 ロウバイ

※ 114「レンギョウ類」は、レンギョウ・シナレンギョウ・チョウセンレンギョウのいずれか。「ハナスホウ」は試験問題の表記のまま、かっこ内にハナズオウと添えた

出典: 同上 第2表(F〜Tの樹木)

樹種は、現場で覚えつつ、神代植物公園など、樹名板のある公園で勉強しました。

 

学科試験 ― 50問・1時間40分、7つの科目

1級の学科試験は、真偽法(正しいか誤りかを答える)のA群25問と、多肢択一法(4つから1つを選ぶ)のB群25問の、計50問です。試験時間は1時間40分で、マークシートに答えます。合格基準は、原則として100点満点で65点以上です。

出題の範囲は、厚生労働省の試験の基準で、次の7つの科目と決められています。令和7年度の問題50問を、当社がこの7つに分けて数えた目安も添えました。

科目 主な範囲(細目から) 令和7年度の問題数(当社が数えた目安)
施工法 造園工事の機械と道具、施工計画と段取り、地割り・地ごしらえ・植栽・垣根・石組み・園路などの工法、剪定・病害虫防除・施肥などの管理、玉掛け、附帯工事 16問
材料 造園樹木(増殖を含む)、地被植物、草花、土壌と土壌改良材、肥料、農薬、垣根と支柱の材料、庭石と石材、石造添景物 など 11問
庭園及び公園 庭園と公園の種類・構成・特徴、植栽・垣根・石組み・つくばい・築山・園路などの主要施設 7問
設計図書 平面図・立面図・断面図・透視図の作り方、積算と見積り 5問
測量 測量器械の種類と使い方、平板測量・レベル測量・支距測量 5問
安全衛生 労働安全衛生法の関係条項、機械・工具の危険性、保護具、作業手順、危険予知活動 など 4問
関係法規 都市公園法・自然公園法・建設業法のうち造園工事に関するところ 2問

出典: 厚生労働省職業能力開発局「造園技能検定試験の試験科目及びその範囲並びにその細目」(平成21年3月)、中央職業能力開発協会編「令和7年度技能検定 1級造園(造園工事作業)学科試験問題」。科目への分け方は、問題の主題から当社が判断したもの

1級造園技能士 学科試験 科目 問題数 施工法 材料 庭園 測量 安全衛生

令和7年度の1級の学科試験 科目ごとの問題数(当社が数えた目安。中央職業能力開発協会の学科試験問題と厚生労働省の試験科目をもとに当社作図)

施工法と材料で27問と、半分を超えます。剪定の時期や切り方、支柱、根回し、土壌改良、肥料などの問題が並びます。測量・設計図書・安全衛生も合わせて14問(約3割)あり、測量の器械、製図の記号、積算、労働安全衛生法の数字などが問われています。

公開サイトには、学科試験の正解表も載っています。過去の問題と正解を見比べて、出る分野の幅を知っておくことが、準備の手がかりになります。

 

1級を取った後 ― 現場で任される仕事

1級造園技能士は、造園工事業の一般建設業の主任技術者・営業所技術者になることができ、公共工事の入札で会社が受ける経営事項審査では1人2点になります。造園工事の実務の経験が10年以上、職長の経験が3年以上あれば、登録造園基幹技能者の講習に進むこともできます。

私自身は、1級を取ってから、竹垣・石組み・植栽を時間の中で仕上げることに自信がつき、任される仕事の幅が広がりました。株式会社トシ・ランドスケープには、1級造園技能士が在籍しています。竹垣工事や建仁寺垣のように、1級の課題と重なる仕事も手がけています。資格を取った社員には資格手当があります。

造園の仕事に関心のある方からのご応募を、採用情報のページでお待ちしています。

 

よくある質問(Q&A)

Q1. 1級造園技能士は、何年の経験があれば受けられますか?

A. 造園の実務の経験が7年以上あれば受けられます。2級に合格していれば、その後の実務の経験が2年以上、3級に合格していれば、その後の実務の経験が4年以上で受けられます(職業能力開発促進法施行規則)。

Q2. 1級の実技試験は、どのような課題ですか?

A. 令和7年度は、幅2.5m・奥行2mの区画に、竹垣・蹲踞・飛石と関守石・延段を施工図どおりに作り、景石3個と植栽を自由に配置して、植えた中木を小透かし剪定する課題でした。標準時間は3時間、打切り時間は3時間30分です。

Q3. 実技試験の課題は、毎年変わりますか?

A. 公開サイトで見られる令和5年度から7年度までの1級の課題は、施工図と仕様が同じでした。ただし課題は年度で変わることがあるので、受検する年に公表される試験問題で確かめる必要があります。

Q4. 実技試験には、何を持っていきますか?

A. 試験問題の使用工具等一覧表に書かれた工具(巻尺、のこぎり、竹割り、くり針、こうがい板、目地ごて、スコップなど)と、作業服・ヘルメットなどです。令和7年度は、筧(こまがしら)と関守石も、受検者が作って持っていくことになっていました。

Q5. 1級の判断等試験では、何種類の中から出ますか?

A. 令和7年度は、1級だけの第1表46種から5種、1級・2級の第2表115種から15種の、計20種類が出る形でした。試験時間は10分で、1本の判定時間は30秒です。

Q6. 1級の学科試験は、どのような形式ですか?

A. 真偽法25問と多肢択一法25問の計50問を、1時間40分で解きます。科目は施工法・材料・庭園及び公園・設計図書・測量・安全衛生・関係法規の7つで、合格基準は原則として65点以上です。

 

株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊

 

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