樹上作業の安全は、木に登る前の段取りで多くが決まります。連載「アーボリストの基礎」の第11回では、悪天候と雷、電線、周りの人と車、救助の準備について、日本の法令を先に、そのうえで国際アーボリカルチャー協会(ISA)などの海外の基準を、樹木医が解説します。
この連載をお読みいただく前に
この記事は、ツリークライミングの仕組みと安全の考え方を紹介するものです。登り方や結び方の手順は載せていません。樹上での作業は、資格と経験のある指導者のもとで訓練を受けてから行うもので、記事だけを手がかりに木に登ることは、重大な事故につながるため決して行わないでください。
第2回では、登る前に確かめる4つ(木を見る・周りを見る・全員で打合せる・救助と連絡を決める)を紹介し、第10回では「木を見る」を掘り下げました。今回は、第2回では短くしか触れられなかった天候と雷、電線、救助の準備を中心に書きます。どれも、その日に登るかどうかを決める条件です。現場で何をどう確かめるかは、指導者が現場で直接教えます。
段取りは「調べる・決める・伝える」― 日本の決まりの流れ
日本の労働安全衛生規則は、ロープで体を支えて行う高所の作業(ロープ高所作業)について、作業の前の段取りを順に定めています。樹上作業にどの決まりが当たるかは第20回で書きますが、流れそのものは樹上作業の段取りと重なります。
- 調べて記録する: 作業する場所とその下の状況、支持物の位置と状態など(第539条の4)
- 作業計画を定める: 作業の方法と順序、作業する人数、物の落下による危険を防ぐ措置、事故が起きたときの応急の措置など(第539条の5)
- 関係者に知らせる: 決めた計画を、作業する人たちに知らせる(第539条の5)
- 作業指揮者を決める: 計画に沿って指揮させる(第539条の6)
- その日の点検: ロープ・墜落制止用器具・保護帽(第539条の9。第8回で書きました)

登る前の段取りの流れ
日本の現場で行われてきた危険予知(KY)活動は、このうち「決める・伝える」を全員で行う場です。海外では、ISA が事務局を務める米国の樹木作業の安全基準 ANSI Z133 の改訂案(2024年1月の公開レビュー版)が、作業の前に責任者が危険を洗い出して手立てを確かめ、作業前の打合せ(job briefing)で全員と共有するよう求めています(中身は第2回)。当社でも、作業の前に全員で危険と段取りを確かめてから始めます。
樹下と周りを守る立入禁止(第530条・第537条)、海外の改訂案の「作業の前に車と歩行者の管理を整える」「枝を落とす前に落下区域を決める」「指示と返事を備えた合図を全員で決める」も、登る前に整えるもので、第2回で書いたとおりです。

建物の壁のすぐ前の木で作業する職人
天候 ― 悪天候のときは作業をしない
日本の法令
労働安全衛生規則は、条文が定める高さ以上の箇所で作業を行う場合に、強風・大雨・大雪などの悪天候のため作業の実施に危険が予想されるときは、その作業を行わせてはならないと定めています(第522条)。伐木や造材などの作業(造林等の作業)にも、同じ趣旨の決まりがあります(第483条)。第522条は、樹上作業を名指ししてはいません。
労働局の周知資料には、強風・大雨・大雪のそれぞれに数値の基準が示されています。同じ資料は、注意報などが出て荒れると予想される場合も悪天候に含むと説明し、群馬労働局は、早めに中止を決めること、再開するときは作業する箇所を点検することを呼びかけています。数値の線を越えたかどうかより先に、「危険が予想されたら行わない」というのが条文の考え方です。2025年4月からは、悪天候のときに作業をさせない決まりの対象が、同じ場所で働く一人親方や他社の作業員などにも広がりました。
海外の基準
海外では、ANSI Z133 の改訂案が、通電している電線の近くでの樹木作業を、雷雨・強風・吹雪・着氷の嵐などのときは行わないと定め、強風には風速の数値の基準を示しています。電線と関係しない一般の樹上作業を天候で止める条は、改訂案の本文には見当たりませんでした。ISA の木登りの資格(ISA Certified Tree Climber)の試験の範囲は、緊急時の対応の知識に「極端な天候(extreme weather)」を挙げ、技能として環境の危険を評価することを求めています。
| 項目 | 日本(労働安全衛生規則と労働局の資料) | 海外(ANSI Z133 改訂案) |
