ピカス(PiCUS) 樹木診断を非破壊診断×微破壊診断で、樹木診断を世界水準へ

株式会社トシ・ランドスケープは、ドイツ製の樹木診断機器ピカス(PiCUS Sonic Tomograph)とトロニック(PiCUS TreeTronic)を導入しました。音波と電気抵抗で幹の内部を断面画像にし、これまでのレジ(Resi PD)と組み合わせて、樹木医が樹木を傷めない順序で機器診断を進めます。

これまで弊社の機器診断は、細い針を幹に通して内部を調べるレジによる微破壊診断が中心でした。ピカスが加わったことで、ドリルを入れる前に、まず断面全体を非破壊に近い方法で確かめるという選択肢を持てるようになりました。導入にあわせて開いたデモンストレーションと交流会のご報告とともに、2つの機器の仕組み、レジとの使い分け、そして研究で分かっている精度と限界まで、樹木医の立場からまとめさせていただきます。

見た目が元気でも幹の中は分からない──樹木診断に機器診断が必要になる理由

樹木診断の基本は、目で見て、木槌で叩いて、根元を確かめる外観診断です。樹皮の剥がれ、キノコ(子実体)、枯れ枝、打診したときの音の濁りといった、表に出てきた兆候から、幹の内部で起きていることを推し量ります。東京都建設局「令和3年度 街路樹診断等マニュアル」でも、外観診断を起点に、必要に応じて機器診断を行い、最後に総合判定を行う流れが示されています。

ただ、外から拾えるのは、表に出てきた兆候までです。木材腐朽菌による幹の腐朽は、葉が茂り花が咲いているあいだにも静かに進むことがあり、外から見える形になるまでには時間がかかります。以前、都有施設80万本の樹木一斉点検 約14,000本の「異状あり」を、樹木医はどう読むかでも書かせていただいたとおり、目視点検は「ふるい」です。ふるいに残った樹木の中身を確かめる道具が、機器診断だと考えています。

導入後の2026年3月30日には、国土交通省が街路樹点検の実施促進に向けた新たなガイドラインを公表しました。同省の調査では、街路樹の倒木は年間平均で約5,200本、倒木等に起因する事故は年間約200件確認されています。ガイドラインには、点検の効率化や従来の点検の補助手段として、新技術の活用を後押しする方向も示されました。大型化・老木化が進む都市の樹木で、幹の内部を客観的なデータで確かめる手段を持つことは、管理する側の説明責任にも関わってきます。

※本記事は、2026年2月の導入時の内容に、その後の現場での運用と、ご相談の多いご質問への回答を加えて、2026年9月に更新しました。

 

PiCUS Sonic Tomograph ピカス 樹木医 樹木診断 機器診断 御神木

PiCUS Sonic Tomograph ピカス 樹木医 樹木診断 機器診断 御神木

ピカス(PiCUS)は2機種です

PiCUS Sonic Tomograph(音波トモグラフィ)

PiCUS TreeTronic(電気抵抗トモグラフィ)

これらは、経験や勘、打音検査など主観に頼りがちだった樹木内部の評価を、客観的データとして可視化するためのツールです。

ピカス PiCUS Sonic Tomograph|“樹木のCTスキャン”とも言える音波診断──音波の速さで幹の断面を描く

ピカスは、幹の断面を音波で画像にする音波トモグラフ(音響トモグラフィ装置)です。幹の周囲に測定点を決めて細い釘を打ち、そこにセンサーを取り付けます。電子ハンマーで釘を1本ずつ軽く叩くと、その振動が幹の中を伝わって各センサーに届くまでの時間が記録されます。

健全な材では音波は速く伝わり、腐朽や空洞があると、音波はそこを迂回するぶん遅れて届きます。測定点どうしを結ぶ何十本もの通り道の速さを計算し、断面の中を色分けして描き出したものがトモグラムです。病院のCTになぞらえて「樹木のCT」と呼ばれることもあります。

メーカーの公表仕様では、センサーは6個または12個の構成で、測定点はPCなしで最大24点、PCと併用すれば最大99点まで設定できます。音波の伝播時間は1マイクロ秒の精度で測られ、製品資料によれば、亀裂によって画像が乱れるのを見つける機能や、高さの異なる断面を重ねて腐朽の縦方向の広がりを3Dで表示する機能も備えています。断面の形を正確に入力するほど画像の精度が上がるため、専用のキャリパー(幹の寸法を測る大型のノギス)を併用します。測る樹木の断面形状によって音波トモグラフィの精度が大きく変わることは、近年の研究でも指摘されています。

