IML社の樹木診断機器のソフトウェアとクラウド──IML Tree InspectionとPD-Tools Proで、測ったデータを診断の材料にする方法を樹木医が解説

IML Tree Inspection PD-Tools Pro ソフトウェア ピカス トロニック キャリパー レジ 樹木診断 樹木医

IML社の樹木診断機器で測ったデータは、ソフトで解析して初めて診断の材料になります。当社がピカス・トロニック・キャリパーに使うIML Tree Inspectionと、レジに使うPD-Tools Proの働き、経年比較・残存壁厚・報告書の機能、クラウドなどのほかのソフトを、樹木医が整理します。

IML社の樹木診断機器をひとつずつ取り上げる連載の第12回です。第2回のレジ(Resi PD)から、第4回から第6回のピカス、トロニック、キャリパー、第7回以降の静的負荷試験(引張り試験)や揺れ・土の水分・材の強さを測る機器まで、どの機器も、測った数字を画像や波形にし、記録として残し、何年か後と比べるのはソフトの役目です。この回では、当社が使っている2つのソフトを中心に、IMLグループのソフトとクラウドを紹介します。

先に答え

  • 当社は、ピカス・トロニック・キャリパーのデータをIML Electronic社のソフト「IML Tree Inspection」で、レジ(Resi PD500)のデータをIML社のソフト「PD-Tools Pro」で解析しています。
  • IML Tree Inspectionは、Windows・Android・iOSで動く1つのソフトで、「プロジェクト→樹木→点検(日付)→形・測定・解析」の順に記録を積み上げます。
  • このソフトには、同じ樹木の断面を年ごとに比べる差分の図、高さの違う断面を重ねる3D、必要な残存壁厚の推定、Word形式の報告書の自動作成といった機能があります。
  • PD-Tools Proは、標準のPD-Toolsに、自動の受信、書き出し、曲線の平均化、年輪の解析、まとめての印刷を加えた上位版です。
  • メーカーの説明書は、ソフトが示す画像だけで樹木を伐ってはならないとしています。結論は、調べた人が判断するものです。
IML Tree Inspection PD-Tools Pro ソフトウェア 機器 対応 ピカス トロニック キャリパー レジ 図解
IML社の機器とソフトの対応。当社が使っているのは、ピカス・トロニック・キャリパーのIML Tree Inspectionと、レジのPD-Tools Proの2つ(イラストは当社作成)

 

機器とソフトの対応──当社が使っている2つ

IMLグループには、レジのIML社(ヴィースロッホ)と、ピカスの製品のIML Electronic社(ロストック)があり(第1回)、ソフトも会社ごとに分かれています。当社が使っているのは、ピカス・トロニック・キャリパーのIML Tree Inspectionと、レジ(Resi PD500)のPD-Tools Proの2つです。

機器 ソフト
レジ(Resi PD、PDシリーズ) PD-Tools(標準)、PD-Tools Pro(上位版)、IML Studio(アプリ)
ピカス、トロニック、キャリパー(いずれも第3世代) IML Tree Inspection(パソコン版とアプリ)
ツリーキネティック(静的負荷試験) IML TreeQinetic(測定と記録)、安全率の解析は別会社の arbostat
ツリーモーション(風による揺れ) IML Tree Motion(測定の開始と停止)、TMS ソフト(解析)
テンション(土の水分)、風の測定装置 IML Cloud、IML GIS、IML Cloud Devices
レジ(木柱の点検) WoodInspector(PD-Tools Pro に足す機能)

IML Tree Inspection──ピカス・トロニック・キャリパーのソフト

1つのソフトを、パソコンでもタブレットでも

IML Tree Inspectionは、以前のパソコン用ソフト(PiCUS Q74)の後を継ぐソフトです。公開の取扱説明書(v1.1、2026年6月)によると、Windows・Android・iOSで動き、測定、断面の画像の計算、比較、3D、報告書はパソコン版でもアプリでもできます。アプリはカメラや傾き・方位のセンサーを使った補助機能を持ち、パソコン版は古い型の無線(Bluetooth Classic)やUSBでつなぐ機器、本体だけで測ったデータの読み込みに対応しています。

