ボタニカルウォールデコは、本物に近い見た目と質感なグリーンを使った
壁掛けタイプの洗練されたインテリアグリーンです。
渋谷区恵比寿にオープンした美キュール様のエントランスで、壁掛けの人工のグリーン「ボタニカルウォールデコ」の製作をお手伝いした記録です。生きた植物を置きにくい室内でグリーンを取り入れる方法として、植物に要る光、病院での生花の扱い、見る人の感じ方の研究を、資料とあわせてまとめます。
恵比寿のエントランスに、ボタニカルウォールデコを製作
アカデミー・ダール・フローラル・フランセ
Academie d’Art Floral Francais(AAFF) 様
からお声がけをいただき、
2022年9月から渋谷区恵比寿にオープンする
美キュール様 のエントランスのbotanical wall deco製作を、
お手伝いさせていただきました。

ボタニカルウォールデコ
室内の壁にグリーンを飾ることで、
誰の目にも触れ自然を身近に感じることができ、
立体感のあるお洒落な空間を演出することができます。
- ボタニカルウォールデコ
- ボタニカルウォールデコ
個人宅やエステ、マッサージなどプライベートプサロンの癒しの空間の演出や、
生花・水の使用ができない公共施設、企業、病院のレセプションなど
様々な用途に適しています。
本物と見間違うようなクオリティーの高い造花を使用しております。
また人工のグリーンは枯れることがないので
半永久的に使用することが可能です。
日照環境、水やりやメンテナンスが困難な場所でも
容易に管理が出来ます。
このボタニカルウォールデコには、液体ガラスコーティングが施されています。
- ボタニカルウォールデコ 恵比寿 美キュール
- ボタニカルウォールデコ 恵比寿 美キュール
- ボタニカルウォールデコ 恵比寿 美キュール
フラワーデザイナーならではのセンスと技術で
洗練されたオリジナルのボタニカルウォールデコを製作出来ます。

ボタニカルウォールデコ 恵比寿 美キュール
生きた植物を室内で育てるには、光が要る
生きた観葉植物を室内に置くとき、いちばんの条件になるのが光です。ミシシッピ州立大学の普及資料「Care and Selection of Indoor Plants」は、室内の植物に要る光を、弱い光(50〜500フートキャンドル)、中くらいの光(500〜1,000)、強い光(1,000以上)に分けています。ルクスに直すと、弱い光でも約540ルクス以上です。
同じ資料は、窓からわずか数フィート離れただけで光の強さが1,000から100フートキャンドルに落ちることがあり、窓から8〜10フィート(約2.4〜3m)より奥の暗い場所では植物を育てにくいとしています。照明の光だけで育てるなら、光源から1〜3フィートの所に置き、1日に12〜14時間当てる必要があるとも書いています。
一方、事務所の照明は、JIS の推奨照度の750ルクスを満たすように設計されてきました(環境省の資料。平成23年の改正で、事務所は500〜1,000ルクスの範囲が示されています)。フートキャンドルに直すと約70で、植物の区分では「弱い光」の下のほうにあたります。照明が近くにあれば補いになりますが、窓の無い壁や、夜や休日に照明が消える場所は、生きた植物には厳しい条件です。