ピカスは、ドイツ・ロストックのargus electronic社が開発した機器です。ポーランド森林研究所の研究者による解説では、1998年に最初の幹の断面画像が得られ、1999年にドイツ国内で販売が始まったとされています。2022年1月からは、木材・樹木の検査機器メーカーであるIMLグループがargus electronic社の事業を引き継ぎ、現在はIML Electronic社として製造・販売しています。弊社が以前から使っているレジも、同じIMLグループの機器です。

精度については、断面と突き合わせた検証がいくつも報告されています。米国のバートレット樹木研究所で行われたGilbert & Smiley(2004)の研究では、13本・27断面をピカスで測定したあとに伐採し、実際の断面と比べています。腐朽のなかった10断面はすべてトモグラムでも腐朽なしと示され、腐朽面積の相関は非常に高い(r²=0.94)という結果でした。一方で、トモグラムは実際よりやや少なめに腐朽を示す傾向があり、樹皮に近い外周部は画像の質が落ちやすいこと、検出できる欠陥の大きさの下限はおおむね5〜10cmとされることも、同じ論文に記されています。

樹皮に近い外周部の読み取りが粗くなりやすいという点は、現場では見過ごせません。幹の強さを支えているのは、外周に残った健全な材の厚み、いわゆる残存壁厚だからです。この部分をどこまで信頼できるかを確かめたいときに、後で触れるレジの出番が来ます。

 

トロニック PiCUS TreeTronic|音波だけでは見えにくい“性状”を電気抵抗で読む

トロニックは、幹の内部の電気の通りやすさ(電気抵抗)の分布を画像にする電気抵抗トモグラフィ(ERT)の装置です。ピカスの測定で打った釘をそのまま電極として使い、24の測定チャンネルで測定します。ピカスが材の硬さや密度にかかわる「構造」を映すのに対し、トロニックは材に含まれる水分やイオンといった「性状」を映す、と考えていただくと分かりやすいと思います。

木材腐朽菌が材を分解していく過程では、腐朽部の含水率が上がり、カリウムやカルシウムなどの金属イオンが増えるため、電気が通りやすく(低抵抗に)なることが知られています。反対に、乾いた空洞や健全な材は電気を通しにくく(高抵抗)、このため2枚の画像を重ねると、音波が遅く抵抗も低ければ水分を含んで進行している腐朽、音波が遅いのに抵抗が高ければ乾いた空洞、というように見立ての幅を絞り込めます。メーカーは、トロニックが特に初期の腐朽を捉えやすく、亀裂で音波の画像がぼやけたときの読み解きにも役立つとしています。

中国でヤチダモ(Fraxinus mandshurica)とポプラの一種(Populus simonii)あわせて80本を調べたYueらの研究(2019)では、トロニックによる電気抵抗の画像は腐朽の初期段階(材の重量減少率30%未満)で実際の腐朽度とよく対応し、音波(応力波)の画像は腐朽が進んだ段階(30%以上)でよく対応したと報告されています。米国北東部のカエデ類・カバノキ類・ブナ類の9本を調べたBrazeeらの研究(2011)でも、音波と電気抵抗の両方を使って腐朽面積を推定すると、どちらか一方だけよりも格段に精度が高かったとされています。

ただし、電気抵抗は測定時の気温や湿度、季節、樹木の含水状態に左右されやすいことも、Yueらは指摘しています。樹種によっては心材と辺材で電解質の量がもともと違い、その差が電気抵抗の違いとして現れて腐朽と見誤るおそれもあります(Bieker & Rust, 2010)。トロニックの画像は、樹種の性質を知ったうえで読まなければ判断を誤ります。

 

レジ(Resi PD)との違いと使い分け──面で当たりをつけ、線で確かめる

レジ(Resi PD)は、ドイツIML社の穿孔抵抗測定器です。メーカーの説明では、針の先端は直径3.0mm、軸は直径1.5mm。この細い針を回転させながら幹に送り込み、針が受ける抵抗と押し込む力を記録して、材の相対的な密度の分布を読み取ります。健全な材では抵抗が高く、腐朽した部分では下がり、空洞ではほとんど抵抗がなくなります。得られるのは、針が通った一本の線に沿った密度の変化です。

