幼稚園 屋上菜園 植え付けイベント 東京都渋谷区

野菜 植え付け 幼稚園 屋上菜園

今年も幼稚園の屋上での野菜作りをスタートします。

東京都渋谷区の幼稚園の屋上菜園で、年長の子どもたちとトマト・キュウリ・ナス・オクラなどの野菜の苗を植え付けたイベントの記録です。幼稚園教育要領や食育基本法が子どもの「食」と自然体験をどう位置づけているか、植えた野菜の「科」と連作の考え方、屋上で野菜を育てるときの注意を、国や自治体の資料をもとに書き添えます。

「植える 育てる 食べる」の体験

こどもたちと
植える 育てる 食べる
の体験を通じて、
命を育てる楽しさや難しさ、
土や野菜に触れて五感を使って
豊かな感性を養って欲しいと
思っています。

文部科学省の幼稚園教育要領は、領域「環境」の内容に「身近な動植物に親しみをもって接し,生命の尊さに気付き,いたわったり,大切にしたりする。」を挙げ、領域「健康」の内容に「先生や友達と食べることを楽しみ,食べ物への興味や関心をもつ。」を挙げています。食育基本法の前文は、食育を「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」と位置づけ、子どもへの食育は心身の成長と人格の形成に大きな影響を及ぼすとしています。

同じ要領は、内容の取扱いで、自然の大きさ、美しさ、不思議さなどに直接触れる体験を通して、幼児の心が安らぎ、豊かな感情、好奇心、思考力、表現力の基礎が培われるとしています。食育基本法の前文も、「食」に関する体験活動などを通じて、自然の恩恵や「食」に関わる人々の活動への感謝の念や理解を深めることを求めています。この屋上菜園の「植える 育てる 食べる」の体験は、要領と法律が挙げるこうした体験に重なります。

年長さんと、夏野菜の苗の植え付け

今回は年長さんたちと一緒に、
トマト、キュウリ、ナス、オクラなどの
野菜の植え付けを一緒にしました。

植えた野菜の「科」と、連作の考え方

植えた野菜は、科で分けるとナス科・ウリ科・アオイ科の3つになります。農林水産省の食育の教材は、違う野菜でも同じ科の野菜だと、かかりやすい病気ややってくる害虫がかなり共通していると説明しています。同じ場所で同じ科の野菜を続けて作ると育ちが悪くなる「連作障害」が起きやすいのはこのためで、植える場所を年ごとに替える目安になります。

野菜 科 連作をあける目安(岡山県の表)
トマト ナス科 4〜5年間は別の作物をつくる
ナス ナス科 4〜5年間は別の作物をつくる
キュウリ ウリ科 2年間は別の作物をつくる
オクラ アオイ科 表に記載なし

出典: 農林水産省 教育ファーム教材「野菜の「科」を調べてみよう」(平成20年度)、農畜産業振興機構「今月のやさい:オクラ」、岡山県「野菜の年間栽培計画をたてよう!」(年数は原文に「あくまで目安」とある)

農林水産省の教材は、ナス科の野菜について「春に苗を植えるものが多い」としています。オクラはアフリカ原産で暑さに強く、公園などで見かけるタチアオイと同じアオイ科なので、よく似た大きな花をつけます(農畜産業振興機構)。

東京都調布市の市民農園の手引きは、ナスの植え付け時期を「5月の連休頃」、オクラは「5月中旬頃」に畑へ種をまくとしています。キュウリについては、連作を嫌うのでナス科野菜を作った区画は避けると書いています。

子どもたちだけでなく、
お父さんお母さんにも
こどもたちと同じ体験を通じて、
家族で野菜作りを楽しみながら
食育について考え、感じ、
楽しんでいただけるイベントも
企画していきたいと思っております。

幼稚園教育要領は、幼稚園の運営の留意事項として、保護者と幼児との活動の機会を設けることなどを通じて、保護者の幼児期の教育に関する理解が深まるよう配慮することも挙げています。

 

収穫したハーブ(ローズマリー、ラベンダー、ミント)なども
園の保護者の方向けに無料配布も不定期でしております。

ローズマリー・ラベンダー・ミント(ハッカ属)は、いずれもシソ科の植物です。

屋上で野菜を育てるときに気をつけること

東京都環境局の「緑化計画の手引」は、屋上の緑化について、建築物への影響を防ぐため、植栽による荷重が設計積載荷重を超えないよう注意すること、雨漏りを防ぐために屋上の排水口(ルーフドレン等)を定期的に清掃することを挙げています。既存の建物の屋上を緑化するときは、屋上の設計積載荷重や防水層の状態を事前に確かめることが重要だとしています。土を入れて野菜を育てる屋上菜園でも、同じ考え方が当てはまります。

こどもたちの笑顔を通じて
地域に明るい話題を
お伝え出来ればと思います。

株式会社トシ・ランドスケープ

まとめ

渋谷区の幼稚園の屋上菜園で、今年も年長さんたちと、トマト・キュウリ・ナス・オクラなどの野菜の植え付けをしました。植える・育てる・食べるの体験を通じて、命を育てる楽しさや難しさを感じ、土や野菜に触れて豊かな感性を養ってほしいと思っています。収穫したハーブは、園の保護者の方向けに不定期で配っています。

よくある質問

Q1. トマト・ナス・キュウリ・オクラは、何科の野菜ですか。

トマトとナスはナス科、キュウリはウリ科、オクラはアオイ科です。同じ科の野菜は、かかりやすい病気や害虫が共通していることが多いとされています。

Q2. 屋上で野菜を育てるとき、何に気をつけますか。

東京都環境局の手引きは、植栽による荷重が建物の設計積載荷重を超えないようにすることと、屋上の排水口を定期的に清掃することを挙げています。

出典・参考情報

・文部科学省「幼稚園教育要領」(平成29年告示)第1章 第6、第2章「健康」「環境」
・食育基本法 前文(e-Gov法令検索)
・農林水産省 教育ファーム教材「野菜の「科」を調べてみよう」(平成20年度)
・農畜産業振興機構「今月のやさい:オクラ」(2025年9月)
・岡山県「野菜の年間栽培計画をたてよう!」
・東京都調布市 農政課「市民農園 利用の手引き」(令和8年3月)p.25・27・28
・東京都環境局「緑化計画の手引」(令和7年版)p.40、「既存建築物屋上緑化事例集」
・GBIF Backbone Taxonomy(ローズマリー Salvia rosmarinus・ラベンダー Lavandula angustifolia・ハッカ属 Mentha の科)

 

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