機器との通信や報告書の作成には、機器と一緒に届く情報でのソフトの登録が要ります。当社の現場では、第6回に書いたとおり、2人1組で、1人がキャリパーを当て、もう1人がノートパソコンで表と形を見ながら測っています。

プロジェクト→樹木→点検の順に積み上げる

このソフトの特徴は、記録の置き場所が決まっていることです。上の段から順に、まず「プロジェクト」で、公園や通り、お客様の敷地など、場所やお客様ごとにまとめます。その下に「樹木」があり、樹木番号、樹種、位置など、時間がたっても変わらない情報だけを入れます。樹高や樹冠の大きさは変わるので、入れる先は次の「点検」です。

点検は、ある日の現地調査ひとつに当たり、日時がそのまま名前になります。その下に、測った高さごとの「形」、その形を使った音波や電気抵抗の「測定」、測定から計算した「解析」(断面の画像)が、順につながってぶら下がります。

IML Tree Inspection プロジェクト 樹木 点検 形 測定 解析 階層 記録 図解
記録はプロジェクト→樹木→点検(日付)→形→測定→解析の順につながる。同じ樹木の点検が年ごとに積み重なり、比較と報告書は樹木ごとにつくる(取扱説明書の考え方をもとに当社作成)

アプリの補助機能と、外観診断の記録

アプリには、現場で役立つ補助の道具が入っています。カメラで樹木のてっぺんと根元を狙い、2つの角度と距離から樹高を計算する高さ計、測定点や傷みの向きを記録する方位計、名札のQRコードの読み取り、GPSによる位置の記録です。

樹高 測定 三角測量 角度 距離 アプリ 高さ計 IML Tree Inspection 図解
高さ計の考え方。樹木までの距離と、てっぺん・根元を狙った2つの角度から樹高を出す(説明のための例。計算して描いた当社作成の図)

外観診断で見た傷みも、測定面の形の図に書き込めます。亀裂やきのこなどの印に、写真やコメントを結びつけられます。レジの穿孔も記録でき、どの測定点から、どの向き・傾きで、何cm入れたかを入れると、穿孔路が断面の図や3Dに描かれます。レジ用のアプリ IML Studio から書き出したPDFも、画像として取り込んで報告書に入れられます。

音波と電気抵抗を、同じソフトで読む

公開の説明書のv1.1では、トロニックの測定と解析、音波との読み合わせまでが1つのソフトに入りました。組み合わせの読み方の表は、第5回で紹介したとおりです。説明書は、同じ樹木を何年か続けて測ると、電気抵抗では音波より広い範囲が傷みとして出て、それが健全な材へ広がっていく様子が見える例を示し、将来の見通しにも使えるとしています。

必要な残存壁厚を、断面の画像に重ねる

断面の画像には、樹木が折れずに立っているのに必要な壁の厚さを、赤い輪で重ねられます。選べる方法は2つです。ひとつはマテック(Mattheck)氏とブレロア(Breloer)氏のVTA法にもとづく「0.3」の方法で、円い幹なら、外側から半径の0.3倍の厚さに輪が描かれます。もうひとつはTreeSA法で、第7回で紹介したWessolly氏らの『Handbuch der Baumstatik』にもとづき、樹高、樹冠の形、地域の区分、材の強さなどから、必要な厚さを計算します。

残存壁厚 t/R 0.3 断面 赤い輪 VTA 樹木診断 図解
円い幹で、外側から半径の0.3倍の厚さの位置に赤い輪を描く考え方。傷みが輪を越えて外側へ広がっていないかを見る(模式図。断面の色は説明のための仮想のもの。当社作成)

東京都の街路樹診断等マニュアルは、レジで測る健全な材の厚さと半径の比(t/R率)について、0.3未満になると倒木が発生する可能性が高くなり、面積に直すと腐朽空洞が断面積の約50%以上にあたる、としています。t/R率0.3は、折れた樹木の調査から出た経験的な目安です(Mattheck & Bethge 1993 は約800本の調査にもとづくとしています)。一方、IML Tree Inspectionの説明書(p.138)は、曲げに対する硬さ(断面二次モーメント)は形だけで決まり、中心から遠い部分ほど効くので、中心近くの空洞は曲げの硬さへの影響が小さい、と説明しています。これは形だけの考え方で、壁の材の傷みや偏った空洞、開口部は含まないので、0.3の目安を軽く見てよいという意味ではありません。