ピカスとトロニックが断面を「面」で推定するのに対し、レジは一本の「線」を実測します。面の機器は断面全体の傾向をつかめますが、腐朽の境界や外周部の描写は粗くなりやすい。線の機器は、その線の上なら年輪や密度の低下まで細かく読めますが、針を通した場所のことしか分かりません。刺す位置を誤れば、すぐ隣の空洞を見落とします。樹種による見え方の違いもあり、文化遺産地域に立つナラガシワ(Quercus aliena)の老大木で音波トモグラフィと穿孔抵抗を比べた研究(2022)では、両者の対応が他の樹種での報告より弱かった(R²=0.405)とされています。

そこで弊社では、外観診断で内部の異常が疑われた樹木について、ピカス(必要に応じてトロニックも)で断面全体を画像にし、腐朽や空洞が疑われる範囲に当たりをつけるところから始めます。画像で気になった箇所があれば、その範囲に絞ってレジを通し、実際の密度の変化を確かめます。推定と実測が一致すれば自信を持って言い切れますし、食い違えば、含水や割れといった別の要因を疑う手がかりになります。この結果に、樹種、樹勢、根元の状態、立地、これまでの管理履歴を重ねて総合判定を行い、報告書にまとめます。

弊社では、同じく音波トモグラフのアーボソニック3D(ハンガリー・FAKOPP社)も保有しています。原理はピカスと同じですが、機器の設計には違いがあります。同じ一本のサクラをピカス・アーボソニック3D・レジで測り、その日のうちに伐採して断面と照合した比較研修会の様子は、「樹木診断機器比較研修会」千葉県習志野市にまとめております。

もうひとつ、腐朽の面積が同じでも、それが断面のどこにあるかで、幹に残る強さは変わります。音波トモグラムから幹の強度の低下を推定する方法について、Burchamらの研究(2019)は、推定に使うことはできるものの、トモグラフィと計算方法それぞれの限界を踏まえる必要があると結論づけています。画像の色や数値は判断の材料であって、答えそのものではありません。弊社が機器の結果だけで伐採を決めないのは、このためです。

御神木・霊木・天然記念物・シンボルツリーだからこそ「まず傷つけない」順序で診る

神社の御神木や天然記念物、学校や地域で大切にされてきたシンボルツリーでは、診断のために傷をつけること自体がためらわれる場面が少なくありません。一方で、倒木や幹折れの危険を確かめないまま置いておくこともできません。

ピカスとトロニックで幹に打つのは、直径2mm前後の細い釘を樹皮から辺材まで浅く入れる程度で、測定が終われば抜き取ります。厳密に言えば、まったく傷をつけないわけではありません。それでも、ドリルで幹の奥まで穿孔するレジや、材を円柱状に抜き取る成長錐に比べれば、樹体への負担はずっと小さく済みます。

画像で健全性が確認できれば、レジや成長錐による穿孔を省くことができます。重大な欠陥が疑われる場合に限って、管理者様・所有者様と協議したうえで、必要最小限の範囲で精密な確認へ進みます。この順序を選べることは、長い年月を生きてきた樹木への敬意であり、樹木医として誠実でありたいという私たちの考え方そのものです。

2026年8月には、埼玉県内の伝統校で、創立当初から正門に立つと伝わる幹周600cm近いクスノキ2本を、ピカスとトロニックで診断させていただきました。幹が太いぶん、開発元が推奨する測定点の間隔(おおむね15〜40cm)に収まるよう、測定点を通常の12点から36点に増やしています。測定点が増えると音波の通り道は66本から630本になり、断面の輪郭や欠陥の形をより正確に描けます。詳しくは埼玉県内の伝統校 樹木医によるクスノキ2本の機器診断をご覧ください。

安全を確保することと樹木を残す努力をすることの、どちらか一方に寄せず、両方を丁寧に考えるのが樹木医の仕事だと思っています。数値が出たからといって、すぐに「危険だから伐る」という話にはいたしません。

 

導入から半年、現場で確かめてきたこと(2026年9月追記)

導入からの半年で、機器診断の現場は東京の外にも広がっています。

2026年7月25日には、一般社団法人日本樹木遺産協会様主催の「樹木診断機器比較研修会」(千葉県習志野市)に機器を持ち寄って参加し、同じ一本のサクラをピカス、アーボソニック3D、レジで計測したあと、その場で伐採して断面と照合しました。山形駅前大通りでは、株式会社環meguruの松沢樹木医からお声がけをいただき、街路樹のユリノキで、ピカスで調べた箇所をレジで確かめ直し、根株をレジで診る協働を行っています(山形県での出張樹木診断 樹木医によるピカス、レジストグラフでの診断検証)。レジで診断した街路樹のエンジュが後日伐採され、切り株に現れた腐朽の広がりと測定の波形がよく一致していたことを確かめる機会もありました(樹木医が街路樹エンジュの樹木診断と伐採後の腐朽具合の答え合わせ)。