図: 室内の植物に要る光の区分と、事務所の推奨照度(出典: ミシシッピ州立大学 Extension「Care and Selection of Indoor Plants」、環境省 SHIFT 事業の資料をもとに当社作成)
病院で生花や鉢植えが制限される場面
本文にある「生花・水の使用ができない」場所の例が、病院の一部の区域です。米国疾病予防管理センター(CDC)の医療施設の環境感染対策の指針は、免疫が大きく低下した患者のいる区域には、生花・ドライフラワー・鉢植えを置かないよう勧告しています。理由として、花瓶の水に細菌が多く増えることがあること(主に緑膿菌)、植物や土がアスペルギルスなどのカビのすみかになりうることを挙げています。日本造血細胞移植学会のガイドラインも、移植を受ける患者の防護環境に、生花・ドライフラワー・鉢植えを持ち込まないとしています。
ただし、同じ CDC の指針は、免疫が正常な患者の区域では生花や鉢植えを制限しなくてよいともしています。病院のどこでも生花が使えないわけではありません。また、これらの資料には人工のグリーンについての記述は無く、置けるかどうかは施設ごとの感染対策の決まりによります。
生きた植物と人工のグリーンの違い
ここまでの資料で確かめられたことを並べると、次のとおりです。
| 項目 | 生きた植物 | 人工のグリーン |
|---|---|---|
| 光 | 室内でも弱い光(約540ルクス)以上が目安、窓から約2.4〜3mより奥は育てにくい | 光が無くても形が変わらない |
| 水と土 | 水やりが要る、花瓶の水は細菌が増えることがある | 水も土も使わない |
| 免疫が大きく低下した患者の区域 | 生花・ドライフラワー・鉢植えを置かない(CDC、日本造血細胞移植学会) | 資料に記述が無い(施設の決まりによる) |
出典: ミシシッピ州立大学 Extension「Care and Selection of Indoor Plants」、CDC「Guidelines for Environmental Infection Control in Health-Care Facilities」E.IV、日本造血細胞移植学会「造血細胞移植後の感染管理(第4版)」
本物の植物と人工の植物で、見る人の感じ方は違うのか
千葉大学の研究グループは、高校生40人に、黄色いパンジーの生花とポリエステル製の造花を3分ずつ見てもらい、心拍の変動と印象を比べました(Igarashi ら、2015年)。生花を見たときのほうが、交感神経の働きを示す指標が低く、印象も「快適な」「リラックスした」「自然な」で高く評価されました。一方、本物と樹脂製のポトスの葉に目を閉じて触れた実験(Koga・Iwasaki、2013年)では、印象の評価に本物と人工の差はほとんど無く、脳の血流のわずかな落ち着きは本物の葉でだけ見られました。
どちらも少ない人数の短い時間の実験で、健康への効果を示すものではありません。見た目や手ざわりの印象では人工のグリーンも本物に近い、という程度に受け止めています。日の当たる窓辺には生きた植物を、光や水の条件が厳しい壁には人工のグリーンを、と場所ごとに考えるのが自然だと思います。
ありがとうございました。
株式会社トシ・ランドスケープ
植栽管理、造園工事だけでなく、外構エクステリアなど景観に関わる工事も対応可能です。
地域密着で丁寧な提案、施工を心がけております。
よくある質問
Q1. ボタニカルウォールデコとは何ですか。
本物に近い見た目と質感の人工のグリーンを使った、壁掛けタイプのインテリアグリーンです。水やりや日当たりが要らないため、生きた植物を置きにくい場所にもグリーンを取り入れられます。
Q2. 窓の無い部屋でも、生きた観葉植物は育ちますか。
難しいことが多いです。ミシシッピ州立大学の資料は、窓から8〜10フィート(約2.4〜3m)より奥の暗い場所では植物を育てにくいとし、照明だけで育てるなら光源の近くに置いて1日12〜14時間当てる必要があるとしています。
Q3. 病院では生花を飾れないのですか。
病院全体ではなく、免疫が大きく低下した患者のいる区域で制限されています。CDC の指針は、その区域に生花・ドライフラワー・鉢植えを置かないよう勧告し、免疫が正常な患者の区域では制限しなくてよいとしています。
出典・参考情報
・Mississippi State University Extension「Care and Selection of Indoor Plants」(Publication 1012)
・環境省「間引き消灯」(SHIFT 事業の対策の資料。JIS の事務所の推奨照度)
・Centers for Disease Control and Prevention「Guidelines for Environmental Infection Control in Health-Care Facilities」(2003年、2019年7月更新)Part I E.5、Part II E.IV
・日本造血細胞移植学会「造血細胞移植ガイドライン 造血細胞移植後の感染管理(第4版)」(2017年)p.2・p.4
・Igarashi M. ほか「Physiological and psychological effects on high school students of viewing real and artificial pansies」International Journal of Environmental Research and Public Health 12, 2521–2531, 2015年
・Koga K., Iwasaki Y.「Psychological and physiological effect in humans of touching plant foliage」Journal of Physiological Anthropology 32, 7, 2013年
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