空洞の位置 中心 偏った空洞 曲げの硬さ 断面二次モーメント 模式図
同じ大きさの空洞でも、中心にあるときと外側に寄ったときでは、曲げの硬さへの影響が違う。中心から遠い部分ほど曲げの硬さに効くため(説明書の考え方をもとにした模式図。当社作成)

説明書は、計算が実際には使えない結果を出すこともあるとして、残る壁が少なくとも5cmあることを確かめてから解釈するよう書いています。赤い輪は目安を見やすくする道具です。

何年か後の断面と比べる──差分の図と3D

点検が年ごとに積み重なると、2枚を並べて比べるほか、時系列に並べて1回目との差分の図を計算できます。音波の速さや電気抵抗が上がった所は緑、下がった所は赤、変わらない所は白で、新しく太った部分は濃い緑、なくなった部分は濃い赤で示されます。説明書によると、音波の差分で緑は丈夫なあて材ができた所、赤は傷みが広がった所と読めます。

経年比較 差分 断面画像 緑 赤 白 変化 樹木診断 図解
1回目と後の回の断面を比べた差分の図の読み方。白は変化なし、赤は音波が遅くなった所、緑は速くなった所、外周の濃い緑は新しく太った部分(模式図。断面の色は説明のための仮想のもの。当社作成)

比べるときには条件をそろえることが欠かせません。説明書は、測る高さ、測定点の数と向き(形を測るときの基準点の1番を北に向けるなど)を毎回そろえ、測り方を記録して次の点検に備えるよう勧めています。気温や長雨の後の水分でも値は変わり、差分の図が全体にうっすら色づくだけなら、樹木ではなく天気が変わった可能性が高い、とも書かれています。計算の設定が違うだけでも差分に色が出るので、設定もそろえておくのが前提です。

3Dでは、ひとつの点検で高さを変えて測った断面を重ね、幹の輪郭と傷みの輪郭を面でつなぎます。ただし、断面の間には測った値がなく、輪郭は推定で、間が広いほど実際とずれやすいと、説明書ははっきり書いています。

3D 断面 重ねる 高さ 腐朽 上下の広がり 推定 穿孔路 レジ 図解
高さを変えて測った3つの断面を重ね、間を推定でつなぐ。レジの穿孔路も描き込める。断面と断面の間は測っていないので、輪郭は推定になる(断面の色は説明のための仮想のもの。イラストは当社作成)

報告書をWordで

樹木ごとに、Microsoft Wordの形式(.docx)で報告書をつくれます。場所と樹木の情報、お客様と調べた人の名刺の情報、点検ごとの樹木のデータ、選んだ写真、断面の画像とその計算の設定、必要に応じて測定点や傷みの印の一覧が、入力済みの記録から自動で入ります。手で書く欄は「結論」だけです。説明書は、記録を丁寧に入れておくほど報告書の中身が充実する、と書いています。

報告書 Word 自動作成 樹木の情報 写真 断面画像 結論 樹木診断 図解
報告書は、入力済みの記録から自動で組み立てられ、手で書くのは結論の欄だけ。最後の判断と言葉は、調べた人が書く(取扱説明書の考え方をもとに当社作成)

古いソフトのデータと、クラウド

以前のソフト(Q74以前)でつくった音波と電気抵抗のファイルは、取り込む機能で新しい記録の形に入れられます。ただし、計算の方法が新しくなったため、同じデータでも見え方が変わることがあり、古いトロニック(1・2型)のデータは取り込めません。

クラウドへの保存の機能もあります。説明書によると、編集はいつも端末の中で行い、クラウドは端末の間でプロジェクトを受け渡す場所です。古い版が新しい版を上書きしないよう、先に取り込み、直したらすぐに上げる手順が勧められています。