断面と照合するたびに感じるのは、機器を持っていることより、機器から出てきた画像と数字を樹木の状態に置き換えて読めることのほうが、ずっと大切だということです。弊社の実践手法GREEN MANAGEMENTに掲げる「科学的知見と現場経験の融合」も、このことを指しています。

機器診断の結果は、剪定の方法、支柱やケーブリングの要否、経過観察の間隔、植え替えの時期といった長期の管理計画に反映させて、はじめて意味を持ちます。一本ごとの診断を積み重ね、緑を街の資本として次の世代へ手渡していくための道具として、ピカスのトモグラフィとトロニックを使ってまいります。

 

株式会社トシ・ランドスケープのツリーリスクアセスメント(樹木診断)部門では、ピカス・トモグラフィ、ピカス・トロニック、アーボソニック3D、レジ(Resi PD)を自社で保有し、樹木医が外観診断から機器診断、報告書の作成、その後の管理計画までを一貫して担当しています。ご依頼は、マンション管理組合様、学校施設、寺社の御神木など様々です。樹木診断は全国対応しております。

大切にしている樹木の内部が気になる、剪定の前に一度きちんと診ておきたい、といったご相談は、樹木診断のサービスページをご覧のうえ、お問い合わせフォームからお気軽にお声がけください。

導入にあたりお力添えをいただいた代理店の皆さま、お忙しい時期にお集まりいただいた樹木医の皆さま、誠にありがとうございました。

株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊

 

よくあるご質問(ピカス・トロニック・機器診断について)

Q1. ピカス(PiCUS)とはどんな機器ですか?
A. 幹の周囲に打った測定点の間を伝わる音波の速さを測り、幹の断面の内部を画像(トモグラム)にする音波トモグラフです。健全な材では音波が速く、腐朽や空洞があると遅く伝わる性質を利用しています。ドイツのargus electronic社が開発して1999年に販売が始まった機器で、現在はIML Electronic社が製造・販売しています。

Q2. ピカスの診断で樹木は傷みませんか?
A. 直径2mm前後の細い釘を樹皮から辺材まで浅く打つだけで、測定後は抜き取ります。まったく傷をつけないわけではありませんが、幹の奥まで穿孔するレジや、材を抜き取る成長錐に比べて樹体への負担はごくわずかです。御神木や霊木、天然記念物、大切にされてきたシンボルツリーのように、傷を最小限にしたい樹木に向いた方法です。

Q3. ピカス・トロニック(PiCUS TreeTronic)では何が分かりますか?
A. 幹の内部の電気抵抗の分布を画像にし、腐朽の「性状」を読む手がかりが得られます。腐朽が進む部分は水分や金属イオンが増えて電気を通しやすくなり、乾いた空洞や健全な材は通しにくいため、ピカスの画像と重ねると、進行中の腐朽か乾いた空洞かといった見立ての精度が上がります。研究では、特に初期段階の腐朽を捉えやすいと報告されています。

Q4. ピカスとレジ(Resi PD)はどう違い、どう使い分けますか?
A. ピカスは音波で断面全体を「面」として推定する非破壊に近い診断、レジは細い針を差し込んで一本の「線」に沿った密度の変化を実測する微破壊診断です。弊社では、ピカスで断面全体に当たりをつけ、気になる箇所だけをレジで確かめる順序を基本にしています。性質の違う2つの結果を突き合わせることで、見落としや読み違いを減らせます。

Q5. レジストグラフとレジ(Resi PD)は同じ機器ですか?
A. どちらも穿孔抵抗を測る機器ですが、別のメーカーの製品です。レジストグラフ(RESISTOGRAPH®)はドイツのフランク・リン氏が開発し、RINNTECH社の機器に使われる登録商標で、弊社が使っているのはドイツIML社のResi PDです。現場では穿孔抵抗測定器をまとめてレジストグラフと呼ぶこともありますが、弊社では区別のため「レジ(Resi PD)」と表記しています。

Q6. ピカスとアーボソニック3Dの違いは何ですか?
A. どちらも音波の伝わる速さから幹の断面を画像にする音波トモグラフで、原理は共通しています。ピカスはドイツ(IML Electronic社)、アーボソニック3Dはハンガリー(FAKOPP社)の機器で、センサーの構成やソフトウェアなど設計に違いがあります。弊社は両方を保有しており、同じ一本のサクラで比較し、伐採後の断面と照合した研修会の記録も公開しています。

