福岡県立京都(みやこ)高等学校の
生徒さん6名が企業訪問学習のために、
弊社トシ・ランドスケープにいらしてくれました。
企業訪問学習で当社にいらした高校生6名に、樹木医の仕事とロープワークをご紹介した記録です。都市の樹木に関わる仕事にどのようなものがあるか、樹木医になるまでの道筋、SDGsとのつながりを、公的な資料とあわせてまとめました。
企業訪問学習で、樹木医の考え方をお話ししました

企業訪問 造園 植栽 樹木医 体験学習
植物の管理についてより身近に感じて頂けるように
木のお医者さん「樹木医」が普段診ている樹木への視点や考え方や、
実際に作業を行うときのロープワークについてなどの
お話をさせていただきました。
文部科学省は、キャリア教育を「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」と説明しています。会社を訪ね、働いている人から仕事の中身を直接聞く企業訪問学習も、その機会の一つです。写真のとおり、事務所でのお話のほか、道路沿いの木の前や、道具を置いている倉庫でもお話をしました。
木の見方と、ロープワークの体験
- 企業訪問 造園 植栽 樹木医 体験学習
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樹木医(じゅもくい)は、一般財団法人日本緑化センターが1991年度から認定している資格で、樹木の調査・研究、診断・治療などを通して、樹木の保護・育成・管理や、落枝・倒木による被害を抑える専門家です。東京都の「街路樹診断等マニュアル」は、まず目で見て幹や枝、根元の状態を確かめる外観診断を行い、必要とされた木に限って機器で中の腐朽を調べる機器診断を行うという流れを示しています。道路沿いの木を見上げながらのお話は、この外観診断の入り口にあたります。
ロープワークは、ロープとハーネスで体を支えて木に登り、高い所で剪定や診断を行う技術です。倉庫では、ハーネスを着けてロープに体を預ける体験もしていただきました。一般に、仕事としてロープで体を支えて行う高い所の作業(ロープ高所作業)では、物の落下による危険を防ぐため保護帽を着けること、その日の作業の前にロープや器具、保護帽の状態を点検することが、労働安全衛生規則で定められています(第539条の8・第539条の9)。
山の仕事だけではない、都市の樹木の仕事
生徒さんたちにお話を伺うと樹木に関わる仕事は山での伐採や
植林のイメージが強かったようです。
実際には都市部においても植物の管理、樹木診断、土壌調査、SDGsなど
幅広い業務があり、仕事の楽しさ奥深さについて知って頂ける機会となったようです。
街の中にも、公園や街路樹、マンションや学校の植栽があり、その手入れと安全を見守る仕事があります。当日お話しした仕事を、表にまとめました。
| 仕事 | どんな仕事か | くわしい記事 |
|---|---|---|
| 植物の管理 | 剪定・刈込・除草・病害虫の防除などを、1年を通して計画的に行う | マンションの植栽管理とは |
| 樹木診断 | 目で見る外観診断と、必要な木に絞って機器で幹の中を調べる機器診断で、木の傷みと倒れる危険を確かめる | 樹木診断 |
| 土壌調査 | 植える場所や木の根元の土の排水性・透水性・硬さ・保水性・養分などを調べる | 植栽基盤の4つの条件 |
| ロープワーク | ロープとハーネスで高い木に登り、剪定や樹上での診断を行う | 高木・特殊伐採&ケーブリング |
出典: 東京都建設局「街路樹診断等マニュアル」(令和3年度)p.50〜51(外観診断と機器診断)、国土技術政策総合研究所「街路樹の倒伏対策の手引き 第2版」(2019年)p.1-57 表-2.6(土壌調査の項目)
SDGsと、都市の緑
SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年9月の国連のサミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた17の目標です。目標11「住み続けられるまちづくりを」には、「2030年までに、女性、子ども、高齢者及び障害者を含め、人々に安全で包摂的かつ利用が容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供する」というターゲット(11.7)があります。街の木を診て、安全に保ちながら残していく仕事は、このターゲットの「安全な緑地」につながる仕事だと当社は考えています。
どの生徒さんも、とても熱心に話を聞き積極的に体験に参加をして頂きました。
樹木医になるには──2つの道
樹木医の選抜試験を受けるには、樹木の調査・研究、診断・治療、保護・育成・管理、公園緑地の計画・設計などの業務の経歴が5年以上必要です。日本緑化センターに登録された大学などで所定の科目を修めて卒業し、樹木医補の認定を受けた人は、認定後1年以上の業務の経歴で受けられます。選抜試験に合格すると樹木医研修を受け、資格審査に合格して登録されると、樹木医を名乗れます。

図: 樹木医になるまでの2つの道(出典: 一般財団法人 日本緑化センター「樹木医・樹木医補」「樹木医になるまで」「選抜試験と樹木医研修」令和8年度)
試験の日程や費用、樹木医補の取り方は、「樹木医とは」の記事にまとめています。
株式会社トシ・ランドスケープはSDGsの理念に賛同し、
弊社の事業活動による地域への貢献、人材採用や育成による社会への貢献と共に、
地球環境への貢献にも継続的に取り組むことで、
持続可能な世界を実現する為の活動を今後も推進して参ります。
お越しくださった福岡県立京都高等学校の皆さんありがとうございました。
※お写真の公開の許可をいただいております。
株式会社トシ・ランドスケープ
まとめ
福岡県立京都(みやこ)高等学校の生徒さん6名が、企業訪問学習で当社にいらっしゃいました。樹木医が普段診ている樹木への視点や考え方と、作業のときのロープワークについてお話しし、ハーネスを着ける体験もしていただきました。樹木に関わる仕事は山での伐採や植林のイメージが強かったようですが、都市にも植物の管理、樹木診断、土壌調査など幅広い仕事があります。
よくある質問
Q1. 樹木医とは、どんな資格ですか。
一般財団法人日本緑化センターが1991年度から認定している民間資格です。樹木の調査・研究、診断・治療などを通して、樹木の保護・育成・管理や、落枝・倒木による被害を抑える専門家です。
Q2. 高校生が樹木医をめざすには、どんな道がありますか。
樹木の調査・診断・管理などの業務の経歴を5年以上積んで選抜試験を受ける道と、日本緑化センターに登録された大学などで所定の科目を修めて卒業し、樹木医補の認定を受けて、認定後1年以上の経歴で選抜試験を受ける道があります。
Q3. 都市の樹木の仕事には、どんなものがありますか。
剪定・刈込・除草などの植物の管理、外観診断と機器診断で木の傷みを確かめる樹木診断、植える場所の土を調べる土壌調査、ロープとハーネスで高い木に登って行う剪定や診断などがあります。
出典・参考情報
・文部科学省「キャリア教育」
・一般財団法人 日本緑化センター「樹木医・樹木医補」「樹木医になるまで」「選抜試験と樹木医研修」(令和8年度)
・東京都建設局「街路樹診断等マニュアル」(令和3年度)p.50〜51
・国土技術政策総合研究所「街路樹の倒伏対策の手引き 第2版」(国総研資料第1059号、2019年)p.1-57 表-2.6
・「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」(外務省仮訳、環境省の掲載の PDF)目標11・ターゲット11.7
・労働安全衛生規則 第539条の8・第539条の9(e-Gov 法令検索)
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