|---|---|---|
| 対象の作業 | 条文が定める高さ以上の箇所での作業(第522条)、造林等の作業(第483条) | 通電している電線の近くでの樹木作業 |
| 挙がっている天候 | 強風、大雨、大雪など | 雷雨、強風、吹雪、着氷の嵐など |
| 数値の基準 | 労働局の資料に、強風・大雨・大雪の基準がある | 強風について、風速の基準がある |
出典: 労働安全衛生規則(e-Gov 法令検索)、神奈川労働局 藤沢労働基準監督署・群馬労働局の資料、ANSI Z133 改訂案(第2回公開レビュー版、2024年1月)。数値は載せていません
雷 ― 法令に名前は無くても、木の上は避ける場所
第522条の条文に挙がっているのは強風・大雨・大雪で、雷の名前はありません。「など」に雷が含まれるかを示した公的な解釈も、今回は確かめられませんでした。一方で気象庁は、雷から身を守るための案内で、次のように呼びかけています。
- 雷鳴が聞こえるなど雷雲が近づく様子があれば、落雷が差し迫っていると考える
- すぐに、建物や自動車の中などの安全な空間へ避難する
- 雷は、近くに高いものがあると、それを通って落ちやすい
- 高い木の近くは特に危険なので、木から離れる(離れる距離の目安も示されている)
- 雷が止んでも、しばらく待ってから動く(待つ時間の目安も示されている)
樹上の職人は、雷が通りやすい「高いもの」の中にいて、地上の仲間も木の根元にいます。海外の基準では、ANSI Z133 の改訂案の本文に「lightning(雷)」の語は無く、「雷雨(thunderstorm)」が、電線の近くの作業を止める悪天候の例として出てくるだけです。
当社では、雷鳴が聞こえる、雷雲が近づくなどの気配があれば登りません。樹上にいるときは作業を止めて地上に戻り、木から離れて、車などの安全な空間に移ります。法令の条文に雷の名前が無いことは、木の上に残る理由にはならないと考えています。
電線 ― 触れなくても危ない
日本の法令と電力会社の案内
労働安全衛生規則は、架空の電線などの充電電路(電気が通っている電線や設備)に近い場所で、工作物の建設や修理などの作業をする場合に、感電の危険が生じるおそれがあるときは、電線の移設、感電を防ぐ囲い、絶縁用防護具の装着のどれかの措置をとり、それらが著しく難しいときは監視人を置いて作業を監視させるよう定めています(第349条)。条文は樹木の剪定や伐採を名指ししておらず、どの決まりが当たるかは第20回で整理します。
東京電力パワーグリッドは、クレーンなどを使う人に向けた資料で、電線の近くで作業するときは必ず前もって電力会社へ連絡するよう求め、安全な離れの確保などが規則と行政の通達で求められていると説明しています。鉄塔の送電線は近づいただけで放電し、感電することがある、とも書いています。樹木の作業向けではありませんが、電気の性質は木の上でも同じです。
当社では、電線の近くの木の作業は、前もって電力会社に連絡し、相談してから行います。

電線に接する枝を、地上から指さして確かめる樹木医
海外の基準
海外では、ANSI Z133 の改訂案が電気の危険に一つの章を充て、下の表のような決まりを並べています。とくに大事なのは、直接触れなくても、木の部分や道具、体を通した間接の接触で重い傷害や死亡が起きること、人の体も植物も電気を通すこと、ゴム手袋などは保護にならないとみなすことです。体と、メインロープや投げ綱を含む道具は、数値の基準で決められた最小接近距離の内側に入れません。ISA の Tree Climber の試験の範囲も、作業区域の電気の危険の点検と、天候と電気設備の関係を求めています。

電線と天候の関係(ANSI Z133 改訂案 4.1.2・4.1.5、東京電力パワーグリッド「感電災害を防ぐために」をもとに当社作成)
| 項目 | 日本(労働安全衛生規則と電力会社の案内) | 海外(ANSI Z133 改訂案と ISA) |
|---|---|---|
| 登る前に見る人 | 第349条は樹木作業を名指ししていない、電力会社へ前もって連絡する(電力会社の案内) | 電気の危険を見分ける訓練を受けた資格のあるアーボリストが現場を点検する |
| 近づかないための備え | 電線の移設、囲い、絶縁用防護具、監視人のどれか(第349条) | 最小接近距離を保つ、基礎の教育だけの人は電気の危険がある所で作業しない |