Q7. どのような樹木・場面で機器診断が必要になりますか?
A. 外観診断で、キノコ(子実体)の発生、樹皮の剥がれや開口した空洞、打診での音の濁り、根元の損傷など、幹や根株の内部の腐朽を疑わせる兆候が見つかったときです。外観診断を起点に、必要なときに機器診断へ進むのが東京都の街路樹診断等マニュアルの考え方でもあります。人通りの多い場所に立つ大径木や、剪定の前に内部を確かめておきたいシンボルツリーについてもご相談ください。

Q8. 測定にはどのくらい時間がかかりますか?幹が太い樹木でも測れますか?
A. 国内の販売代理店の案内では、12センサーで設置から測定完了までおよそ20分とされていますが、断面の数や測定点の数、現場の条件によって変わります。幹が太い樹木でも測定でき、PCと併用すれば測定点を最大99点まで設定できます。幹周600cm近いクスノキでは、推奨される測定点の間隔に収めるため36点で測定しました。

Q9. 機器診断の結果だけで伐採かどうかが決まりますか?
A. 決まりません。画像や数値は判断の材料で、同じ腐朽の面積でも、それが断面のどこにあるかで幹に残る強さは変わります。東京都の街路樹診断等マニュアルでも、総合判定は外観診断の判定と機器診断の結果をあわせて総合的に行うものとされており、弊社も樹形、根元、立地、管理履歴を重ね、安全の確保と樹木を残す努力の両方から判断します。

Q10. 診断結果はどのような形で受け取れますか?どこまで対応していますか?
A. 断面画像(音波・電気抵抗)、外観診断の所見、総合判定、今後の管理の考え方をまとめた報告書としてお渡しします。社寺仏閣のご担当者様、マンション管理組合の理事会や学校、行政でのご説明にそのまま使える形で作成しています。樹木診断は全国対応しておりますので、お問い合わせフォームからご相談ください。

 

出典・参考情報

制度・行政資料

・東京都建設局「令和3年度 街路樹診断等マニュアル」
・国土交通省「街路樹点検の実施促進に向けた新たなガイドラインを策定」(令和8年3月30日)

メーカー・機器の資料

・IML Electronic「PiCUS Sonic Tomograph」製品ページ(英語)
・IML Electronic「PiCUS TreeTronic」製品ページ(英語)
・IML「PiCUS Sonic Tomograph 3」製品資料(PDF・ドイツ語)
・IML Electronic「argus electronic becomes IML Electronic」(英語)
・IML「Drilling resistance measuring device for the professional inspection of trees and wood」(英語)
・RINNTECH「RESISTOGRAPH® Registered Trademark」(ドイツ語・英語)
・FAKOPP「ArborSonic 3D Acoustic Tomograph」(英語)
・日本環境計測株式会社「ピカス 樹木診断」(国内販売代理店)

研究・解説

・Chomicz, E. (2010) Bezinwazyjne diagnozowanie kondycji drzew zabytkowych z zastosowaniem tomografów PiCUS. Kurier Konserwatorski 8(PDF・ポーランド語)
・Gilbert, E.A. & Smiley, E.T. (2004) Picus Sonic Tomography for the Quantification of Decay in White Oak and Hickory. Arboriculture & Urban Forestry 30(5)
・Geometry matters for sonic tomography of trees. Trees (2023)
・Yue, X. et al. (2019) Electric resistance tomography and stress wave tomography for decay detection in trees—a comparison study. PeerJ
・Brazee, N.J. et al. (2011) Non-destructive assessment of internal decay in three hardwood species of northeastern North America using sonic and electrical impedance tomography. Forestry 84(1)
・Bieker, D. & Rust, S. (2010) Electric resistivity tomography shows radial variation of electrolytes in Quercus robur. Canadian Journal of Forest Research 40(6)
・Noninvasive Sonic Tomography for Detecting Internal Defects in Old, Large Oriental White Oak in Cultural Heritage Areas. Forests 13(5) (2022)
・Burcham, D.C. et al. (2019) Can sonic tomography predict loss in load-bearing capacity for trees with internal defects? Trees 33

 

関連記事(ピカス・アーボソニック3D・レジによる樹木診断)

ピカス(PiCUS)

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・診断した木を、その日のうちに伐る──ピカス・アーボソニック3D・レジストグラフを同一木のサクラで比べた「樹木診断機器比較研修会」千葉県習志野市
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・樹木医診断 レジストグラフ過去マンション事例

サービス

・樹木診断(ツリーリスクアセスメント部門)
・GREEN MANAGEMENT

 

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