今年より弊社の事業「都市型農業」として、
幼稚園の屋上で野菜作りをスタートします🍅
この記事は、当社が2020年に始めた「都市型農業」の取り組みのお知らせです。幼稚園の屋上での野菜作りと、恵比寿ガーデンプレイスの畑づくりのための畑土の客土工事の技術サポートについて、関係する法律や行政の資料の説明を書き添えます。
幼稚園の屋上で「植える 育てる 食べる」
子どもたちに
植える 育てる 食べる
の体験を通じて、命を育てる楽しさや難しさ、土や野菜に触れて五感を使って豊かな感性を
養って欲しいと思っています。
子どもたちだけでなく、お父さんお母さんにも子どもたちと同じ体験を通じて、
家族で野菜作りを楽しみながら食育について考え、感じ、楽しんでいただけるイベントも
企画していきたいと思っております。
コロナウィルスの影響もあり、本格始動は5月以降になるかと思いますが、
子どもたちの笑顔を通じて地域に明るい話題をお伝え出来ればと思います。

幼稚園の屋上。木枠で区切った区画の縁で作業するスタッフ

屋上の木枠の区画の全景
都市の農業が果たす役割──都市農業振興基本法
都市の中の農業について、国は「都市農業振興基本法」(平成27年法律第14号)を定めています。この法律は、都市農業を「市街地及びその周辺の地域において行われる農業」とし、新鮮な農産物を届けることのほかに、防災、良好な景観の形成、国土と環境の保全、都市の住民が身近に農作業に親しみ、農業について学べる場、住民どうしの交流の場など、多様な機能を果たしていると定めています(第2条・第3条)。
子どもたちが土や野菜に触れる屋上の菜園は、法律がいう農地での営農とは別のものですが、身近に農作業に親しみ学ぶ場という点で、法律が挙げる役割と重なります。食育については、食育基本法が、食育を生きる上での基本であって知育・徳育・体育の基礎となるべきものと位置づけています。その後の屋上菜園の様子は「幼稚園 屋上菜園 植え付けイベント 東京都渋谷区」で、法律や幼稚園教育要領とあわせて紹介しています。
屋上で土を使うときの注意
屋上で土を使うときに気をつけたいのが重さです。埼玉県の「屋上・壁面緑化マニュアル」(平成21年3月)は、赤土や黒土などの自然の土の比重は1.6〜1.8程度で、屋上に10cm敷くと1㎡あたり160〜180kgになると説明しています。東京都環境局の「緑化計画の手引」も、植栽による荷重が建物の設計積載荷重を超えないよう注意すること、屋上の排水口を定期的に清掃することを挙げています。
恵比寿ガーデンプレイスの畑づくりと、畑土の客土
また、弊社が加入している都市型農業の野菜作りをされている
アーバンファーマーズクラブ様(UFC)から、
恵比寿ガーデンプレイスでの新たなプロジェクト
「恵比寿ガーデンファーム」
の畑作りの為の畑土客土工事の技術サポートのご依頼を頂きました。
畑土の土量は120㎥と
スケールも段違いでした。
今回は第一弾として60㎥の客土を行いました。
ダンプ車など大型車両が
畑の目の前まで入れない為、
警察署で道路使用許可申請
国土交通省 関東地方整備局で特車申請などをとり、
作業当日には車道を規制し、
25tラフタークレーン
15tトラック 4台
フレコンバックにて60㎥分
ので大掛かりな搬入作業となりました。
客土と畑土
「客土」は、植物を育てるために外から運び入れる土のことです。国土交通省の「公園緑地工事共通仕様書」(平成29年4月)は、植え込みに使う客土は植物の生育に適した土で、小石・ごみ・雑草などを含まないものとし、種類ごとに、畑土を「畑において耕作のおよんでいる深さの範囲の土壌」、黒土を「黒色でほぐれた火山灰土壌」と定めています。必要に応じて pH や有害物質の試験を行うことも書かれています。
道路使用許可と特殊車両通行許可
今回は、ダンプ車などの大型車両が畑の前まで入れないため、車道を規制し、クレーンでフレコンバッグの土を搬入しました。道路で作業をするときと、大きな車両で道路を通るときには、それぞれ別の許可が要ります。
| 許可 | 根拠 | 申請先 | どんなときに要るか |
|---|---|---|---|
| 道路使用許可 | 道路交通法 第77条 | 場所を管轄する警察署長(警察署の交通規制係) | 道路で工事や作業をするとき、警視庁は作業の例にクレーンを使った資材の搬出入を挙げている |
| 特殊車両通行許可(特車申請) | 道路法 第47条の2 | 道路管理者(国の道路は国土交通省の地方整備局など) | 車両の幅・重さ・高さ・長さなどが一般的な制限値を超えるとき、トラッククレーンなどの自走式の建設機械は構造が特殊な車両とされる |
出典: 道路交通法 第77条、警視庁「道路使用許可」、道路法 第47条・第47条の2、国土交通省関東地方整備局「特殊な車両とは」
クレーンで荷を吊るときの安全
移動式クレーンを使う作業について、クレーン等安全規則は、事業者があらかじめ作業の方法や作業する人の配置・指揮の系統を決めて周知すること(第66条の2)、運転の合図を決めること(第71条)、つり上げられている荷の下へ作業する人が立ち入ることを禁止すること(第74条の2)などを定めています。一般には、つり荷の下には人を入れずに作業するものとされています。また、つり上げ荷重1t以上のクレーンの玉掛け(荷にワイヤやベルトを掛ける作業)は、玉掛け技能講習を修了した人などに限られています(第221条)。