PD-Tools Pro──レジの波形を読むソフト

レジの側は、本体に付く標準のPD-Tools(3台分のライセンス)と、上位版のPD-Tools Proの2本立てです(第2回)。取扱説明書(2023年1月版)によると、どちらもWindowsのパソコンで使い、データはUSBケーブルかBluetoothで受け取ります。

標準のPD-Toolsでも、曲線の区間に「健全」「腐朽」などの言葉と色を付ける評価、コメントや樹木の情報の記入、拡大や送りの力の曲線の表示といった、判読の基本はそろっています。本体に樹木番号を入れておけば、その番号がファイル名になります。

PD-Tools Proでは、これに次の機能が加わります。

  • 穿孔のたびに、自動でパソコンへ受け取る(Bluetoothのみ。USBは非対応)
  • 文字の形式(ほかのソフトで扱える数値)や図の形式(文書に貼れる図)での書き出し
  • 曲線を平均化して、傾向を見やすくする
  • 年輪の幅を1本ずつ測って書き出す
  • 1枚に最大10本の曲線を並べて印刷する

波形を読むときの基本は、回転抵抗(針を回す力)と貫入抵抗(送り力。針を押し込む力)の2本の線を、同じ深さで見比べることです。オークやブナのような硬い広葉樹では、削りくずの摩擦で回転抵抗が深くなるほど高めに出るため、回転抵抗だけを見ていると初期の腐朽を見落としやすくなります。回転抵抗は落ちないのに貫入抵抗が先に下がる所は初期の腐朽を、貫入抵抗がほぼ0になる所は空洞や進行した腐朽を疑います(IML社、2023年)。レジの画面では、深さ0cm(樹皮の側)が右端にあり、波形は右から左へ読みます。下の図もその向きにそろえています。

レジ Resi PD 回転抵抗 貫入抵抗 送り力 2本の線 健全 初期の腐朽 空洞 右から左 図解
レジの2本の線は、同じ深さで見比べる。A 健全な材、B 初期の腐朽の疑い、C 空洞・進行した腐朽。レジの画面と同じく、右端が深さ0cm(樹皮の側)で右から左へ読む(模式図。波形は説明用で実測ではない。IML社の資料をもとに当社作成)

当社は、レジ(Resi PD500)の測定データをPD-Tools Proで読んでいます。東京都のマニュアルは、健全な材と腐朽・空洞の境界がはっきりしない場合に、判読の基準と根拠を記し、波形を添えることを求めています。どこからどこまでを腐朽と読んだのかを色の区間で残せることは、説明のしやすさにつながります。後年に測り直して比べるなら、送りと回転の速さの設定もそろえておくほうが比べやすくなります(第2回)。

そのほかのソフトとクラウド

ここからは、そのほかのソフトとクラウドを、メーカーの公開資料の範囲で紹介します。

IML Studioは、IML社のレジ用のアプリです。PDシリーズの取扱説明書には、Bluetoothの低消費電力の方式(LE)でIML Studioへ送る設定があり、使い方は別の説明書に任されています。

IML Cloudは、IML Electronic社のオンラインの保存のサービスで、データベースとファイルの置き場からできています。IML GISは、クラウドにつながる機器(土の水分を測るテンションや、風の測定装置など)を1枚の地図で見て、長い期間の監視、絞り込み、書き出しをするブラウザ用のアプリで、IML Cloud Devicesは、その現場用のスマートフォンのアプリです。水やりの記録や目安の表示ができるとされています。

IML Cloud IML GIS IML Cloud Devices テンション 風の測定 IML Tree Inspection IML TreeQinetic データ 受け渡し 図解
IML Cloudにつながる機器とソフト。断面のソフトやツリーキネティックのソフトはプロジェクトの受け渡しに、テンションや風の測定装置は測った値を定期的に送るのに使う(メーカーの製品ページをもとに当社作成)

静的負荷試験(引張り試験)のツリーキネティックには、測定と記録のためのソフトIML TreeQinetic(Windows・Android・iOS)があります。測ったデータは文字の形式で残り、安全率の計算は、第7回で紹介した別会社の解析ソフト arbostat で行います。風による揺れを測るツリーモーションには、現場で測定を始めて止めるアプリIML Tree Motionと、データを取り込んで風と傾きの関係を描くWindows用のTMSソフトがあります。IML Tree Motionに解析の機能はなく、測定の開始と解析とで役割を分けた作りです。

