「かけづかFARM」
コンポストボックスを
地域のこどもたちと一緒に作りました。
週末DIYのお父さんのような気持ちで
こどもたちと貴重な体験を
共有する事が出来ました。
学校の菜園「かけづかFARM」で使う木製のコンポストボックスを、地域のこどもたちと一緒に作った記録です。給食から出る食物残渣を堆肥にして菜園で生かす取り組みについて、コンポスト(堆肥化)のしくみと、学校給食から出る食品廃棄物の調査を、国や研究機関の資料をもとに書き添えます。
地域のこどもたちと木製のコンポストボックスづくり
こどもたちも終始大興奮でした👧🏻🧒🏻
写真は、木枠のネジ留め、波板の蓋の取り付け、できあがった箱の運搬と設置の様子です。
給食の食物残渣を堆肥にして、学校の菜園へ
学校の給食から出る食物残渣を
コンポストボックスの中の微生物(komham菌)の力で
堆肥化し学校の菜園で循環されていく
とても素晴らしい試みだと思います。

図: 給食の食物残渣を学校の菜園で生かす流れ(この記事の取り組みを図にしたもの。箱の中のしくみの出典: 牛久保明邦「食品リサイクル肥料の製造とその効果」、埼玉県農林総合研究センター「生ごみ堆肥の簡易な熟度診断」をもとに当社作成)
学校給食から出る食品廃棄物について、環境省は2015年に全国の市区町村の教育委員会を対象に調査を行っています。平成25年度の推計で、児童・生徒1人当たりの年間の発生量は約17.2kgでした。
| 項目 | 環境省の調査(平成25年度の推計) |
|---|---|
| 児童・生徒1人当たりの年間の発生量 | 約17.2kg(調理残さ5.6kg、食べ残し7.1kg、その他4.5kg) |
| 食べ残しの割合(残食率) | 平均約6.9%(把握している市区町村の平均) |
| 再生利用(リサイクル)の割合 | 約59% |
| 処理の方法の内訳 | 肥料化40%、飼料化18%、焼却38%、そのほか4% |
出典: 環境省「学校給食から発生する食品ロス等の状況に関する調査結果について」(2015年4月28日)、環境省「食品ロスの削減及び食品リサイクルをめぐる状況 参考資料」(2016年9月)スライド27・28
食品の廃棄物を肥料や飼料の原材料として利用することは、2000年に制定された食品リサイクル法(食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律)で「再生利用」と定められています。環境省の学校給食のモデル事業(2015年度)では、給食の調理くずや食べ残しを堆肥にして、その堆肥で学校の教材園の作物を育て、授業の題材にした札幌市の例や、児童が給食の残菜を肥料にして大豆を育て、みそに加工した恵那市の例が紹介されています。
文部科学省の「食に関する指導の手引」(第二次改訂版、2019年3月)も、子どもたちが食品ロスの視点を持つことを学校の食育のねらいの中に書いています。給食の残渣が堆肥になり、菜園の土に戻っていく様子を目の前で見られることは、こうした学びの入口にもなります。
コンポスト(堆肥化)のしくみ
コンポストボックスの中では、空気(酸素)のある状態で働く好気性の微生物が、生ごみの有機物を分解します。分解のときに出る熱で温度が上がり、水分が蒸発して、病原菌や雑草の種子が死んだり働かなくなったりして、衛生的な堆肥になります。空気が足りないと、悪臭のもとになる嫌気性の発酵に傾きます。
堆肥化をうまく進める条件の目安を、農林水産省のサイトに載っている資料から表にしました。数値は資料や原料によって幅があります。
| 条件 | 生ごみの堆肥化の目安 |
|---|---|
| 空気(酸素) | 好気性の微生物が働くよう通気をよくする、空気が足りないと悪臭の出る嫌気性の発酵になりやすい |
| 水分 | 生ごみは水分80〜85%と多いので、副資材などで55〜65%程度に調整する |
| C/N比(炭素と窒素の比) | 生ごみは10〜25、副資材などと合わせて30以下にする |
| 温度 | 条件が整うと2〜5日の間に65℃を超え、数日続いたあとに下がる |
出典: 牛久保明邦「食品リサイクル肥料の製造とその効果 -食品リサイクルコンポストを中心に-」(農林水産省「食品リサイクル肥料の利用促進に向けた意見交換会」資料、2020年1月)p.2・p.6・p.13・p.14・p.16
できた堆肥は、十分に熟してから使うことが大切です。埼玉県農林総合研究センターは、未熟な生ごみ堆肥は植物の生育を抑えると注意を促しています。
ご一緒させていただいた皆様
恵比寿新聞 高橋さん
恵比寿じもと工務店 カトウさん
ご一緒させて頂きました皆様
どうもありがとうございました。
まとめ
学校の菜園「かけづかFARM」のコンポストボックスを、地域のこどもたちと一緒に作りました。給食から出る食物残渣を、箱の中の微生物の力で堆肥にして、学校の菜園で循環させる取り組みです。堆肥化は、空気・水分・炭素と窒素のバランスを整えると、微生物の熱で進みます。
株式会社トシ・ランドスケープ
恵比寿新聞さんの記事もご紹介します。
「学校から出る給食の残渣を肥料に堆肥化するコンポストボックスを加計塚小学校に設置」
よくある質問
Q1. コンポストボックスでは、何が生ごみを堆肥にするのですか。
空気のある状態で働く好気性の微生物が、生ごみの有機物を分解します。分解のときに出る熱で温度が上がり、水分が蒸発して堆肥になります。
Q2. 学校給食からは、どのくらいの食品廃棄物が出ていますか。
環境省の調査では、平成25年度の推計で、児童・生徒1人当たり年間約17.2kgでした。そのうち約59%が肥料化や飼料化などで再生利用されています。
Q3. できた堆肥は、すぐに菜園で使えますか。
十分に熟してから使います。埼玉県農林総合研究センターは、未熟な生ごみ堆肥は植物の生育を抑えるとしています。
出典・参考情報
・環境省「学校給食から発生する食品ロス等の状況に関する調査結果について(お知らせ)」(2015年4月28日)
・環境省「食品ロスの削減及び食品リサイクルをめぐる状況 参考資料」(中央環境審議会 食品リサイクル専門委員会ほか合同会合、2016年9月8日)
・牛久保明邦「食品リサイクル肥料の製造とその効果 -食品リサイクルコンポストを中心に-」(農林水産省 食品リサイクル肥料の利用促進に向けた意見交換会 資料、2020年1月30日)
・埼玉県農林総合研究センター「生ごみ堆肥の簡易な熟度診断」
・食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(平成12年法律第116号、e-Gov 法令検索)
・文部科学省「食に関する指導の手引-第二次改訂版-」(2019年3月)
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