恵比寿どろんこ山プレーパーク 受賞を機に始まる改修と、私たちの植栽改修 渋谷区恵比寿

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恵比寿ガーデンプレイスに隣接するえびすどろんこ山プレーパーク(渋谷区立恵比寿南一公園)は、子どもたちが「自分の責任で自由に遊ぶこと」を大切にしながら、時間や制約に縛られない遊びの中で、想像力や挑戦する心を育める貴重な場所です。
プレーリーダーがそっと寄り添い、「やってみたい」を支えてくれる。そんな文化が、恵比寿のまちの暮らしの中に息づいています。

恵比寿のまちに根づいてきた、プレーパークの歩み

恵比寿でのプレーパークの始まりは、2005年に渋谷区立加計塚小学校の体育館跡地で「かけづか冒険遊び場」として芽吹いたことでした。
試行錯誤を重ねながら2008年に恵比寿南一公園へ移行し、点だった活動が、少しずつ“居場所”として輪郭を持ちはじめます。

そして2021年に、渋谷区がPark-PFIを活用した恵比寿南一公園の再整備を発表し、常設のプレーパークがつくられることになりました。公園は2022年(令和4年)にリニューアルし、園内には、穴掘りができる土や樹木のある広場がつくられました(えびすどろんこ山プレーパーク「ストーリー」、しぶや区ニュース 令和6年10月1日号)。

Park-PFIがひらいた、官民連携という“支え方”

Park-PFIは、公園内に飲食店や売店などの施設を設け、その収益も活用しながら、園路や広場といった公園空間を一体で整備・改修していく仕組みです。
公共の公園を、ただ「つくって終わり」にしない。整備後の運営や維持管理まで含めて、公園を育て続けるための考え方でもあります。

恵比寿南一公園では、このPark-PFIの枠組みのもと、サッポロ不動産開発が指定管理者として公園の運営・維持管理に関わっています。
行政、民間事業者、プレーパークの担い手、そして地域。立場の異なる人たちが同じ公園に関わりながら、「育つ」「つながる」「広がる」場を目指してきたこと自体が、この場所の強さだと感じます。

国土交通大臣賞の受賞が示したもの

そして今回、プレーパークを運営する一般社団法人渋谷の遊び場を考える会が応募したプランが、「緑の環境プラン大賞」において、シンボル・ガーデン部門の国土交通大臣賞を受賞しました。
応募プラン「遊びを通して子育ち、樹育て『森の入口』プロジェクト」は、恵比寿南一公園内のプレーパークを対象に、シンボルツリーや葉・実で遊べる樹木の植栽によって緑陰環境を生み出し、酷暑の中でも子どもたちが健康で安全に遊べる場をめざす点が評価されたものです。

子どもが遊べる場所の話でありながら、同時に都市の気候の話でもある。
暑さのなかで遊びを閉じないために、木陰という環境そのものをつくる。
さらに渋谷という立地特性から、その取り組みが緑化の普及啓発にもつながる。
受賞理由の奥行きには、いまの都市が抱える課題が、そのまま映っているように感じました。

日陰が少ない現場だからこそ、「木陰がほしい」という声から始まる改修へ

実際、どろんこ山には日陰が少なく、近年の厳しい夏には暑さ指数を基準に開園方法を工夫しながら運営してきたといいます。
だからこそ、「やはり木陰がほしい」という切実な声は、単なる要望ではなく、この場所を未来へつなぐための“条件”だったのだと思います。

年明けから年度末にかけて、シンボルツリー1本とほかに3本の樹木の植樹、芝生の植え付け、事務所前の庇、シンボルツリーまわりのウッドデッキ、通り抜け用の木道をつくる計画です(えびすどろんこ山プレーパークのお知らせ)。
木陰を増やし、夏の暑い時期にも遊びを続けやすくするための改修です。

私たち株式会社トシ・ランドスケープも、植栽改修で伴走します

この植栽改修に、私たち株式会社トシ・ランドスケープもお力添えをさせていただきます。
私にとって、渋谷区恵比寿は生まれ育った地元であり、子どもの頃から親しみ、遊び、季節の匂いを体で覚えた場所です。

大人になり、樹木と向き合う仕事を続けてきた今、思い出のある公園のこれからに関われることを、私たちはとても光栄に感じています。
植栽は、ただ緑を増やすだけではありません。木陰が生まれることで滞在が伸び、遊びの時間が深まり、見守る大人の目線にも余裕が生まれる。
植栽を通して、公園での過ごし方が少しずつ変わっていくことを期待しています。

地鎮祭(2026年1月11日)——ここからが、新しいスタート

そして本日(2026年1月11日)、工事の地鎮祭が執り行われました。
ここから、植樹と芝生、ウッドデッキなどの工事が始まります。

私たちも、渋谷区恵比寿のこの場所がこれからも長く愛され続けるよう、一本一本の樹木と丁寧に向き合いながら、改修に伴走してまいります。

株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊

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