WoodInspectorは、レジで電柱などの木柱を点検するための機能です。製品資料によると、穿孔の直後に、残る壁の厚さ、残る強さ、腐朽の割合を本体に表示し、決めたしきい値で良否を出します。しきい値は電力会社などの基準に合わせて設定できるとされています。

ソフトは、判断の代わりにならない

IML Tree Inspectionの説明書は、冒頭で、断面の画像は資格のある専門家が解釈するもので、結論は解釈した人の責任だとし、「断面の画像だけを根拠に樹木を伐ってはならない」と書いています。レジの取扱説明書にも、測定結果には専門的な判読が要り、結論は調べた人の責任で下す、という同じ趣旨の文があります。

ソフトが進むほど、画面の数字や色は増えていきます。それでも、どこに釘を打ち、どの高さを測り、どこにレジの針を入れるかを決めるのは、木槌で叩き、根元を確かめる外観診断です。当社では、断面の画像やレジの波形を、樹種、樹勢、根元の状態、立地と重ねて総合判定を行っています。同じ樹木を何年かおきに測って比べるときは、毎回同じ釘の位置で、できるだけ同じ季節に測り、気温や天候も記録しておくようにしています(第5回)。私の見方では、ソフトの比較の機能が生きるかどうかは、この現場での記録の丁寧さで決まります。

株式会社トシ・ランドスケープのツリーリスクアセスメント(樹木診断)部門では、樹木医が外観診断から機器診断、報告書の作成、その後の管理計画までを一貫して担当しています。ご依頼は、マンション管理組合様、学校施設、寺社の御神木など様々です。幹や根元の内部が気になる樹木がありましたら、樹木診断のサービスページをご覧のうえ、お問い合わせフォームからのご相談をお待ちしています。

次回は最終回として、機器の点検と校正、IML社のセミナー、そして連載全体のまとめを取り上げます。

 

株式会社トシ・ランドスケープ
樹木医 中村雅俊

 

よくあるご質問(IML社の機器のソフトウェアとクラウドについて)

Q1. トシ・ランドスケープでは、どのソフトで解析していますか?

A. ピカス、トロニック、キャリパーのデータはIML Electronic社のIML Tree Inspectionで、レジ(Resi PD500)のデータはIML社のPD-Tools Proで解析しています。

Q2. IML Tree Inspectionは、パソコンとタブレットのどちらで使うのですか?

A. 同じソフトがWindows・Android・iOSで動き、測定、断面の画像の計算、比較、報告書はどちらでもできます。アプリはカメラやセンサーを使った樹高・方位の記録ができ、パソコン版は古い型の無線やUSBでつなぐ機器に対応しています。

Q3. 何年か後に測り直すと、傷みの変化が分かりますか?

A. ソフトには、1回目と後の回の差を色で示す機能があります。ただし、測る高さや測定点の位置、季節、計算の設定がそろっていないと、樹木が変わっていなくても色が出ます。条件をそろえて測ることが前提です。

Q4. ソフトが示す残存壁厚の輪で、伐るかどうかが決まりますか?

A. 決まりません。赤い輪は必要な壁の厚さの目安を重ねるものです。メーカーの説明書自身が、断面の画像だけで樹木を伐ってはならないとしています。外観診断や樹勢、立地と合わせて判断します。

Q5. PD-ToolsとPD-Tools Proは何が違いますか?

A. 標準のPD-Toolsで、波形の表示と印刷、区間ごとの評価の色付け、樹木の情報の記入ができます。PD-Tools Proは、自動の受信、ほかの形式での書き出し、曲線の平均化、年輪の解析、複数の曲線を1枚に並べた印刷が加わります。

Q6. 以前のピカスのソフトでつくったデータは使えますか?

A. 以前のソフト(Q74以前)の音波と電気抵抗のファイルは、取り込む機能で新しいソフトに入れられます。計算の方法が新しくなったため見え方が変わることがあり、古いトロニック(1・2型)のデータは取り込めません。

Q7. IML Cloudとは何ですか?