| 天候 | 悪天候で危険が予想されるときは作業をさせない(第522条) | 電線は天候でたるみ揺れる、悪天候では電線の近くの作業をしない、嵐のときはすべての電線を通電しているものとして扱う |
| 確かでないとき | 電力会社に連絡し、打合せる | 電気設備の所有者・運用者に相談してから作業する |
出典: 労働安全衛生規則(e-Gov 法令検索)、東京電力パワーグリッド「感電災害を防ぐために」、ANSI Z133 改訂案(第2回公開レビュー版、2024年1月)、ISA Certified Tree Climber の試験の範囲。距離の数値は載せていません
電線や建物に囲まれた都市の高木の事情は、高木・特殊伐採とケーブリングの連載の第1回に書いています。
救助の準備 ― 決まっていなければ登らない
救助の準備が無い現場では登らない。この連載の決まりです。第2回で挙げた「一人では登らない」「誰がどう動くか」「救急に場所をどう伝えるか」を支える決まりを、ここで掘り下げます。救助の手順は、この記事にも、救助の備えを書く第19回にも載せません。
日本の決まり
日本の規則は、ロープ高所作業の作業計画に、労働災害が起きたときの応急の措置を書いて関係者に知らせ(第539条の5)、計画に沿って指揮する作業指揮者を決めるよう定めています(第539条の6)。事故の後ではなく、登る前の計画の段階で決めておく順番が、条文の形になっています。厚生労働省の林業の現場向けのガイドラインは、緊急時の連絡、けが人の運び出しと医療機関への移送の方法、救急用品を前もって決めて全員に知らせるよう求めています。山林向けの決まりですが、住宅地や公園でも、救急の車がどこから入り、どこでけが人を引き継ぐかを先に決めておく考え方は同じだと私は考えています。
海外の基準
ANSI Z133 の改訂案は、緊急時の手順と備えに一つの節を充て、下の表のような備えを求めています。ISA Certified Tree Climber の試験の範囲も、緊急時の行動計画(emergency action plan)、樹上の救助、極端な天候を知識に挙げ、樹上の救助の調整や救急隊との連絡を技能として求めています。救助は、登れる人がいれば何とかなるものではなく、計画と連絡と訓練の組み合わせだということです。
| 登る前に決めておくこと | 日本の決まり | 海外の基準 |
|---|---|---|
| 事故のときに誰がどう動くか | 作業計画に応急の措置を書いて知らせる(第539条の5)、作業指揮者(第539条の6) | 救助の判断を迫られうる人は、救助の訓練と、救助そのものの危険を見分ける訓練を受ける(ANSI Z133 改訂案) |
| 救急への連絡と、現場への道 | 緊急時の連絡の方法、運び出し、医療機関への移送を前もって決める(林業のガイドライン) | 全員が緊急通報を含む対応を教わる(ANSI Z133 改訂案)、救急隊との連絡(ISA の試験範囲)、場所と道を伝えられるようにする(英国 HSE) |
| 救急用品と応急手当 | 救急用品を前もって決める(林業のガイドライン) | 救急箱、応急手当と心肺蘇生の訓練を受けた人を置く(ANSI Z133 改訂案) |
| 地上にいる人 | 作業する人数を作業計画に書く(第539条の5) | 一定より高い所の作業では、緊急時の手順の訓練を受けた2人目を、目か声で連絡の取れる範囲に置く(ANSI Z133 改訂案)、地上の1人はすぐに救助できる力量と装備を備える(英国 HSE) |
| 現場の生き物 | 当たる条文は今回確かめられていない | 刺す虫・咬む虫・毒のある植物の見分け方、予防、応急手当を教える(ANSI Z133 改訂案) |
出典: 労働安全衛生規則(e-Gov 法令検索)、厚生労働省「林業の作業現場における緊急連絡体制の整備等のためのガイドライン」、ANSI Z133 改訂案(第2回公開レビュー版、2024年1月)、ISA Certified Tree Climber の試験の範囲、英国 HSE。救助の手順は載せていません

横枝の先で剪定する樹上の作業員と、見上げる地上の作業員
日本の現場で刺す虫といえば、まずハチです。ペツルの樹木作業のカタログは、ハチに襲われたときなどにすぐに降りられる、というシステムの考え方に触れています。緊急時の備えは、どんなシステムで登るかを選ぶ段階から始まっているということです。システムの仕組みは第12回と第13回で書きます。
