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樹木医診断・土壌調査

白紋羽病による植栽の枯れ マンション植栽 東京都北区

白紋羽病 フロンサイドSC 殺菌剤 樹木医 散布 土壌灌注

マンションの生垣の樹木(ヒイラギモクセイ)の枯れの範囲が年々徐々に広がってきていて困ってしまっているというご相談をいただきました。

既に枯れてしまった部分は撤去されてしまっていたりと、原因となるものの特定が難しい状況でした。
しかし、まだ残っている衰弱木の根元をみると、太根の部分に白い菌糸が確認できました。

外部の病害調査の専門機関に枝葉や根を採取したものを送り調査を依頼したところ、
菌糸の隔壁部でラッキョウ形に膨らむ形態的特徴は、白紋羽病菌・Rosellinia necatrix の特徴であることから、
枯死株の根に生じた菌糸は白紋羽病菌と判断でき、白紋羽病による立枯れである事が判明しました。

白紋羽病の病原菌は健全と思われた生存木にも感染が確認されたので、生垣植栽の広範囲に拡大していると推察されました。

白紋羽病 生垣 枯れ ヒイラギモクセイ

白紋羽病 生垣 枯れ ヒイラギモクセイ

診断結果を元に、防除対策は感染源となる発病木の撤去と土壌の入れ替えをご提案いたしました。
撤去にあたっては健全に見えても、少しでも黄化や衰弱が疑われる樹木まで広域に抜き取って植え替えをする必要があります。

まず樹木の撤去と、既存の土の回収を行い、白紋羽病に適用のある殺菌剤フロンサイドSC土壌灌注します。

菌の感染によって枯れた植栽の並びにある健全木の根元にも部分部分に土を掘り、土壌灌注をしました。
メーカーの説明にもありますが、土壌灌注は予防的使用か軽症の樹木に限られるので、被害状況によっては効果が出ないこともありますので現場状況で判断が必要です。

不可解な枯れによるご相談も多くいただきますが、今回の白紋羽病のように、土壌や根に潜む菌が原因の事もあります。
樹木医による適切な診断、適切な対応を行う事で改善する場合がありますのでお気軽にご相談ください。

今回は一旦この散布にて完了、養生をして、GW明けに新たに植栽の植え付けを行います。

 

株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊

 

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