恵比寿ガーデンファームの畑の区画。木の板で囲っている(夜間)

夜間の搬入。クレーンでフレコンバッグを吊り上げる

クレーンのブームで、植え込みの上を越えてフレコンバッグを運ぶ

並木の上に伸びたクレーンのブーム(夜間)

クレーンで吊ったフレコンバッグ。手前はトラックの荷台

トラックの荷台で、フレコンバッグにクレーンのフックを掛ける
土の均し作業はUFCの有志の皆さんが
夜間にもかかわらず素晴らしいチームワークで
作業してくださっていました。
お近くにいらした際には是非お立ち寄り下さい。
また野菜作りに興味のある方は
アーバンファーマーズクラブに
お気軽にご相談ください。
ご依頼ありがとうございました。
コロナウィルス終息後の第2弾作業もよろしくお願い致します。
株式会社トシ・ランドスケープ
よくある質問
Q1. 客土とは何ですか?
A. 植物を育てるために外から運び入れる土のことです。国土交通省の公園緑地工事共通仕様書は、客土は植物の生育に適した土で小石やごみを含まないものとし、畑土・黒土などの種類ごとに定義しています。
Q2. 道路にクレーンを据えて資材を搬入するときは、どんな許可が要りますか?
A. 道路で作業をするときは、道路交通法 第77条にもとづき、場所を管轄する警察署長の道路使用許可が要ります。大きさや重さが一般的な制限値を超える車両で道路を通るときは、道路法 第47条の2にもとづく特殊車両通行許可が要ります。
出典・参考情報
・都市農業振興基本法(平成27年法律第14号)第1条〜第3条、農林水産省「都市農業の振興・市民農園について」
・食育基本法(平成17年法律第63号)前文
・埼玉県「屋上・壁面緑化マニュアル」(平成21年3月)p.8、東京都環境局「緑化計画の手引(令和7年版)」p.40
・国土交通省都市局「公園緑地工事共通仕様書」(平成29年4月)2-3-2 材料
・道路交通法 第77条、警視庁「道路使用許可」
・道路法 第47条・第47条の2、国土交通省関東地方整備局「特殊な車両とは」
・クレーン等安全規則 第66条の2・第71条・第74条の2・第221条、労働安全衛生法施行令 第20条
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