「登らない」と決める場面 ― 一覧
ここまでの決まりを、「登らない」と決める場面として一覧にします。どれか一つでも当てはまれば、まだ登りません。
| 場面 | 日本の決まり・資料 | 海外の基準・資料 |
|---|---|---|
| 強風・大雨・大雪などで危険が予想される | 規則第522条・第483条、労働局の資料 | ANSI Z133 改訂案(電線の近くの作業)、ISA の試験範囲(極端な天候) |
| 雷の気配がある | 気象庁「雷から身を守るには」 | ANSI Z133 改訂案(電線の近くの作業で雷雨) |
| 電線に近く、安全な離れが保てない | 規則第349条、電力会社の案内 | ANSI Z133 改訂案(電気の章) |
| 木の状態に疑問がある | 規則第539条の4(支持物の状態を調べる) | ANSI Z133 改訂案(詳しく調べるまで作業を始めない) |
| 救助と緊急時の段取りが決まっていない | 規則第539条の5(応急の措置)、林業のガイドライン | ANSI Z133 改訂案(緊急時の手順と備え)、ISA の試験範囲(緊急時の行動計画) |
| 地上の役がそろっていない、合図が決まっていない | 規則第539条の5(人数)・第539条の6(作業指揮者) | ANSI Z133 改訂案(2人目の配置、指示と返事) |
出典: 本文に挙げた各資料(表の「規則」は労働安全衛生規則)。日本の法令が樹上作業を名指ししていない所は、条文が対象とする作業をそのまま書いています(どの決まりが当たるかは第20回)
職人の視点 ― 止めるのも段取りのうち
現場での経験から言うと、木の上の風は、地上で感じる風とは違います。地上ではそよ風に思えても、梢の近くでは木全体がゆっくり揺れていることがあります。雨のあとの樹皮は乾いているときより滑りやすく、苔の付いた幹ではなおさらです。天気予報だけでは決めきれない所を、私は木と空を見て確かめるようにしています。
私の感覚では、段取りの中でいちばん難しいのは、止めると決めることです。お客様と約束した日で、準備も整い、職人もそろっている。そこで空の様子が変わってきたとき、「もう少しだけ」という気持ちが働きます。だから当社では、止めるかどうかは作業の責任者が決め、新人でも「おかしい」と思ったら声に出してよい、ということを登る前に確かめ合います。お客様に予定を変えていただくお願いも、段取りの一部だと考えています。
新人のための確認
この回で覚える名前
- 作業計画・作業指揮者・応急の措置(労働安全衛生規則の言葉)
- 悪天候(強風・大雨・大雪など)と、悪天候時の作業禁止
- 充電電路と、絶縁用防護具・監視人
- 最小接近距離(電線に近づいてよい限り)
- 緊急時の行動計画(emergency action plan)
- 危険予知(KY)と、作業前の打合せ(job briefing)
理解しておく考え方・決まり
- 悪天候で危険が予想されるときは登らない。注意報などで荒れると予想されるときも含む
- 雷の気配があれば登らない。木の上と木の近くは、雷のときに避ける場所
- 電線は触れなくても危ない。木・道具・ロープ・体を通しても電気は流れる。ゴム手袋では守れない
- 電線は天候でたるみ、揺れる。嵐のあとは、いつもと違う危険がある
- 救助と緊急時の段取りは、登る前に決める。決まっていなければ登らない
- 止めるのも段取りのうち。おかしいと思ったら声に出す
指導者のもとで習う項目
- 当社の現場での天候の確かめ方と、中止の決め方
- 電線の近くの木の作業の進め方と、電力会社への連絡
- 作業前の危険予知(KY)の進め方
- 緊急時の連絡と、救助のときの自分の役割
- 応急手当と心肺蘇生
よくある質問(Q&A)
Q1. 雨や風の強い日でも、木に登って作業をしますか?
A. 悪天候で危険が予想されるときは、樹上作業を行いません。労働安全衛生規則は、高い箇所での作業について、強風・大雨・大雪などの悪天候のため危険が予想されるときは作業を行わせてはならないと定めています(第522条。条文は樹上作業を名指ししていません)。労働局の資料は、実際に荒れている場合だけでなく、注意報などで荒れると予想される場合も含むと説明しています。
Q2. 雷が鳴ったら、木の上の作業はどうするのですか?