A. IML Electronic社のオンラインの保存のサービスです。断面のソフトではプロジェクトを端末の間で受け渡す場所として、土の水分を測るテンションや風の測定装置では、測った値を定期的に送る先として使われます。

 

出典・参考情報

メーカーの資料(いずれも2026年10月に確認)

・IML Electronic「IML Tree Inspection Manual」v1.1(PDF・英語) 使う範囲と解釈の責任(p.9)、パソコン版とアプリの機能の比較(p.12〜13)、登録(p.18、p.27)、アプリの補助機能(p.28〜32)、記録の階層(p.34〜48)、クラウドとデータの受け渡し(p.49〜51)、古いファイルの取り込み(p.55)、傷みの印とレジの穿孔の記録(p.87〜90)、曲げの硬さと残存壁厚(p.138〜141)、音波と電気抵抗の読み合わせ(p.166〜167)、比較・差分・3D(p.173〜186)、報告書(p.188〜193)。ページは PDF のページ
・IML Electronic「IML Tree Inspection Software」製品ページ(英語)
・IML-RESI PD-Series Manual and Warranty Terms & Conditions(IML社、2023年1月版) 判読の必要性(1.3.2)、Bluetooth の設定と IML Studio(4.17.3)、PD-Tools / PD-Tools Pro(5章)
・IML社「Measured Variables of IML-RESI PowerDrill®」(2023年、PDF・英語) 回転抵抗と貫入抵抗の違い、削りくずの摩擦、ブナの測定例(p.2〜3)
・IML Electronic「IML Cloud」製品ページ(英語)
・IML Electronic「IML GIS」製品ページ(英語)
・IML Electronic「IML Cloud Devices」製品ページ(英語)
・IML Electronic「IML TreeQinetic」製品ページ(英語)
・IML Electronic「IML Tree Motion」製品ページ(英語)
・IML Electronic「TMS.Software」製品ページ(英語)
・IML「IML WoodInspector」製品資料(PDF・英語)

研究

・Mattheck, C.G. & Bethge, K.A. (1993) Detection of decay in trees with the Metriguard Stress Wave Timer. Journal of Arboriculture 19(6): 374–378 t/R率0.3の目安と約800本の調査(p.376〜377)

行政の資料

・東京都建設局「令和3年度 街路樹診断等マニュアル」 機器診断カルテの所見と測定結果、t/R率0.3の目安(58ページ)

 

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・学校施設内 桜(サクラ)樹木医診断 東京都
・銀杏岡八幡神社 台東区浅草橋 樹木医診断
・樹木医 サクラ樹木診断(機器診断・レジ)
・樹木医がマンション植栽の危険木調査を行いました

サービス

・樹木診断(ツリーリスクアセスメント部門)
・GREEN MANAGEMENT

 

※ 「レジストグラフ」は、穿孔抵抗測定器を指す通称として、日本の樹木診断の現場で広く使われています。ただし、RESISTOGRAPH® は RINNTECH 社(ドイツ)の登録商標で、当社が使用している「レジ(Resi PD)」は IML 社(ドイツ)の製品です。両者は製造しているメーカーが異なります。呼び名の違いは「レジストグラフ・貫入抵抗測定器とは何か」で説明しています。

※ この記事の製品名(IML Tree Inspection、PD-Tools、PD-Tools Pro、IML Studio、IML Cloud、IML GIS、IML Cloud Devices、IML TreeQinetic、IML Tree Motion、WoodInspector、Microsoft Word)は、IML 社(ドイツ)、IML Electronic 社(ドイツ)、Microsoft 社の製品名です。

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  9. フラクトメーター IML Fractometer 成長錐 コア 曲げ 強さ 腐朽 樹木医

    フラクトメーター(IML Fractometer)の仕組みと考え方──成長錐で抜いた木材の芯を折り、腐朽による強さの低下と壊れ方を読む方法を樹木医が解説

  10. マイクロハンマー IML Micro Hammer 2点間 音の速さ 伝わる時間 樹木診断 樹木医

    マイクロハンマー(IML Micro Hammer)の仕組みと使いどころ──幹の2点間を音が伝わる時間で内部を推し量る予備調査の機器を樹木医が解説

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