A. 気象庁は、雷鳴が聞こえるなど雷雲が近づく様子があれば落雷が差し迫っていると考え、建物や自動車の中などの安全な空間へ避難するよう呼びかけ、高い木の近くは特に危険だとしています。法令の条文に雷の名前はありませんが、木の上はその危険な場所そのものです。当社では、雷鳴が聞こえる、雷雲が近づくなどの気配があれば登りません。樹上にいるときは作業を止めて地上に戻り、木から離れて、車などの安全な空間に移ります。
Q3. 電線の近くの木を剪定するときは、何に気をつけるのですか?
A. 電線は、触れなくても危ないということです。日本の規則は、電線に近い場所の作業で感電のおそれがあるとき、電線の移設・囲い・絶縁用防護具・監視人のどれかの措置を求め(条文は樹上作業を名指ししていません)、電力会社は前もって連絡するよう呼びかけています。海外では、米国の安全基準 ANSI Z133 の改訂案が、訓練を受けた人が作業の前に電気の危険を点検すること、決められた最小接近距離を保つこと、ゴム手袋などは保護にならないことを定めています。
Q4. 樹上作業の救助の準備とは、何を決めておくことですか?
A. 事故のときに誰がどう動くか、救急への連絡と現場への道、救急用品と応急手当、地上に置く人などを、登る前に決めて全員で共有することです。日本の規則は、ロープで体を支えて行う高所の作業の作業計画に、事故のときの応急の措置を書くよう定めています。海外では、ANSI Z133 の改訂案が救助の訓練や緊急時の備えを求めています。救助の手順は、指導者のもとで訓練して身に付けるものです。
Q5. この記事を読んで、自分で木に登ってもよいですか?
A. 記事だけを手がかりに木に登ることは、重大な事故につながるため行わないでください。この連載は仕組みと安全の考え方を紹介するもので、登り方や結び方の手順は載せていません。樹上での作業は、資格と経験のある指導者のもとで訓練を受けてから行うものです。高い木の手入れでお困りの場合は、専門の業者にご相談ください。
出典・参考情報
- e-Gov 法令検索「労働安全衛生規則」(第349条、第483条、第522条、第530条、第537条、第539条の4〜第539条の6、第539条の9)
- 神奈川労働局 藤沢労働基準監督署「降雨及び強風等による労働災害防止の徹底について」、群馬労働局「悪天候時の作業中止について」
- 厚生労働省・東京労働局「2025年4月から事業者が行う退避や立入禁止等の措置について」
- 厚生労働省「林業の作業現場における緊急連絡体制の整備等のためのガイドライン」(令和2年1月31日 改正)
- 厚生労働省 職場のあんぜんサイト「危険予知訓練(KYT)」
- 気象庁「雷から身を守るには」
- 東京電力パワーグリッド「感電災害を防ぐために」
- International Society of Arboriculture「ANSI Z133 改訂案(第2回公開レビュー版、2024年1月)」(最新版は Z133-2026。本文の記述は改訂案による)
- International Society of Arboriculture「ISA Certified Tree Climber Examination Outline」
- Health and Safety Executive(英国)「Aerial work」「First aid and emergency procedures」
- ペツル「ツリーケア カタログ 2026」(日本語版)
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次回の第12回からは、登るシステムの回に入ります。最初は、枝に掛けたロープの両端を使う動くロープのシステム、MRS(DdRT)の仕組みを取り上げます。
この連載をお読みいただく方へ
この記事は、ツリークライミングの仕組みと安全の考え方を紹介するものです。登り方や結び方の手順は載せていません。樹上での作業は、資格と経験のある指導者のもとで訓練を受けてから行うもので、記事だけを手がかりに木に登ることは、重大な事故につながるため決して行わないでください。
株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊
※ 「アーボリスト」は、株式会社ツリークライミングワールドの登録商標です。当社の記事では、樹木の手入れを専門とする職業(英語の arborist)を指す言葉として使っています。
※ 「ツリークライミング」は、株式会社ツリークライミングワールドの登録商標です。当社の記事では、ロープとハーネスで樹木に登って作業する技術を指す言葉として使っています。
連載「アーボリストの基礎」のすべての回は、連載の一覧からご覧いただけます。

































